三菱UFJカード プラチナAMEXのスペック確認

2024年8月から三菱UFJカードの特典が強化されました。

年会費が永年無料になった一般カードがお手ごろで最注目ですが、プラチナカードもこっそり良コスパです。

本記事では、三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード(以降、三菱UFJカード プラチナAMEX) のスペックを確認していきます。

“三菱UFJカード”は、2021年に”MUFGカード”がその名称をリニューアルしたクレジットカードです。本記事で参照している公式サイトには、”MUFGカード”という名称で説明されている箇所がありますが、適宜読み替えていただけたらと思います。

2024年8月から三菱UFJカードのスペック強化

三菱ＵＦＪカードの基本スペックが2024年8月1日から強化され、”持っていて損はないクレカ(個人の感想です)” になりました。

今までネックだった一般カードの年会費が永年無料化された上、最大15%還元の対象店舗が拡大され、かなり使いやすくなっていると思います。

本記事では、そんな三菱UFJカードのなかでも上位ランクの三菱UFJカード プラチナAMEXについて確認します。

前提

確認するスペックの観点は、エポスプラチナカードと三井住友カード プラチナプリファードを以前比較したときと同様のものとします。年会費は近い金額帯です。

サマリ

まずはサマリです(項目を選択すると、その詳細説明に移動します)。

項目	三菱UFJカード プラチナAMEX
デザイン	(出典：三菱UFJニコス)
基本スペック	◎
プラチナ特典	◎
家族カード管理	○
ポイントの利便性	×
経済圏との連携 投信クレカ積立含む	×
最適なポジション	メインカード or プラチナ特典特化カード
最適な利用金額	特になし
ユースケース	家族含め旅行／優待の活用 普段使いでも最大15%還元 経済圏／ポイント利便性は割り切り

以降、詳細を説明していきます。

基本スペック、プラチナ特典

まずは基本スペックや、プラチナならではの特典についてです。

項目	三菱UFJカード プラチナAMEX
デザイン	(出典：三菱UFJニコス) ※ナンバーレス不可(裏面に印字)
年会費	22,000円(税込) ※楽Payで割引特典あり
ブランド	AMEX
基本還元率	0.5%相当(最大0.75%)
還元率アップ特典	対象店舗で最大15％還元
100万円利用特典	–
旅行時の保険	最高補償金額 海外1億円、国外5千万円 (本会員、家族会員が対象) + 国内・海外渡航便遅延保険
その他の保険	ショッピング保険 犯罪被害傷害保険
その他の特典	プライオリティ・パス(家族カードも可) プラチナ・グルメセレクション プラチナ・ホテルセレクション コンシェルジュサービス Platinum Club Off スーペリア・エキスペリエンス 手荷物空港宅配サービス 等々(たくさん)
追加カード	ETCカード(無料) 家族カード(1枚目無料) UnionPay(銀聯)(新規発行1,100円(税込))

デザイン

デザインの評価は好みによりますので、参考程度に記載します。

シンプルなブラックの券面です。ナンバーレスデザインは採用されていません。

年会費

年会費は22,000円(税込)と、プラチナカードとしてはお手ごろです。

ちなみに、楽Pay登録してリボの未払い残高が1回でも発生すると、次回の年会費の3,000円割引特典があります(参考)。リボ払い自体をご理解の上、興味がありましたら活用ください。毎月の支払い金額の設定上限は10万円です。最大15％還元の条件達成も兼ねることができます。

ブランド

アメリカン・エキスプレスのみです。

基本還元率、還元率アップ特典

基本還元率は0.5%(1,000円の利用につき1P獲得、1Pは5円相当)ですが、対象店舗で最大15％還元の特典があります。

普段使いのスーパーも対象店舗に含まれており、各社クレカの特典の中でも注目度が高いです。

詳細は以下の記事にまとめてあります。

AMEXブランドの三菱UFJカードの場合、対象店舗が少なくなるので要注意(対策として、デュアルスタイル(2枚持ち)でAMEX以外のブランドも発行しておいてカバーする方法もあります)

また、他にも細かい特典があるので、記載しておきます。

デュアルスタイル

2枚持ちにより還元率が国内利用時に1.5倍(0.5%→0.75%)、海外利用時に2倍(0.5%→1.0%)になるデュアルスタイルというサービスがあります(デュアルスタイル利用時には、下記のグローバルPLUSは適用されなくなります)。

三菱UFJカードの一般カードの年会費が無料になったこともあり、この特典は利用した方が良いでしょう。改定されるかもしれませんが。

詳細は公式サイトの説明をご確認ください。

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グローバルPLUS

グローバルPLUSの特典により、1カ月のショッピング利用金額に応じ基本ポイントを最大50%分加算するサービスがあるので、これを適用できれば基本還元率は最大0.75%になります。

