【おさらい用】楽天キャッシュと楽天ポイント(通常/期間限定)の使い分け
楽天のサービスを利用する際には知っておきたい、楽天キャッシュや楽天ポイントといった計3種類の残高の使い分けについて整理しておきます。2024年の改定を踏まえた内容です。
- 楽天キャッシュ
- 通常ポイント(楽天ポイント)
- 期間限定ポイント(楽天ポイント)
楽天キャッシュ/ポイントの使い分けの一覧表
楽天キャッシュと楽天ポイント(通常/期間限定)の使い分け方の例です。
:使えるもの
:私が良いと思う使い道
使い道 | 楽天 キャッシュ | 楽天 ポイント (通常) | 楽天 ポイント (期間限定) |
---|---|---|---|
楽天のサービス全般 (金券購入等も) | 0.5%還元 | ||
楽天カードの支払い | (※2) | ||
楽天ポイント加盟店 | 0.5%還元 | ||
楽天ペイ (請求書払い以外) | 0.5%還元 | ||
楽天ペイ (請求書払い) | 還元なし(※1) | (※3) | (※3) |
楽天証券 | 0.5%還元 投信積立のみ | 投信/株式等(※2) SPU特典 | |
楽天ポイント運用 | |||
楽天Edyに交換 (Edy→キャッシュも可) | 還元なし(※1) | ||
他社ポイントに交換 | (※2) | ||
他の人に送付 | 還元なし(※1) | (※4) |
(※1) 楽天ペイアプリでの請求書払いを含め、一部の利用方法については還元なし(参考)
(※2) 他社ポイント、提携サービスから交換したポイントは不可
(※3) 請求書払いでは、一部の請求書で楽天ポイントを利用できないケースあり(参考)
(※4) 楽天カードの本カード会員と家族カード会員の間のみ可(参考)
それぞれの使い道については後述します。
楽天キャッシュ/ポイントを利用する際の基本ルール
先に、楽天キャッシュや楽天ポイントを利用する際の基本ルールをいくつか記載しておきます。
楽天キャッシュと楽天ポイントを合算 = “利用可能総額”
楽天キャッシュと楽天ポイントの残高は合算して利用できるようになっています。
具体的には、以下のように “利用可能総額” として管理されており、これを楽天ポイントとして利用できます。通常ポイントと期間限定ポイント、そして楽天キャッシュを合算した額が利用可能総額です。
例えば、楽天ポイントが不足している場合、あるいは楽天ポイントがゼロの場合でも楽天キャッシュの残高があれば、(利用可能総額の範囲内で) 楽天キャッシュが自動的に充当されます。
楽天キャッシュは利用に対して0.5%還元、楽天ポイントは利用に対する還元なし
楽天キャッシュは利用自体に対して0.5%のポイント還元を受けられるのですが、楽天ポイントはそのような利用自体に対するポイント還元はありません。
この違いにより、楽天ポイントの利用に比べ、楽天キャッシュを利用した方が還元率が高くなります。
ポイント払い時の消費の優先順位は、期間限定P→通常P→キャッシュ
楽天ポイントを利用する際の消費の優先順位は、基本的に、優先度の高いものから順に以下のとおりです。
- 期間限定ポイント
さらに有効期限の近いものから消費される - 通常ポイント
ポイント利息で退避しておけば消費されない - 楽天キャッシュ
プレミアム型→基本型の順に消費される
公式サイトの説明はこちら
「通常ポイント」と「期間限定ポイント」の両方を保有している場合は、「期間限定ポイント」から優先して消費され、複数の期間限定ポイントを保有している場合は、有効期限の近いものから優先して消費されます。
出典:楽天ポイントカード ヘルプ
楽天ポイントカードアプリ(※2)では、楽天キャッシュを保有されているお客様がポイントによるお支払い時にお持ちのポイントが不足している場合、不足分を楽天キャッシュから自動的に充当し、お支払いすることができます。
出典:楽天ポイントカード ヘルプ
なお、楽天ペイアプリ内に搭載された楽天ポイントカードバーコード画面では、ポイントとキャッシュのどちらを優先するかを設定することができます。(※3)
(中略)※3 この設定は、楽天ポイントカード機能をお使いの場合にのみ適用され、楽天ペイアプリ内の「コード・QR払い」をご利用の際には適用されません。
出典:楽天ポイントカード ヘルプ
楽天キャッシュは基本型とプレミアム型を保有している場合、自動的にプレミアム型から優先して使用されます。
出典:【楽天市場|公式ヘルプ】【楽天キャッシュ】利用について
ポイント利息等で通常ポイントの退避
