最大20%のうち何%までいけるか (Vポイントアッププログラム等)
最大20%もの還元率になる三井住友カード定番の特典。
還元率アップさせるための条件は色々あるので、現実的に何%までアップできるか、考えてみました。
本記事では、私の場合を例に、Vポイントアッププログラム等についてまとめます。
[2024年4月6日更新] 2024年5月から改定になる SBI証券分のVポイントアッププログラムの条件を反映
[2024年2月4日] 2023年12月からVポイントアッププログラムに加わった外貨預金について追記
[2023年12月12日] 2024年1月からの改定に合わせて、VポイントアッププログラムのNISA関連の条件を修正
[2023年10月2日] サービス改定に伴い、最大還元率を18%から20%に変更
最大20%還元の内訳
最大20%還元というのは、通常ポイントに加えて3つの特典を合わせた合計の還元率です。
特典名 | 還元率 | |
---|---|---|
(1) | 通常ポイント | 0.5% (※1) |
(2) | 対象のコンビニ・飲食店で最大7%還元! (スマホのタッチ決済) | +6.5% (※1) |
(3) | 家族ポイント | 最大+5% |
(4) | Vポイントアッププログラム | 最大+8% (※2) |
(※1) プラチナプリファードの場合、通常ポイント 1% と、プリファード特約店の +6%
(※2) 最大+8%を超える場合、および合計で最大20%を超える場合もあるが、景品表示法により適用される還元率の上限は20%
なお、ゴールド (NL) やプラチナプリファードの継続特典 “100万円利用で10,000P” の実質還元率 1% は上記に含みません。
順に説明します。
(1) 通常ポイント (基本還元率)
三井住友カードでは、ほとんどのカードで基本還元率が0.5%です。
プラチナプリファードのみ、基本還元率が1%です。
(2) 対象のコンビニ・飲食店で最大7%還元!
次に、身近なコンビニやファミレスのうち対象店舗で7%還元になる特典です。
2023年7月から還元率が 5% → 7% にアップしたので、さらにお得になりました。対象店舗は限られているものの、かなり強力な特典だと思います。
概要は以下の記事にまとめてあります。
(3) 家族ポイント
続けて、家族ポイントです。
家族登録1人につき還元率が+1%、最大で+5%まで還元率アップできます。
登録できる家族の範囲は、2親等までOKなので、広いと言えば広いです。
(4) Vポイントアッププログラム
最後にVポイントアッププログラムですが、これはちょっとややこしいです。
内訳は以下のとおりです。
項目 | 還元率 | 簡単さ | 備考 |
---|---|---|---|
アプリログイン | +1% | ◎ | 要Oliveアカウント |
選べる特典 | +1% (※1) | ◎ | 要Oliveアカウント |
SBI証券 | 最大+2% | 複数条件あり(後述) | |
住友生命 | 最大+2% | Vitalityスマート for V ポイントを要契約 | |
外貨預金 | 最大+2% | 要Oliveアカウント 複数条件あり | |
住宅ローン | +1% | ||
SMBCモビット | 最大+1% | 非推奨(キャッシング) |
“簡単さ”は、私の主観でざっくり目安として、◎:とても簡単、○:簡単 という意味です。
(※1) Olive プラチナプリファードでは選べる特典を2つ選べるため +2% が可能
(補足) Vポイントアッププログラムの利用にはSMBC IDが必要
Vポイントアッププログラムの利用にはSMBC IDが必要です。
SMBC IDは、Oliveに入会済みであれば既に登録済みのはずです。
Oliveが入会していなくても、Vpass (三井住友カード) か SMBC ダイレクトの契約があれば SMBC ID の発行は可能です。
アプリログイン(◎)、選べる特典(◎)
最初の 2つ、アプリログインと選べる特典は、Olive アカウントさえあればとても簡単に条件達成できます。
毎月のアプリログインと、選べる特典の初期設定のみです。
最低限の手順で、この特典を適用する方法については、以下の記事にまとめてあります。
SBI証券
SBI証券の利用は、3つの条件をすべて達成するとVポイントアッププログラムの還元率が+2%となります。
項目 | 還元率 |
---|---|
当月のVポイント投資で合計10,000ポイント以上利用 | +1% |
当月末のNISA口座における投資信託の保有資産評価額が200万円以上 | +0.5% |
当月末のNISA口座における投資信託の保有資産評価額が100万円以上 | +0.5% |
改定により、2024年5月1日からの対象のコンビニ・飲食店でのカード利用分から変更になりました。以前に比べ、かなり条件は厳しくなっています。
その他の条件は以下です。
- 条件達成と同月のカード利用分に対して還元率アップが適用される
- SBI証券 Vポイントサービスおよび SMBC IDを条件達成の月末までに設定する必要性あり
