【やっと始まった】Vポイント運用の基本スペックとその感想

2025-03-06

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2025年3月4日にVポイント運用のサービスが開始されました。

私はVポイントをメインポイントとして貯めているので、ちょっと調べてみました。

本記事では、その基本スペックと私の感想をまとめておきます。

本記事では、ポイント運用はポイントを利用して擬似的な運用を行い、引き出す際にもポイントで受け取るものを指します。ポイント投資は実際に証券を購入し、NISA口座での保有や、売却時には現金化が可能なものを指します。※dポイントは”ポイント投資”というサービス名称のポイント運用なのでややこしい

2025年3月4日、Vポイント運用開始

2025年3月4日、Vポイント運用が開始されました。

ポイント運用は他の主要な経済圏のポイントでは既に提供されているサービスなので、特に目新しい感じはありません。キャンペーンも今のところ…無いのかな。

証券口座が必要となるポイント投資に比べ、気軽に投資の疑似体験を始められます。

疑似体験と言っても、実際に預けたポイントが増減するので、保有ポイント数に関して得をすることもあれば損をすることもあります。

出典：Vポイントを使った投資体験サービス「Vポイント運用」を開始 | 三井住友カード株式会社のプレスリリース

Vポイントアプリにて上記のように操作すると、Vポイント運用を利用できます。

詳細は公式サイトにてご確認を。

Vポイント運用の基本スペック

Vポイント運用の基本スペックです。

項目	内容
利用できるポイント	Vポイント
運用コースの種類	3種類 ※1
ポイント運用へのポイント追加方法	2種類 ※2 （スポット追加、自動追加）
自動ポイント追加のスケジュール	毎月指定日1回のみ
追加できる最小ポイント数	1P
手数料	1%（スポット追加時）なし（自動追加時）
ポイント追加の反映タイミング	申込み当日～2営業日後 ※3 （運用ポイント残高に反映）
ポイント引き出しの反映タイミング	申込み翌日～3営業日後 ※4 （Vポイント残高に反映）
増減分の複利っぽい運用 ※5	不明
運営元	CCCMKホールディングス株式会社

※の説明

※1 各コースの参照資産は以下（参照資産となるETFの価格とポイント運用の残高が連動）
・全世界コース：iShares MSCI ACWI ETF（ACWI US）
・米国テックコース：Vanguard Info Tech ETF（VGT US）
・日本株コース：Next Funds TOPIX ETF（1306 JP）

※2 スポット追加と自動追加のルールは以下

※3 申込み当日(12:30〆) → 日本株コースは注文当日の18:00以降に運用残高に反映、全世界コースと米国テックコースは2営業日後の18:00以降に運用残高に反映 (申込みが12:00〆以降の場合はさらに1営業日ズレる) (参考)
※4 申込み当日(12:30〆) → 日本株コースは注文当日の18:00以降に運用残高に反映、全世界コースと米国テックコースは2営業日後の18:00以降に運用残高に反映 (申込みが12:00〆以降の場合はさらに1営業日ズレる) → 運用残高反映の翌日にVポイント残高に反映 (参考)
※5 ポイントをポイント運用に預けた後、そのポイント運用の残高の増減分（差分）も参照資産に連動するか（長くなるので詳細は省略）

感想

私の感想です。

私の主な感想

総じて、PayPayポイント運用はけっこう充実しているなぁという印象です。…あれ、それはVポイント運用の感想ではありませんね。ただ、どうしてもPayPayポイント運用のような既存の大手サービスと比較はしてしまうので、その結果、Vポイント運用は、“使えなくはない” くらいかと思いました。

せっかくなので、試しにちょっと使ってみようかとは思います。Vポイントでのポイント運用サービスの開始に期待していた方もある程度いらっしゃるでしょう。もちろん今後のサービス拡充にも期待ですね。

ちなみに、ポイント運用以外に、Vポイントの投資関連の使い道としては、SBI証券でのポイント投資がありますし、三井住友カードのクレカ利用金額に充当してその分をクレカ積立で利用することもできます。また、投資関連以外にも使い道は色々あります（参考）。

主要ポイントを使ったポイント投資については以下の記事にまとめてあります。

あわせて読みたい

【主要ポイント投資まとめ】メインじゃないポイントも使い道に迷わない方法 “メインで貯めていないポイントは投資に使う” と基本ルールを決めておけば、ポイントの使い道に迷う煩わしさから解放されます。本記事は、主要な共通ポイントサービス…

以下は、観点ごとのコメントです。

一応、大手共通ポイントであるVポイントのポイント運用サービスということで、最低限のスペックは備わっています。気軽な投資の疑似体験ができる点や、引き出す際にもポイントのまま維持できる点に魅力を感じたら、利用しても良いのかと。

自動追加のスケジュールの選択肢を拡充してほしい

せっかくのポイント運用サービスなのに、自動追加機能が月1回のスケジュールにしか対応していないのは不便すぎますね。ここは残念。まずは “貯まったら即運用” は欲しいところ。毎日、毎週の自動追加があっても面白いです。