期間限定ポイントはさっさと使い切りたいけど、利用価値の高い通常ポイントはできるだけ温存しておきたいという場合には、ポイント利息等を活用するのが良いでしょう。
以下の記事で解説しています。
楽天ポイントを利用する際の上限
楽天ポイントには、利用できるポイント数の上限があります。ダイヤモンド会員は1回/1か月あたり500,000P、それ以外の会員は1回あたり30,000P、1か月あたり100,000Pです。
そのため、あまりポイントを貯めすぎても一度には使い切れないケースもあるので要注意です。
それぞれの使い道の解説
楽天キャッシュと楽天ポイント(通常/期間限定)の使い道について、それぞれ解説します。
楽天のサービス全般 (金券購入等も)
最も基本的な使い道として、楽天のサービス全般での利用が挙げられます。ポイントを利用できるサービスが対象です。
楽天 キャッシュ | 楽天 ポイント (通常) | 楽天 ポイント (期間限定) |
---|---|---|
0.5%還元 | ||
確かに楽天キャッシュや楽天ポイントを使えるのですが、基本的には、どうしても期間限定ポイントの使い道が他に無い場合に、楽天市場をはじめとした楽天のサービスで期間限定ポイントを使用するくらいで良いかと思います。他にお得な使い道(後述)がある通常ポイントを使用するのはもったいない気がします。また、楽天キャッシュについては、どうしても消費したい場合のみかと。
その理由は、楽天市場でのお買い物については、楽天カードで支払えばSPUの対象になるので、楽天キャッシュや楽天ポイントを利用するよりも、楽天カードを利用した方が還元率が高くなるためです。同様に、楽天市場以外のサービスについても、クレジットカード等で支払えばその決済手段に応じたポイント還元を受けられますが、ポイント利用ではそのメリットを享受できません。
と言っても、ポイント利用により損をする訳ではありません。お買い物マラソンのショップ買いまわり等でポイントを気軽に消費したいケースもあるでしょうし、あるいは期間限定ポイントをとにかく期限が切れる前に大量に、例えば数千~数万P単位で消費したいケースもあるでしょう。
そのようなケースでは、汎用性の高いポイント利用方法の1つとして、ギフトカード等の金券類の購入という手段もあります。意外と楽天の公式ブログでも期間限定ポイントの使い道の1つとして言及されています。
例えば、次のiPhoneの買い替えやサブスク等の料金支払い用に、Apple Gift Cardを買い足しておく等。
その他、期間限定ポイントで購入できる金券/ギフトコード等については、以下の記事にまとめてあります。
金券以外では、楽天ふるさと納税や楽天トラベル等でも、一度に高額なポイント消費が可能です。
楽天カードの支払い
通常ポイントの使い道として、楽天カードの利用金額の支払いに充当するのは良いと思います。
楽天 キャッシュ | 楽天 ポイント (通常) | 楽天 ポイント (期間限定) |
---|---|---|
この使い道が良いと思う理由は、通常ポイントを充当した金額分も含め、楽天カードの利用金額全体がポイント還元の対象になるので、ポイントを現金と同等の価値で利用できるためです。この仕組みは、ポイントを通常のお買い物に利用するのがもったいない理由でもあります。
楽天ポイント加盟店
楽天ポイントの加盟店での利用も挙げられます。
楽天 キャッシュ | 楽天 ポイント (通常) | 楽天 ポイント (期間限定) |
---|---|---|
0.5%還元 | ||
前述のとおり、楽天キャッシュは利用自体に対して0.5%のポイント還元を受けられるのですが、楽天ポイントはそのような利用自体に対するポイント還元はありません。
よって、楽天ポイントの加盟店では、楽天キャッシュを利用するのがお得です(そのお店が楽天ペイでの支払いとポイント還元に対応していれば、楽天ペイを使用した方がお得です)。
もちろん、どうしても期間限定ポイントの使い道が他に無い場合には、期間限定ポイントを利用しても良いかと思います。通常ポイントを利用するのはもったいない気がします。
楽天ペイ (請求書払い以外)
楽天ペイでの利用もあります。請求書払いについては後述します。
楽天 キャッシュ | 楽天 ポイント (通常) | 楽天 ポイント (期間限定) |
---|---|---|
0.5%還元 | ||
ここでも同様に、楽天キャッシュは利用自体に対して0.5%のポイント還元を受けられるのですが、楽天ポイントはそのような利用自体に対するポイント還元はありません。
よって、楽天ペイでは楽天キャッシュを利用するのがお得です。
