【難解】楽天キャッシュと楽天ペイのポイント付与が別なので対象外ルールはこうなる
2024年6月4日に適用された楽天キャッシュのポイント還元ルール変更ですが、楽天キャッシュと楽天ペイそれぞれのポイント付与対象外ルールをまとめると結局どうなるのか、という点が気になっているポイ活ユーザも数人?くらいはいると思います。きっと。ということで、本記事にまとめておきます。
楽天キャッシュのポイント還元ルール変更についての全般的な話については以下の記事にまとめてあります。
原則:楽天ペイの1%還元と楽天キャッシュの0.5%還元は別
原則は、楽天ペイの1%還元と楽天キャッシュの0.5%還元は別ということです。
どのように別なのか、また別だとどうなるのか、について記載していきます。
表で
楽天ペイでのチャージ払い1.5%還元の内訳は以下のとおりです。
1.5%還元の内訳 | ポイント付与対象外 | |
---|---|---|
楽天ペイのベース還元 | 1% | ユニクロ、ダイソー等々、 請求書払い等 |
楽天キャッシュ利用時の還元 | 0.5% | 請求書払い等 |
合計 | 1.5% |
合計すると1.5%還元なのですが、内訳としては別なので、ポイント付与対象外ルールも別なのです。
以降、もう少し詳しく説明していきます。
具体例で
具体例をいくつか挙げておきます。
- (通常パターン) 街のお店:1.5%
-
楽天ペイ1% + 楽天キャッシュ0.5% = 計1.5還元
例:街のお店(楽天ペイのポイント付与対象外ではない店舗)での決済に楽天ペイのチャージ払い(楽天キャッシュ)を利用した場合は、計1.5%還元です。
- 楽天ペイのポイント付与対象外店舗:0.5%
-
楽天キャッシュ0.5%還元
例:ユニクロやダイソー等(楽天ペイのポイント付与対象外店舗)での決済に楽天ペイのチャージ払い(楽天キャッシュ)を利用した場合は、楽天キャッシュ分の0.5%のみ還元されます。
- 請求書払い:0%
-
還元率0%(ポイント付与無し)
例:もともと請求書払いは楽天ペイのポイント付与対象外だったので(楽天キャッシュとしても対象外)、従来どおりです。
要点で
上記のとおり、楽天ペイの1%還元と楽天キャッシュの0.5%還元は別ということの理解を深めるため、以下のように要点をまとめておきます。
- 1.ポイントの提供元サービスが別
-
ポイントが楽天ペイと楽天キャッシュそれぞれから付与されるのは、ポイントの提供元サービスが別だということです。
同じ楽天グループ内であっても、楽天ペイと楽天キャッシュは別の事業体であるということを再認識しておきます。
- 2.ポイント付与対象外ルールが別
-
ポイントの提供元サービスが別ということは、ポイント付与対象外ルールも別だということです。
ポイントが付与されるかどうかは、それぞれのルールによって決定されます。
- 3.ポイント付与に関する説明が別
-
サービスもルールが別ということは、説明も別だということです。
例えば以下のように、冒頭の1.5%という訴求力のある説明だけはまとまっているのですが、
その後、ポイント付与対象外のルールを確認しようと思ったら、それはまとまっておらず、以下のように別々の説明になっています。
楽天ペイ関連の獲得ポイントの確認方法
上記の仕組みに沿って、楽天ペイ関連の獲得ポイントの確認方法をまとめると、以下のようになります。
確認方法 | 表示される獲得ポイント数 (※1) |
---|---|
楽天ペイアプリの決済完了画面 | 1.5%分(※2) |
楽天ペイアプリご利用内容確認メール | 1.5%分(※2) |
楽天ペイアプリの楽天ペイお支払履歴 | 1%分 |
楽天キャッシュからの通知メール | 0.5%分(月合計) |
楽天ポイントクラブのポイント実績 | 1%分、0.5%分(月合計) |
※1 表記は以下のとおり
・1%分: 楽天ペイのベース還元分
・0.5%分: 楽天キャッシュ利用時の還元分
・1.5%分: 上記を合計した還元分
※2:前述のとおり、楽天ペイのポイント付与対象外店舗での決済時には表示されない(楽天ペイアプリご利用内容確認メールの例は後述)
