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不利益改定が続く楽天カードのポイ活事情、残されたお得な用途は?

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総合満足度No.1の楽天ポイントが貯まるハズの楽天カードですが、特定用途での還元率ダウン等によりポイントを貯めにくくなり、クレカ自体としてのお得な使い道が徐々に減っています。残されたお得な用途は何か、楽天カードのポイ活事情の現状をまとめてみます。

TL;DR (要点のみ)
楽天カードのお得な用途
  • 楽天市場での支払い(SPU)
  • 楽天証券でのクレカ積立
  • 楽天カード個別のキャンペーン(リボ/2枚目/家族カード等)
  • 楽天の各種サービス関連のキャンペーン

落としどころは、楽天専用のサブカードくらいのポジションか

楽天カードのお得とは言えない用途
  • お店やネットでの利用
  • 公共料金系の支払い
  • 各種保険料や通信費の支払い
  • 高還元ルートの起点
  • メインカードとしての利用

楽天カードと組み合わせるなら、エポスカード等の他社クレカや楽天デビットカードで補完を

(余談) やや簡単でややお得な楽天キャッシュ調達
  • 楽天カードから楽天Edy経由で楽天キャッシュ

ひと手間で+0.5%

目次

直近のサービス改定等

まずはおさらいから。直近では、以下のようなサービス改定等がありました。

ポイント付与対象外や、還元率ダウン

2025年3月から、ポイント付与対象外や還元率ダウンとなる利用方法として一部のプリカ公共料金の支払いが追加されます。前年までさかのぼると、2024年8月には、各種保険料や携帯電話の利用料金、NHK放送受信料も同様の扱い(0.5%還元)になっています。もともと公共料金関連のポイント還元率は0.2%と低かったのですが始まりは2021年?、少しずつ刻むように不利益改定が続いています。

別途、楽天カードから楽天キャッシュへのチャージもポイント付与対象外になりましたが、楽天ペイ側の還元率はアップしたので、この点は一概にデメリットだけでもないという点を添えておきます。

プライオリティ・パス等の条件悪化

プライオリティ・パスや楽天カード ハワイラウンジの利用回数についても改定がありました。楽天ブラックカードが申し込み可能になった一方で、楽天プレミアムカードではこれらの特典が縮小しています。

ポイント計算方法の変更による獲得効率の悪化

2023年には、付与されるポイントの集計単位が毎月の利用金額でなく、1回の利用金額ごとになりました。少額の決済が多い場合には特に、獲得できる総ポイント数が減りますね、この改定は。

出典:楽天カード利用獲得ポイント計算方法変更のご案内|楽天カード

公表してるけど地味で気付かれにくい

これらの改定は、ポイ活や特典に関する情報を日ごろからチェックしている方なら把握していると思いますが、気付いていない方も多いのではないでしょうか。

地味なところでちょっとずつ不利益改定している状況ですね。楽天に限った話ではないのですが、楽天の改定はマイナーな調整が多い気がします。

楽天カードのお得な用途

これらの改定に負けず、楽天カードに残されたお得な用途を確認していきます。

楽天市場での支払い(SPU)

まず最も基本的な使い方ですが、楽天市場でのお買い物の際、楽天カードを利用することによって確保できる還元率は最大で2.5%分(以下)、さらに5と0のつく日は楽天カードでの支払いが+1%計3.5%となるので、それなりにお得です。

楽天カード特典分は、楽天カード通常分とは異なり、消費税・送料・ラッピング料を除く金額に対してのみポイント付与されるので、実質の還元率は2.5%、3.5%より下がります(公式ページ)。

出典:【楽天市場】SPU(スーパーポイントアッププログラム)|ポイント最大17.5倍
出典:【楽天市場】SPU(スーパーポイントアッププログラム)|ポイント最大17.5倍

ただ、楽天カードを使わなくても、高還元ルートを活用して調達した楽天キャッシュを楽天市場での支払いに利用すれば3.5%程度のトータル還元率を確保することもできるので、楽天カードを使用することだけが唯一のお得な選択肢という訳でもありません。後述の楽天カードのリボ払い関連のキャンペーンや、別のクレカのキャンペーンを活用して、楽天キャッシュをさらにお得に調達できれば、実質の還元率はさらにアップします(5%以上のトータル還元率の確保も)

最近だとJCBカードのキャンペーンで最大40%還元くらいで楽天キャッシュを調達したり。

楽天証券でのクレカ積立

楽天証券では前述のような大きな不利益改定は無く、クレカ積立もお得に利用できます。

出典:クレカ積立(楽天カードクレジット決済) | 楽天証券

一般カードとゴールドカードでは投資信託の銘柄ごとに設定された代行手数料率によってポイント還元率が異なりますが、それでも他社のようなショッピング利用金額に基づく条件や即売り時に対象外となるような条件も無いので、かなり緩いです。

楽天証券でも即売り対策を強化して楽天カード本来の特典を維持する方が良い気もするのですが、そのあたりはグループ会社間の事情や戦略的な判断なのかもしれません。

楽天証券での投資関連の話題は、以下の記事にまとめてあります。

楽天カード個別のキャンペーン(リボ/2枚目/家族カード等)