詳細は、公式Webサイト で確認できます。
ちなみに、Vポイントアッププログラムだけでなく、SBI証券では他にも取引に応じてVポイントが貯まるようになっています (SBI証券Vポイントサービス|SBI証券)。
順に説明します。
当月のVポイント投資で合計10,000ポイント以上利用
Vポイントを投資に使用するという条件です。
その月に 10,000P を SBI証券に使用しないといけないため、継続するには毎月 Vポイントが 10,000P 必要です…。
ちょっと普通の条件ではないですね。厳しい。
当月末のNISA口座における投資信託の保有資産評価額が200万円以上
集計対象は、NISA口座、かつ投資信託のみです。株式は対象外です。NISAを利用されていない方や、他の証券会社でNISAを利用されている方は、この条件を達成することができません。
長期間積立を続けていれば、そのうち条件を達成できるはずです。
なお、2023年12月までの旧 NISA (NISA/つみたてNISA) の口座と、2024年1月からの新NISA口座の投資信託の保有資産評価額が合算されます。以前から SBI証券で NISAを利用していた人にとって有利です。
当月末のNISA口座における投資信託の保有資産評価額が100万円以上
前述の条件は200万円でしたが、この条件は100万円です。内容は同じです。
ただし、Olive フレキシブルペイに紐づく VpassID/SMBC ID にて “三井住友カードVポイント認証” の登録が必要です。(”三井住友カードVポイント認証” は 2024年4月28日(予定) からSBI証券WEBページで手続きできるそうです)
住友生命 (Vitalityスマート for V ポイント)
2023年10月2日から、”Vitalityスマート for V ポイント” という健康プログラムを利用することによってVポイントアッププログラムの還元率をアップさせることができます。
個人的には面白いと思います。
毎月 500円の会費がかかりますが、サービス設計がよくできて(る雰囲気は感じ)ますし、きちんと活用すればポイントでそれなりに会費の元も取れそうです。
健康サービスを利用してモチベーションを向上させたい人、かつもともとApple Watchを買うつもりの人にとってはアリかもしれません (ただしApple Watchを購入先はヨドバシカメラが運営するVitality会員専用オンライン販売サイト限定)。
この Vitalityスマート for V ポイント で元を取れるかどうか考えてみたときのメモは以下です。
公式ページの案内は以下です。
外貨預金
2023年12月から、外貨預金も追加になりました。
※5には、”特典の提供条件・適応率については変更となる可能性がございます。(時期未定)” と記載されていますので、今後内容は変更となるかもしれません。
1つ目の、”当月中、円から外貨預金へのお預け入れ回数が1回以上” は比較的簡単かと思います。為替手数料 (※) はかかりますが、取引金額が小さければ、+0.5%のポイント還元の方がお得にはなるでしょう。
(※) 取引時には為替手数料がかかります。米ドルで1通貨あたりネット取引時に0.5円 (1ドルの預け入れ、払い出しにそれぞれ0.5円) です。
以下のように、1通貨単位での取引や、毎月500円からの積立も可能なので、このような少額取引により、1つ目の条件を満たすことはできるのかなと思います。
なお、外貨預金の口座開設が必要です。
試しに少額から始めてみるのも良いと思いますが、基本的には、外貨預金そのものを利用したい方に向いている条件かと思います。
住宅ローン
住宅ローンの利用はハードルが高いです。
条件達成できるのは、住宅ローンを利用される方で、かつ、借入先として三井住友銀行を選択できる方に限られます。
住宅ローンに関しては、Vポイントアッププログラムの還元率+1%よりも、住宅ローンの金利 0.1%による影響やその他の事情をきちんと冷静に考えた方が良いでしょう。
SMBCモビット (非推奨)
SMBCモビットの利用はハードルが高いです。
SMBCモビットは、三井住友カードのローンブランドです。キャッシング (貸金) のサービスを提供しています。
借入残高に応じて (最低1万円以上)、Vポイントアッププログラムの還元率が+0.5%もしくは+1%となります。
Vポイントアッププログラムの還元率+1%による獲得ポイントより、借入自体の金利 (100万円以下なら上限の年利18%のはず) による手数料が高ければ、得をすることはありません。
例えばですが、仮に対象店舗を月に約1万7千円以上利用される方が、年利18%で最低1万円以上の借入残高 (毎月の返済額分を玉突き式に新たに借り入れて) をキープすれば獲得ポイントが手数料を上回って元が取れるかもしれませんが (さっと計算してみただけなので不正確かも)。
いずれにせよ、Vポイントアッププログラムの還元率+1%のためにわざわざお金の借入を行うことはオススメできません。
私の場合:10%還元 (2023年時点)