詳細は公式サイトの説明をご確認ください。

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AMEX ボーナスポイントプログラム

あとは、AMEXのボーナスポイントプログラムも利用できます。

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100万円利用特典

三菱UFJカード プラチナAMEXには、100万円利用時にポイントを獲得できるような特典はありません。

旅行時の保険

付帯保険も充実しています。

旅行に関しては、海外旅行、国内旅行での傷害保険のほか、渡航遅延保険が自動付帯である点も心強いです。

さらに、賠償責任や携行品損害、救援者費用の補償も含まれます。

各保険の詳細については以下のページに説明があります。

その他の保険

前述のとおり、ショッピング保険のほか、犯罪被害傷害保険も自動付帯です。

その他の特典

その他の特典も充実しています。

• プライオリティ・パス
• プラチナ・グルメセレクション
• プラチナ・ホテルセレクション
• コンシェルジュサービス
• Platinum Club Off
• スーペリア・エキスペリエンス
• 手荷物空港宅配サービス

プライオリティ・パスや、2名以上での予約時に1名分の料金が無料になるプラチナ・グルメセレクションだけで、年会費を上回る特典に相当します。なんとプライオリティ・パスは家族会員(家族カード保有者)も申込み可能です。

プラチナ・グルメセレクションは、招待日和を提供する株式会社フィールドプランニングが運営する特典のようで、おそらく招待日和と同等もしくは類似の内容かと思います。

プラチナ・ホテルセレクションでは、お部屋のアップグレードや100米ドル相当クレジットを利用できます。

その他、コンシェルジュサービスやPlatinum Club Off(各種優待)、スーペリア・エキスペリエンス、手荷物空港宅配サービスもあります。

他にも記載していない分があるので、気になる方は公式ページをすみずみまでご確認ください。

年会費22,000円のプラチナカードとしては十分過ぎる内容かと思います。

Relux for Platinumは2024年5月31日に終了済みです。

追加カード

追加で発行できるカードは以下のとおりです。

• ETCカード(無料)
• 家族カード(1枚目無料) ※後述
• UnionPay(銀聯)(新規発行1,100円(税込))

家族カード管理

続いて、家族カードの管理についてです。

項目	三菱UFJカード プラチナAMEX
家族カードの発行	1枚無料
家族カードの管理 (明細, ポイント, 引落し)	本会員と合算

家族カードの発行

1枚目は無料です。2枚目以降の発行は3,300円(税込)かかります。

前述のとおり、プライオリティ・パスが利用可能な家族カードなので、非常にお得です。

家族カードについての公式ページの説明は以下です。

家族カードの管理 (明細, ポイント, 引落し)

一般的な家族カードと同様、利用明細、ポイント、引落しを本会員にまとめられます。

家計の支出をまとめて管理したい場合にも活用できます。

ポイントの利便性

次は、ポイントの使い勝手についてです。

項目	三菱UFJカード プラチナAMEX
ポイント種別	グローバルポイント
家族間でのポイント譲渡	–
交換先	(最大レートで交換できるもの) Amazonギフトカード ベルメゾン・ポイント ビッグポイント
マイルへの交換	ANAは不可 JAL(200P→400マイル) ※有料マイレージプログラムで200P→1,600マイル(後述)

ポイント種別

グローバルポイントが貯まります。

1Pが5円分相当という設定なので、円換算がちょっと面倒です。

ポイントの有効期限は獲得月から3年間（36か月）です。

家族間でのポイント譲渡

本人に加え家族も本会員の場合に、本人と家族の間でグローバルポイントの譲渡ができるといった説明は見当たりませんでした。

本会員でなく家族会員(＝家族カード)が利用した際に獲得するポイントは、本会員のポイントとして合算されるので、その場合には譲渡のことを気にする必要性はありません。

高レート交換

グローバルポイントは、ポイントの使い勝手がイマイチです。リニューアル等で改善されると良いのですが。

交換レートが最大の1P→5円分(還元率0.5%相当)になるのは、Amazonギフトカード、ベルメゾン・ポイント、ビッグポイントです。Amazonギフトカードに交換できるので最低限の使い道には困りません。

また、クレカの利用代金の支払いにポイントを利用(キャッシュバック相当)することはできますが、交換レートが1P→4円(還元率0.4%相当)です。

その他、交換レートが少し下がりますが、楽天ポイント、Pontaポイントへの交換も可能です。

ポイント運用もできます。なぜかロールプレイングゲーム風で、ストックポイントが貯まると現物金融商品と交換できるらしいです。

マイルへの交換

グローバルポイントは、JALマイルへの交換が可能です。

ANAマイルへの直接交換はできませんが、前述の他ポイントへの交換を経由すれば、ANAマイルにも交換できます。

航空会社のマイレージポイントサービスを利用し、マイルを特典航空券に交換、あるいは座席をアップグレードする場合、1ポイントが1円以上の価値になる場合があります。

あと、別途年会費(3,300円(税込))と移行手数料(移行1回あたり6,600円(税込))がかかりますが、マイレージプログラムを利用すると200Pを1,600マイル(還元率0.8%相当)に交換できます。通常の交換レートが200P→400マイル(還元率0.2%相当)なので、還元率を4倍に引き上げられるサービスです。対応している航空会社は、JAL、シンガポール航空、大韓航空の3社で、移行先3社合計で、年間19,000P(152,000マイル)まで交換できます。航空会社ごとに1回あたりの交換上限もあります。希望の旅程とマッチしそうならマイルへの交換を狙ってみても良いでしょう。ちなみにグローバルポイントの有効期限は3年間です。