一応、毎日、毎週のポイント追加を手動（良く言えば半自動くらい？）で実現することはできます。同月内であっても複数回の自動追加ができるので、例えば、翌日や次の月曜日等の直近の日付を指定して自動追加の申込みをした後、さらにその翌日や次の月曜日等を指定して自動追加の申込みを繰り返すことにより、結果的に毎日、毎週のポイント追加ができます（そんなに意味は無いですが2025年3月時点で一応検証済みです）。スポット追加ではないため手数料の発生は回避できます。

追加や引き出しの残高反映のタイムラグが大きすぎる

リスクを抑えるためか、タイムラグが大きいです。PayPayポイント運用なら即時で追加、引き出しできますね。

リアルタイムの価格変動までは不要ですが、せめて追加と引き出しは即時で反映してほしいところ。

特に目新しい要素があるようにも見えないので、基本的にCCCMKがVポイントの機能を他社のポイント経済圏に対抗できるようにするためのユーザ囲い込みサービスであり、あとはSBI証券への送客に繋がるくらいかと思います。あとはデータ利活用も。

ちなみに、三井住友カードは、このVポイント運用サービスに関しては関係ありません。

かなり似通った文章になっているので気になりました。互いに別会社の別システムだと思っているのですが、巡り巡って同じ人が書いたりしたんですかね。

Vポイント運用で利益が出た場合、税金はかかりますか（確定申告は必要ですか）

Vポイント運用ご利用によるお客様の利益は「雑所得」となります。
所得区分につきましては管轄の税務署によって回答が違う場合もございますので、確定申告も含めて税金に関する詳細については、お住まいの地域の税務署にご確認をお願いします。
出典：Vポイント運用で利益が出た場合、税金はかかりますか（確定申告は必要ですか） | Vポイントサイト -よくあるご質問・お問い合わせ

ポイント運用で利益が出た場合、税金はかかりますか（確定申告は必要ですか）

当サービスでの利益は「雑所得」となります。
※金融商品ではないため運用益は「譲渡所得」とはなりません。
所得区分につきましては管轄の税務署によって回答が違う場合もございますので、具体的な内容につきましては、お住いの地域の税務署にご確認をお願い致します。
出典：PayPayポイント運⽤のよくある質問 | PPSCインベストメントサービス

ちなみに、よく分からないのは、利益が所得になるタイミング、というか最終的にタックスアンサーNo.1907との兼ね合いがどうなるのか、といった点です（関連記事）。

ポイント運用の総残高が公表されたら面白い

しばらくしてから、ポイント運用の総残高が公表されたりしたら様子が分かって面白そうです。

PayPayポイント運用の場合、運営元が公表しているPPSCインベストメントサービスの決算公告にポイント運用預かり金が1千億円くらいになっている記載があったりします。

出典：ディスクロージャー | PPSCインベストメントサービスの第2期（2024年3月期）決算公告

FAQ

FAQの内容のうち、私の目に留まった点だけ備忘用に抜粋しておきます。

基本的なこと

把握しておくと良いこと

自動追加関連の注意点

利用規約

Vポイント運用の利用規約も公開されています。

プライバシーセンター | CCC MK HO…

Vポイント運用サービス利用規約 | プライバシーセンター | CCC MK HOLDINGS CCCMKホールディングスによるV会員規約をはじめとする、各種規約を確認することができます。

私の目に留まった点だけ備忘用に抜粋しておきます。

用語としては、通常の「Vポイント」と、そのVポイントから交換してVポイント運用に利用できる「運用ポイント」があります。

サービス内容は、”本サービスは、利用者が保有するＶポイントを運用ポイントに交換したうえで疑似的な投資体験（以下「ポイント運用」といいます）を行うことができるサービスです。”
運用ポイントの扱いについては、”運用ポイントは、当社が別途指定し、参照する金融資産等（以下「参照資産」といいます）の値動きに連動して、当社が別途定めるタイミングで変動します。なお、その結果、ポイント数に小数点以下の端数が発生したときは、それを切り捨てます。運用ポイント数の増減およびポイント運用に係る詳細は本サイトで確認できます。なお、当社が恣意的に運用ポイントのポイント数を増減させることはありません。”
サービスの位置づけとして、”当社は、本サービスをポイントサービスの一部として利用者に提供します。”
ポイント数指定での引き出し時の90%制限は、たぶん、”利用者は、自己の保有する運用ポイントの全部または一部をVポイントに交換することができます。利用者が自己の保有する運用ポイントの一部の交換を希望する場合、当社は利用者が指定できる運用ポイントの数量を制限できるものとします。”
期間限定ポイントを追加しても、引き出す際には通常ポイントになることを示す記載として、”運用ポイントから交換したＶポイントの有効期限は、運用ポイントに交換する前のＶポイントの有効期限に関わらず、一律当社が別途定める有効期限となります。”