もちろん、どうしても期間限定ポイントの使い道が他に無い場合には、期間限定ポイントを利用しても良いかと思います。通常ポイントを利用するのはもったいない気がします。
ちなみに、楽天ペイはネットでの支払いにも一部対応しています。例えば、DMM.comの映画やドラマの視聴等、有料コンテンツの支払いに楽天ペイを利用することもできます。
楽天ペイ (請求書払い)
続いて、楽天ペイの請求書払いです。
楽天 キャッシュ | 楽天 ポイント (通常) | 楽天 ポイント (期間限定) |
---|---|---|
還元なし | ||
期間限定ポイントをお得に利用できるのは、コレだと思います。
理由は、楽天ペイの請求書払いでは楽天キャッシュの0.5%還元が対象外になるので、期間限定ポイントを使用した場合にも支払い時の還元率に差が生じないためです。他の使い道では、楽天キャッシュの0.5%還元を活用した方が基本的に有利なので、この請求書払いのように還元率に差が生じない使い道で消費するのが良いと思います。
特に、自動車税や固定資産税などの地方税(eL-QR)を楽天ペイの請求書払いで支払うタイミングで、期間限定ポイントを利用できればバッチリです。例えば、固定資産税は4期分に分けて納付することにより、期間限定ポイントが貯まったタイミングで支払うことができたりもします。
楽天証券
楽天証券でも楽天キャッシュや楽天ポイントを利用できます。
楽天 キャッシュ | 楽天 ポイント (通常) | 楽天 ポイント (期間限定) |
---|---|---|
0.5%還元 投信積立のみ | 投信/株式等 SPU特典 | |
楽天キャッシュと通常ポイント、共にこの使い方は良いと思います。NISA口座での買付も可能です。
楽天キャッシュは投資信託の積立買付に利用でき、0.5%還元を受けられます。通常ポイントはスポット買付も含めた投資信託の買付、また株式等の買付に利用できます。どちらも便利です。購入した投資信託や株式は、売却時には現金化できます。
もちろん楽天証券の口座が必要なのですが、お得に利用する方法については以下の記事で解説しています。
ポイント投資については以下の記事にまとめてあります。
楽天ポイント運用
通常ポイントは、ポイント運用に使用することもできます。
楽天 キャッシュ | 楽天 ポイント (通常) | 楽天 ポイント (期間限定) |
---|---|---|
前述のようなポイント投資(実際に証券を購入し、NISA口座での保有や、売却時には現金化も可能)でなく、ポイント運用(ポイントのまま擬似的に資産運用)についての話です。
ポイント運用の場合、証券口座は不要です。
楽天Edyに交換 (Edy→キャッシュも可)
楽天キャッシュと通常ポイントは、楽天Edyに交換することもできます。
楽天 キャッシュ | 楽天 ポイント (通常) | 楽天 ポイント (期間限定) |
---|---|---|
還元なし | ||
さらに、楽天Edyは楽天キャッシュに交換することも可能であることから、通常ポイントは楽天キャッシュの上位互換とも言えます(いったん楽天Edyに交換したら通常ポイントには戻せないので、互換というか代替というか)。
そのため、楽天ペイや楽天証券での利用時に還元率を0.5%上乗せできる楽天キャッシュとして消費したい場合には、この使い道を活用すると良いでしょう。
他社ポイントに交換
通常ポイントは、他社ポイントに交換することもできます。
楽天 キャッシュ | 楽天 ポイント (通常) | 楽天 ポイント (期間限定) |
---|---|---|
(※2) | ||
ANAマイル、JALマイルへの交換も可能です。
マイルを貯めている方にとっては便利な使い道だと思います。
他の人に送付
楽天キャッシュと通常ポイントは、他の人に送ることもできます。
楽天 キャッシュ | 楽天 ポイント (通常) | 楽天 ポイント (期間限定) |
---|---|---|
還元なし | ||
楽天キャッシュの送付については、以下をご覧ください。
楽天ポイントの送付は、楽天カードの本カード会員と家族カード会員の間でのみ可能です(参考)。
(参考) その他の使い方
通常ポイントについては、こんな使い方もあります。
まとめ
楽天のサービスを利用する際には知っておきたい、楽天キャッシュや楽天ポイントといった計3種類の残高の使い分けについて整理してみました。
お得さを追求すると色々と考えてしまいますが、少なくともポイントを利用することで損をする訳ではないので、難しく考えすぎず、まずは楽しく利用したいですね。