経済圏との連携

最近のクレカと言えば、提携する証券会社でのクレカ積立、あるいはECサイトや回線の利用がお得になるような、いわゆる経済圏とセットで訴求するものが多いのですが、三菱UFJカードにはそのような要素がほとんどありません。

クレカ積立をしたい場合には、別のカード等を用意する必要性がありそうです。

提携にちょうど良いネット証券会社が無い、という状況でしょうか…。

2024年8月現在、マネックス証券はdカード、松井証券はJCBカード、等々、次々と”ペア”ができあがりつつあります。メガバンクでは、三井住友系はSBI証券、みずほ銀行系は楽天証券(一応)と”ペア”ですし。MUFGはauカブコム証券との提携を強化するのが最も手近だと思いますが。どうなるでしょう。

最適なポジション

三菱UFJカード プラチナAMEXは、最大15%還元が強化されたおかげで、メインカードとしても使えるスペックかと思います。

あるいは、プラチナカードならではの特典に特化したカードとしても利用できます。

なお、苦手な部分をフォローするために、別のクレカが必要となる場面もあると思います(後述)。

というか、そもそもAMEXブランドのクレカなので、これ1枚でキャッシュレス決済メインで生活するのは大変でしょう。

最適な利用金額

三菱UFJカード プラチナAMEXの場合、100万円利用ごとにポイントを獲得できるような特典が無いため、そのような “お得さ” のために利用金額を気にする必要性はありません。

一部のポイント還元特典を適用するための必要利用金額や、旅行等の際には利用付帯(決済が必要)となる保険やサービスもありますが、そのような条件を除けば、特に最低限の利用金額を気にする必要性はありません。

プラチナカードならではの特典等で元が取れればOKという考え方もできます。

ユースケース

最適そうなユースケースを挙げていきます。

家族含め旅行／優待の活用

前述のとおり、三菱UFJカード プラチナAMEXには家族カード分も含めたプライオリティ・パスの付帯をはじめ、グルメやホテルで使える優待、充実した各種保険の付帯もあるので、家族で安心して旅行や優待を楽しみたい場合にはピッタリと言えるでしょう。

年会費22,000円にしてはコスパの良いスペックだと思います。

普段使いでも最大15%還元

プラチナカードながら、対象店舗で最大15％還元の特典を強く訴求しており、普段使いにも役立つカードです。

スーパーでプラチナカードを使って高還元にお買い物、という使い方もできて面白いです。

AMEXブランドの三菱UFJカードの場合、対象店舗が少なくなるので要注意(対策として、デュアルスタイル(2枚持ち)でAMEX以外のブランドも発行しておいてカバーする方法もあります)

経済圏／ポイント利便性は割り切り

三菱UFJカード プラチナAMEXでは、証券会社でのクレカ積立ができません。またポイントの利用方法も限られています。

このあたりは残念ですが、他のスペックが優秀なので自身のライフスタイルに合っていれば年会費以上の価値は得られると思います。

クレカ積立やポイント活用のため、別のクレカを用意することもできますので、その候補も後述します。

三菱UFJカード プラチナAMEXを補完するクレカ

クレカ積立やポイ活全般において、無難なところでは、楽天カード(楽天証券)や三井住友カード/Olive(SBI証券)と併用するコーディネイトも良いでしょう。

もしくは、MUFGとしてはちょっと資本的なつながりもあるau PAYカード(auカブコム証券)も使えます。三菱UFJカードでは、Pontaポイントが貯まるキャンペーンが開催されることもあります。

もっと凝ったポイ活もしたい方は、高還元ルートのことも考えて、年会費無料でチャージ系にも強いPayPayカード(PayPay証券)という選択肢もあります。

三菱UFJカードはチャージ系のポイント還元が対象外になっているケースが多いです(参考)

三菱UFJカードのお得な発行方法

ポイントサイト経由での発行、もしくはご紹介特典経由での発行がオススメです。

本記事の作成時点では、ご紹介特典経由の方が獲得できるポイント数(10,000P)は多いです。

詳細は、以下の記事をご覧ください。

まとめ

本記事では、三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード(以降、三菱UFJカード プラチナAMEX) のスペックを確認してみました。

もともと良コスパだったプラチナ特典に加え、強化された最大15%還元のおかげで、絶妙なポジションのプラチナカードになっていると思います。ライフスタイルに合っていればとてもお得です。

あと、余談ですがクレカの名称が長いですね。”三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード” の中に”カード”が2回も出てきます。