私は、本記事の作成時点で10%還元です。
内訳 (全体)
10%の内訳は以下です。
項目、特典名 | 私の還元率 | 備考 |
---|---|---|
通常ポイント | 1% | ・プラチナプリファード利用 |
対象のコンビニ・飲食店で最大7%還元! | +6% | ・プラチナプリファード利用 |
家族ポイント | +1% | |
Vポイントアッププログラム | +2% | (後述) |
家族ポイントを増やしたいのですが、二親等内に三井住友カード利用者がいなくて…。
内訳 (Vポイントアッププログラム)
Vポイントアッププログラムの適用状況は以下です。
項目 | 私の還元率 | 備考 |
---|---|---|
アプリログイン | +1% | |
選べる特典 | – | ・ご利用特典 100pt を選択 |
SBI証券 | +1% | (後述) |
住友生命 | – | |
外貨預金 | – | |
住宅ローン | – | |
SMBCモビット | – |
選べる特典は、ご利用特典 100ptの方を選択しています。
私は、対象のコンビニや飲食店を月に1万円まで使用しないことも多いので、確実に100pt獲得できる方がお得だと判断しました (月に1万円の利用=還元率+1%で100P獲得できるかどうかの分岐点)。
上記のうち、SBI証券分は以下です (注意:2023年時点の条件です)。
項目 | 私の還元率 | 備考 |
---|---|---|
当月の投資信託の買付が1回以上 | +0.5% | |
当月の国内株式または米国株式の取引が1回以上 | +0.5% | |
当月末のNISA口座における投資信託の保有資産評価額が50万円以上 | – | ・今後適用予定 |
毎月、プラチナプリファードでのクレカ積立と、安いS株の注文を行っています。
NISAについては、2024年から楽天証券→SBI証券に移管したので、今後積み立てていって、そのうち条件達成できると思います (+1%)。
普通に使って何%までいけるか
普通に、というか現実的、平均的に、何%までいけそうか、考えてみます。
まず、特に何もしなくてもベースの還元率が7%です。
さらに還元率をアップさせるには、以下の条件達成が必要です。
- 登録できる家族の数 (家族ポイント)
- Vポイントアッププログラムの活用
私のように、登録できた家族が1人だけだと+1%のみですが、5人登録できれば最大の+5%を確保できます。ここは家族構成によります。
Vポイントアッププログラムの方は、アプリログインや選べる特典で+2%は簡単に確保できます。
そこから先は、SBI証券で+2%になります。証券口座やNISAをちょっと利用すれば良い程度の条件なので、投資をする方にとっては、そんなに難しいものではありません (注:2023年時点の条件)。
自分だけでできること:計11%還元
上記から、ローン、キャッシング、Vitalityスマート for V ポイントや家族ポイントを除いて計算すると、まず計11%還元になります。
- ベース 7%
- アプロログインと選べる特典 +2%
- SBI証券 +2%
ちょっと準備は要りますが、自分だけで11%は達成できるということです。
さらに家族ポイント次第で:計12~16%還元
そこから先は、家族ポイント分の加算です。
登録できた家族の人数に応じ、計12~16%還元になります。
家族構成や、家族自身の意向にもよるので、なかなか自分の努力だけでは達成できません。
現実的には
ここまでの内容から、自分だけでできること (11%還元) と、家族1~2人くらいの登録 (+1~2%) で、計12~13%還元くらいが限度ではないでしょうか。
なぜか攻略感がでてくる
より高い還元率にしたい!、と感じてしまうのはなぜでしょう。
そんなに対象店舗を頻繁に利用しないので、あまりこだわる必要性は無いはずなのですが…。
ゲームを攻略するような感覚に近いのかもしれません。
(注意) Vpassアプリ上の還元率は前月末時点
Vpassアプリ上に表示される還元率は、前月末時点での達成状況です。
よって、表示されている時点で適用される還元率ではありません。
できればリアルタイム (せめて月初すぐ) に反映されると嬉しいですが、なかなか難しいのでしょう。
まとめ
本記事では、最大20%もの還元率になる三井住友カード定番の特典について、現実的に何%までアップできるか、考えてみました。
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クレジットカード | 紹介リンク、解説記事等 |
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楽天カード | 解説記事にて (記事中の楽天カード部分にてご説明) |
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PayPayカード | 解説記事にて |
三菱UFJカード | 解説記事にて |
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