通常ポイントの還元率の悪化を差し置いてもお得と言えるくらいに効率が良いキャンペーンを狙うのはアリかと思います。

誰にでもオススメするものではありませんが、リボ払い系のキャンペーンはコスパ、タイパが良いです。

あとは2枚目や家族カードの作成時にポイントを獲得できるキャンペーンなども簡単なので、対象であれば。

以前、家族カードの発行と利用だけで4,000Pを獲得できるキャンペーンがあったりもしました。

楽天の各種サービス関連のキャンペーン

その他、楽天モバイルや楽天ミュージック等で、楽天カードを保有している方限定の特典が用意されていることも。

楽天モバイルは次回の開催もありますかね。

楽天ミュージックの無料お試しキャンペーンは常設っぽい気がします。

楽天カードのお得とは言えない用途

逆に、あまりお得とは言えないため楽天カードを使わなくても良さそうな用途は以下です。

お店やネットでの利用

不利益改定があっても、楽天カードは基本的にポイント還元率を1%確保できるクレカなので、支出を楽天カードにまとめたい方にとっては、お店やネットでの利用は現実的な用途の1つなのですが、他にお得な選択肢が色々あるのも事実です。

お店での利用については、還元率1%の楽天カードより還元率1.5%の楽天ペイの方がお得です。ただ、楽天ペイではポイント還元対象外の店舗も多かったりするので、そのようなポイント還元対象外の店舗を気にしながら決済方法を使い分ける手間を省けるメリットがあるという意味では楽天カードの方が便利です。

あとは、楽天のサービスを優先して利用することにこだわりがなければ(楽天経済圏民でなければ)楽天カード以外のクレカ(や○○ペイ)を利用するのも良いでしょう。実質還元率が1%を超えるクレカもたくさんあるので。

このあたりは人によって好みや判断が分かれるところかと思います。

公共料金系の支払い

前述のとおり、電気料金、ガス料金、水道料金の支払いは還元率が0.2%となり低いので、これらに楽天カードを利用するのはもったいないでしょう。一応、ゼロ還元ではないですし、支出を楽天カードにまとたいケースもあるとは思いますが。

対策として、楽天ポイント以外が貯まるクレカでも良ければ、別のクレカで補完するのが正攻法です。

公共料金系の還元率が低い楽天カートとエポスカードの組み合わせは相性が良いと思います。選べるポイントアップショップに対象の公共料金の支払先があれば1.5%還元になるので、楽天カードの苦手領域を補完できます。個人的にはJQ CARDエポスゴールドとのコンビがアリかと。

エポスカードでは、JAL PayへのチャージはVisaブランドの手数料が発生するため利用しづらいですが、au PAYへのチャージが可能なので、高還元ルートとしても補完できます。

あとはPayPayカードあたりも。

その他、クレカではありませんが、今のところ還元率が維持されている楽天デビットカードを代替の決済手段として利用するのもアリです。楽天デビットカードは、楽天銀行の口座を開設すると発行できるカードです。以下の記事で触れています。

各種保険料や通信費の支払い

前述のとおり、各種保険料や携帯電話の利用料金、NHK放送受信料の支払いは還元率が0.5%となり低いので、公共料金系と同様に、これらに楽天カードを利用するのはもったいないでしょう。

考えられる対策は、公共料金系の場合と同様です。エポスカードの選べるポイントアップショップでは、一部の保険料や通信費も還元率アップの対象になるので、ここでも補完力がすごいです。

高還元ルートの起点

前述のとおり、2025年3月から、ポイント付与対象外や還元率ダウンとなる利用方法として一部のプリカへのチャージが追加されるので、楽天カードを高還元ルートの起点にする用途はほぼ全滅です。面白い使い方はありませんね。

対策は、公共料金系の場合と同様に、他社クレカや楽天デビットカードによる補完でしょう。

メインカードとしての利用

ここまで確認してきたように、楽天カードは、公共料金や通信費など基本的な固定費の支払いで還元率が下がってしまうクレカであり、そのようなスペックのカードはちょっとメインカードにはしづらいです(個人の感想です)

考えられる対策としては、楽天カード単独ではメインカードとして利用しづらくても、前述のように他社クレカとの併用や、今のところ還元率が維持されている楽天デビットカードとの併用による補完が現実的でしょう。

特に、クレジットにこだわらなければ、むしろ楽天デビットカードをメインで使用するのは1つのスタイルとしてアリかもしれません(機会があれば別記事にまとめます)。デビットカードでは決済できない支払いもあるとは思いますが。

(余談) やや簡単でややお得な楽天キャッシュ調達

こんな使い方もあります。

楽天カードから楽天Edy経由で楽天キャッシュ

機会があれば別記事にまとめますが、Android端末があれば、楽天カードから楽天Edyにチャージしてから、その楽天Edyを楽天キャッシュにチャージすることで、還元率を0.5%アップできます。

楽天カードから楽天Edyにチャージする際には0.5%還元を確保できるので、その分が上乗せになるという意味です。

その結果、チャージした楽天キャッシュを楽天ペイで利用すると計2%還元になりますし、楽天証券での利用なら計1%還元に。楽天カードから直接楽天キャッシュにチャージする場合に比べ、0.5%分お得になります。

もちろん、その他の高還元ルートを利用した方がトータルの還元率は高くなります。あくまで楽天カードに支出を集約したいという前提がある中で、比較的簡単なひと手間で還元率をアップすることができる方法として説明しています。

参考情報

ご参考程度に。

楽天カードの実績は強い

よく見かける楽天カードマンのCMでは、楽天ポイントや取扱高等々がアピールされています。また、発行枚数が多く、シェアも高い参考です。強いですね。

出典:強み篇_利便性篇.mp4 – YouTube
出典:Rakuten 楽天カード CM 「No.1」篇 15秒 – YouTube
出典:数字で見る楽天カード|楽天カード

まとめ

総合満足度No.1の楽天ポイントが貯まるハズの楽天カードですが、特定用途での還元率ダウン等によりポイントを貯めにくくなり、クレカ自体としてのお得な使い道が徐々に減っています。残されたお得な用途は何か、楽天カードのポイ活事情の現状をまとめてみました。

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