JAL Pay のクレカチャージ対応に伴う高還元ルート考察
2024年4月2日、JAL Pay (旧JAL Global WALLET) がクレカからのチャージに対応しました。
本記事では、高還元ルートの参考情報として、この新機能リリース後の状況や個人的な考察をまとめておきます。
JAL Pay のクレカチャージ対応
2024年4月2日、JAL Pay がクレカチャージに対応しました。
JAL カードおよびJAL カード以外のクレカからのチャージが可能です。
JAL カード以外のクレカからは、Mastercard、JCB、Diners Club からは手数料無料でチャージ可能です。本人認証サービス(3Dセキュア 2.0)は必須です。
2024年11月には、Visaブランドからもチャージできるようになりました(手数料かかりますが)。
なお、AMEX からはチャージ不可です。
JAL Payで利用できる高還元ルート
上記ルートが使えるようになるはずです。
キャッシュレス全員集合って感じですね。捉え方によってはまるで最後の晩餐のような…
活用例
以下のようなルートを活用できたりします。
例えば以下のような感じで、楽天証券の積立で計3.5%、楽天ペイで計4.5%、楽天ポイント加盟店で計3.5%の還元率を確保できます。
以下の記事では、JAL Payを活用したクレカのコーディネイトを紹介しています。
色々な高還元ルートについては、以下の記事にまとめています。
チャージ元のクレカ
チャージ元として使えるクレカの候補です。
- 三井住友カード ゴールド (NL) 、三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド (Mastercard ブランド)
- VポイントカードPrime(旧TカードPrime) (Mastercardブランドのみ)
- JQ CARDセゾンGOLD (JCBブランド、Mastercardブランド) ※2024年11月1日以降も通常ポイント付与対象
メルカード (JCBブランドのみ)※2024年10月時点でメルカード側のポイント還元対象外に- 楽天カード、楽天デビットカード (JCBブランド、Mastercardブランド) ※2025年3月以降は楽天カードはポイント付与対象外
- au PAYカード (Mastercardブランドのみ)
- PayPayカード (JCBブランド、Mastercardブランド) ※複数保有で各種チャージ先に対応可
楽天カードのJCBブランド→JAL Payに関しては、5と0のつく日の還元率アップ特典 (1%+1%で2%) が適用できそうです (ただし2025年3月以降はJAL Payへのチャージがポイント付与対象外に)。
あと、ファミペイバーチャルカード(JCB)からもチャージできますが、2024年4月16日以降ポイント付与対象外になりました (ルート封鎖されていないのでチャージは可能)。
MIXI M (JCB) からも当初チャージできましたが、2024年4月2日時点で封鎖済みとのこと。
なお、JAL Pay に登録できるクレジットカードは1枚のみ、かつ 24時間以内に登録変更ができるのは1枚までです (参考)。私が試したところ、JAL Payに登録されているクレカをクレカAからクレカBに変更してチャージ後、クレカAに戻す変更は同日中にできましたが。
ANA Pay へのチャージ
2024年4月2日時点で、JAL Pay → ANA Pay へのチャージはできるようです。JAL Pay → au PAY → ANA Pay も可能らしいですが、au PAY から ANA Pay へのチャージはポイント還元対象外になったので意味はないですね。
ANA Pay までたどり着くことができれば、あとはなんやかんやで便利に使えます。
JAL Pay での決済時の還元率は 0.5%です。
以下の記事では、ANA Pay 以降の活用例をまとめてあります。
我が家の場合、メインカードとして使用している Visa ブランドの三井住友カード プラチナプリファードからJAL Payにはチャージできませんが、サブカードとして使用しているMastercardブランドの三井住友カード ビジネスオーナーズゴールドからJAL Payにチャージして活用しています。
その他の電子マネーへのチャージ
前述の図のとおり、JAL Payからau PAYやWAON、nanacoへのチャージも可能です。nanacoとWAONについては、Apple Payのnanaco、Apple PayのWAONが必要だと認識しています。
高還元ルートを利用するユーザにとっては、ありがたいですね。
チャージ上限等
チャージ上限等は上記のとおりです。私は、本人確認書類を提出し “ショッピング+ATMコース” にしました。
上限のリセットされる基準については、以下の記事にまとめてあります。
ルート封鎖の可能性
高還元ルートが封鎖されてしまうかどうかも、注意が必要です。
個人的には、以下のように考えています (素人の推測です)。
- JAL Pay 側としては、当面はポイ活ユーザも取り込んで利用者を増やしたい意向な気がする
- 前述のクレカチャージキャンペーンが JALカード以外も対象のため
- とにかく ANA Pay に負けたくない感じ
- JAL Pay → ANA Pay へのチャージルートが封鎖されるかどうかは絶妙、最注目
- なお、JAL Pay のアプリ部分は住信SBIネット銀行が開発、プリカ部分 (JAL Global WALLET) の決済システムは大日本印刷株式会社 (DNP)っぽいので(2023年11月にJAL Global WALLETの名称をJAL Payに変更)、ANA Pay の決済システムの三井住友カードとは直接的な関係は無い
- JAL と ANA が競合だからという理由で即封鎖されるか、あるいは前述のクレカチャージキャンペーン終了までか、もしくはしばらく黙認されるか…
- そもそも、チャージで通過するだけで競合同士の JALマイルと ANAマイルの両方が貯まるというのが、快適な空の旅すぎて面白い (やはり今だけかと)
- 通常のクレカから JAL Pay へのチャージ自体はあまり封鎖されない気がする
- クレカ会社と JAL Pay の双方にとって、封鎖する理由が無いのでは
- 三井住友カードのポイント還元 (継続特典含む) は対象外にならないと思う