不便なのは、楽天キャッシュ利用時の還元である0.5%分は、1カ月の獲得ポイント数が合算された情報しか確認できない点です。一応、ポイント付与対象店舗での決済に関しては楽天ペイアプリご利用内容確認メールを一通ずつ確認すれば、その決済による楽天キャッシュ分のポイント付与数が表示されます。なお、獲得できるポイント数は、1カ月の楽天キャッシュの利用額の合計でなく、決済1件ごとの利用額に対する0.5%です。
結局、1.5%の還元率を一貫して体感できるのは、楽天ペイアプリでの決済完了画面のみということになります(ポイント付与対象店舗での決済時)。
(参考) 楽天ペイのポイント付与対象外店舗で決済後に届いたご利用内容確認メール
以下は、楽天ペイのポイント付与対象外店舗(ダイソー)で決済後に届いた楽天ペイアプリご利用内容確認メールです。
獲得予定ポイントとして、楽天ペイご利用分、楽天キャッシュご利用分の両方が “-“(付与なし) と表示されています。
しかし前述のとおり、楽天キャッシュの0.5%還元分は翌月に付与されます。
今のところ、おそらくシステムや会社間の都合等により、楽天ペイ側ではそのポイント付与については表示できないのだと思います。
ルールが分かりづらい状況を考察
私は今回の楽天ペイと楽天キャッシュの件に限らず、楽天の特典ルール等を理解するのがちょっと苦手です。もちろんそうでない方もいらっしゃると思いますが、個人的に、どうも読みづらかったり、問い合わせもしづらかったりして…。そのあたりの話です。
訴求力のある部分の説明はまとまっているが…
前述のとおり、訴求力のある部分(良いところ)をまとめてアピールするのは上手だと思います、楽天は特に。
ところが、ポイント付与対象外のルールのように、注意点や補足事項のあたりの話になると各サービスの説明はあるものの、互いにどこまで影響を及ぼすのか分からないままになっているケースが多い気がします、楽天は特に。
前者は “「楽天ペイのチャージ払いで最大1.5%還元プログラム」ポイント進呈対象外店舗について” と書かれているので、これを読むと、これらの店舗で楽天ペイを利用すると還元率が0%になってしまうのかと思ってしまいます。
ところが、後者の楽天キャッシュのポイント付与ルールの説明では、そのような楽天ペイのポイント付与対象外店舗については言及されておらず、実際にはこれらの店舗で楽天ペイを利用すると0.5%還元は確保できたりする訳です。
この例は、”思っていたより還元率が良かった” という話なので利用者側が損をする話ではないのですが、説明ページから実際のルールを読み取りづらいのです。私としては。
サポートにグループ会社の壁を感じる場面も…
本記事で説明したような還元率について調べる際、楽天のサポートにもお世話になったのですが、目的の回答を得られるまでの間に、別部署への取り次ぎや、回答が部分的になるケースも発生しました。
例えば、楽天ペイのサポート担当(たぶん楽天ペイメント株式会社かその委託)、楽天キャッシュのサポート担当(たぶん楽天Edy株式会社かその委託)は別といった感じです。そのため、”この窓口では○○についてのみ回答します” といった場面もあり、あとはお察しください。
このように、利用者にとっては決済からポイント獲得まで一連の体験なのですが、サポート担当が別々になってしまうケースもあるので、ちょっとグループ会社の壁を感じてしまいます。
ただ、グループ会社の構成上、ワンストップで回答を得られないことがある点は仕方ないと思います。むしろ、楽天のサポートに関しては、個人的には連絡がついて返答をいただけるだけありがたいという気持ちもあります。ということで、感謝しつつ利用させてもらいます…。
楽天ポイントの管理をひと工夫
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まとめ
2024年6月4日に適用された楽天キャッシュのポイント還元ルール変更ですが、楽天キャッシュと楽天ペイそれぞれのポイント付与対象外ルールをまとめると結局どうなるのか、という点をまとめてみました。
でもまぁ、1.5%還元というのは強力ですね。