- その他のクレカについては、ポイント対象外になるケースもあるはず
- プリカから JAL Pay へのチャージは封鎖もしくはポイント還元対象外になる気がする (既に確定済)
- ファミペイバーチャルカード (JCB)、MIXI M (JCB) から JAL Pay へのチャージあたり
- ファミペイは4/16以降ポイント付与対象外 (4/15までは対象で、ルート封鎖されていない点に注目)
- MIXI Mは4/2時点で封鎖済み
- ファミペイバーチャルカード (JCB)、MIXI M (JCB) から JAL Pay へのチャージあたり
- JAL Pay からプリカへのチャージも封鎖もしくはポイント還元対象外になる気がする
- 前述の ANA Pay のほか、au PAY、WAON へのチャージあたり
キャンペーン等
キャンペーン等の開催状況についてです。
初期キャンペーン (終了済)
クレカチャージに対する還元率アップを含め、2024年6月30日までキャンペーン開催中でした。
終了したキャンペーン内容はこちら
なんと JALカード以外のクレカからのチャージも対象で、+0.6%還元で計 1.1%還元 (上限 300マイル / 1カ月目のみ) です。
その他、簡単なアクションでスタンプを貯めると抽選でマイル等を獲得できるマイルチャンスや、初期設定とチャージで300マイル獲得できるJAL Pay設定キャンペーンがあります。
【電子マネーチャージは対象外】JAL Payのマイル還元2倍キャンペーン (終了済)
対象日にJAL PayのApple Pay決済でマイル還元率が2倍になるキャンペーンが開催されていました(2024年9月終了済み)。
期間限定のキャンペーンですが、JAL Payが電子マネーへのチャージのための利用をポイント対象外としたのは、おそらくこれが初めてです。※通常のマイル還元が対象外になるという意味ではありません。
JAL Pay × QUICPay 新規登録+ご利用キャンペーン (終了済)
期間中に初めてApple Pay / Google Payに登録するユーザと、JAL PayでQUICPayを利用する全てのユーザを対象に、キャンペーンが開催されていました(~2024年11月30日)。
特典はお得なので、条件を満たせそうな方はエントリーしておくと良いでしょう。
JAL Pay の始め方
JAL Pay の始め方についてです。
JAL Pay のポイントサイト案件やご紹介は無し
JAL Pay を始める際には、本記事作成時点で、JAL Pay のポイントサイト案件やご紹介特典は無いようなので、公式サイトからそのまま JALマイレージバンクアプリをインストール、設定すれば OK です。
私は JAL Pay を利用開始できず (解消済み)
ということで、私も JAL Pay を使おうと思ってアプリをインストールしてみたのですが、なんと登録失敗!
その理由は、私は過去に JAL マイレージバンク に登録済みだったのですが、ログインするためのパスワードを入力できず (未設定 or 失念)、さらにそのパスワードを設定するために必要となるメールアドレスが既に使用できなくなっていたことから、オンライン手続きだけでは復旧できなかったというものです。
このようなケースでは、サポート窓口に電話して復旧しないといけないようです…面倒ですね。近日中の JAL Pay デビューを目指します。 後日追記:サポート窓口に電話して復旧でき、本記事に記載のルートでチャージもできました。なお、住所も古いままだったのでその変更をしてから 2~3 営業日後に本人確認ができるようになるようです(さらに変更した住所がJAL Pay反映されないトラブルもありました)。
その後、三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールドの 100万円修行に JAL Pay を使っています。
iPhone (Apple Pay) と Android
しばしばポイ活ユーザーを悩ませる問題として、自分のスマホのOSがiOS(iPhone)かAndroidかによって活用できる高還元ルートが異なるという点が挙げられます。
その問題に正攻法で対処するなら、メインのスマホとは別にもう1台スマホを用意して2台持ちにすることになるでしょう。自分が持っているものと異なるOSのスマホを購入するという方法です。
中古スマホを購入する方法については、以下の記事にまとめてあります。
関連サービス
2024年11月 JAL Payボーナスマイル の条件変更
JAL NEOBANKからのチャージ等の条件達成により毎月150マイルを獲得できるJAL Payボーナスマイルという常設プログラムがあります。
2024年11月から条件が1つ追加されました。追加された条件は、”月に1回以上、QUICPayまたは日本円以外で決済” というものです。利用金額の条件はありませんが、クレジットカードチャージ残高での利用は対象外ということで、JAL NEOBANKからチャージした残高(現金チャージ残高)を利用する必要性があります。
従来の条件は、”JAL NEOBANKから2万円/月以上JAL Payへチャージ”と、”JAL Payを2万円/月以上ご利用” の2つだけでした。前者の条件はチャージした残高をJAL NEOBANKに戻しても良かったので、別途高還元ルート経由でチャージした残高により後者の条件を達成することにより、JAL NEOBANKの残高を結果的に減らすことなく毎月150マイルを獲得できました。そのため、ポイ活ユーザの方々に人気の特典だったと思います。
これが、JAL Payを使って実際に決済する必要性があるようになったということで、ハードルが上がった感じです。利用金額の条件はないので、コンビニでうまい棒購入でも条件達成できますが、JAL NEOBANKからチャージした残りの残高については、”JAL NEOBANKに払い戻しされた場合はチャージ合計金額から差し引いて計算” となるようなので、そのままJAL NEOBANKに戻すと条件達成できなくなります。
この特典は、従来の条件がさすがに緩すぎたと思うので、仕方ないですね。高還元ルートさえ封鎖されなければ良いと思います。
詳細は以下をご覧ください。
まとめ
本記事では、高還元ルートの把握のため、機能リリース後の状況や個人的な考察をまとめてみました。