【基本は “残高チャージ” 】○○ペイで請求書払いをするための条件
公共料金や税金等を○○ペイ等のスマホ決済アプリで支払うためにはあらかじめチャージした残高が必要(一部はクレジットやポイントも利用可)なケースがほとんどでして、クレカ登録してあるだけの○○ペイで支払おうとしたり、残高が無いのに払込票や納付書をコンビニのレジに提示して “○○ペイで払う” と言ってみたりしても、それは支払えないんですよね。
“○○ペイで払うんじゃ~!” などとコンビニの店員さんに詰め寄らないようにしましょう。
ちょっとややこしいので、主要な○○ペイで請求書払いをするための条件を簡単に整理しておきます。簡単と言っても、まぁまぁ細かい話にはなりますが。
経緯
“○○ペイで請求書払い” をするためのルールはややこしく、さらに複数の○○ペイで比較検討するとなると、さらに大変です。
ポイ活に慣れている方であれば、細かいルールも自分で調べて最適解を見つけられるかもしれませんが、誰でも調べやすいようまとめておいたら便利かなと思って、本記事を作成してみました。
何かしら参考になれば幸いです(誤り等がありましたらすみません)。
なお、関連テーマとして、公共料金等のコンビニ収納代行の電子マネー払いについては以下の記事にまとめてあります。
観点
主要な○○ペイで請求書払いを使用する際の各種条件を整理します。
目的は、各○○ペイの支払い方法として、あらかじめ登録したクレカやチャージした残高、あるいは貯まっているポイントを利用できるかどうか、またチャージや支払いの際の還元の有無、支払い時の上限等をまとめておくものです。
一応、私の主観でコメントも足しておきます。
- 対象の○○ペイ
-
- PayPay
- 楽天ペイ
- au PAY
- d払い
- ファミペイ
- VポイントPay (不要ですが別記事と揃えるため記載)
- 整理する条件
-
- 請求書払いできる支払い
- 請求書払いできない支払い
- チャージでお得か(残高チャージ時の還元)
- 支払いでお得か(請求書払い時の還元)
- 請求書払いの上限額
結果:○○ペイで請求書払いをするための条件
前述の観点に沿って整理した結果、以下のようになりました。
PayPay | 楽天ペイ | au PAY | d払い | ファミペイ | VポイントPay | |
---|---|---|---|---|---|---|
(主観) | 私の一言簡単 | お得で万能 | ちょっとお得 | メリットなし | 条件次第でお得 | 使えない |
請求書払いできる支払い | PayPay残高(※1) PayPayクレジット(旧あと払い) | 楽天キャッシュ、楽天ポイント | au PAY残高、Ponta(※3) | d払い残高 | ファミマポイント | ファミペイ残高、翌月払い、そもそも不可 |
請求書払いできない支払い | 登録クレカでの支払い(他社クレカ)、PayPayポイント | 登録クレカでの支払い | – | 登録クレカでの支払い、dポイント | – | – |
チャージでお得 (残高チャージ時の還元) | 基本なし (キャリア決済なら可) | あり | あり (キャリア決済も可) | なし (キャリア決済は請求書払い不可のはず) | あり | – |
支払いでお得 (請求書払い時の還元) | なし (カウントのみ) | なし | ほぼなし (※4) | なし | 10P/1件 最大+4.5%(※5) | – |
請求書払いの上限額 (※2) | 100万円等 | 50万円等 | 30万円 | 30万円 | 5万円(※6) | – |
その他 | – | – | – | – | 店頭払いも可 (領収証書あり) | – |
参考 | 公式サイト | 公式サイト 関連記事 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト 関連記事 | – |
※1 税金や国民年金とその他一部の支払いについては、PayPay残高(PayPayマネー、PayPayマネー(給与)のみ)とPayPayクレジットのみ利用可能(後述)
※2 支払い可能な額の上限については条件が細かいので、各○○ペイの公式サイトの説明を要確認
※3 Pontaをau PAY残高にチャージすれば請求書払いで利用可
※4 毎月5・8・15・25日の支払いであれば、たぬきの抽選会の対象となり1P~3,000Pを獲得可能
※5 ファミペイ翌月払いのステップボーナスにより最大で4.5%還元となる(ファミペイローン契約による+4%還元含む)
※6 5万円を超える場合は店頭払いで支払い可能(ファミペイの支払い上限は残高上限30万円+翌月払い限度額だが、請求書払いでは30万円が上限となるかも)
各○○ペイの請求書払いについて、順に説明します。
感想:各○○ペイのコメントあれこれ
上記の整理の結果、私個人としては請求書払いでは楽天ペイがお得かつ便利だと思います。次いで、au PAYかファミペイあたりもイイ感じです。
それぞれの○○ペイについてコメントします。
PayPayの請求書払い
PayPayの請求書払いは、事前の残高チャージが不要なPayPayクレジットを利用できるので簡単ではありますが、基本的にポイント等の還元が無いためあまりお得とは言えません。
注意点として、税金と税金以外で支払いに利用できる残高が以下のように区別されています。
上記のとおり、税金の支払いにはPayPayマネーライトやPayPayポイントを利用できません。つまり、PayPayマネーライトのチャージによるポイント還元を受けたり、貯まったポイントを消化したりするような使い方ができません。税金の支払いには、PayPay残高(PayPayマネー、PayPayマネー(給与)のみ)とPayPayクレジットのみを利用できます。
税金以外の請求書払いであれば、キャリア決済(まとめて支払い)によりチャージしたPayPayマネーライトを利用できるので、キャリア決済時に使用したクレジットカードのポイント還元を受けることはできます。
また、請求書払いではポイント還元自体が無い点(一応、PayPayステップのカウント対象にはなる)にも要注意です。
あとは、本記事作成時点では、特に請求書払いに特化した内容ではありませんが、残高チャージ関連のキャンペーンを開催中です。このようなキャンペーンを併用できれば、お得になるかもしれません。口座残高からチャージしたPayPay残高は、税金の支払いにも利用できるPayPayマネーです。
PayPayクレジットとは、PayPayカード発行により利用できるようになるPayPayの支払い方法の1つであり、実態としてはクレカと同様の契約の後払い系金融サービスのことで、通称 “青い画面” です。
コミカルに “青い画面” を推してくるそのプロモーションには若干違和感もありますが、PayPayを利用される方にとっては基本的にお得かと思います。
PayPayクレジット(PayPayカード)の利用を開始される際には、お得な発行方法を活用されると良いでしょう。
楽天ペイの請求書払い
楽天ペイの請求書払いは、残高に相当する楽天キャッシュをチャージする際に高いポイント還元率を確保する方法があるのでお得な上、期間限定ポイントも含めた楽天ポイントを利用できるので万能と言えます。
私自身、地方税を納付(eL-QR)する際には支払い方法の第一候補が楽天ペイです。
楽天キャッシュをお得にチャージする方法については、以下の記事にまとめてあります。
請求書払い以外に、楽天キャッシュ自体がとても便利なので、楽天経済圏民でなくても “プチ楽天経済圏” くらいで活用するだけでも便利かと思います。
また、使い道に迷うこともある期間限定ポイントについては、請求書払いに使用できるのはとても助かります。参考までに、使い分けも含めたポイントの使い道については、以下の記事にまとめてあります。
au PAYの請求書払い
au PAYの請求書払いは、残高をチャージする際にポイント還元を受ける方法や、たぬきの抽選会があるのでちょっとお得です。
au PAYへのチャージでポイント還元を受けられるクレカを利用すると良いでしょう(ただし、他社クレカからのチャージ上限は月に5万円なので注意)。キャリア決済によるチャージも可能です。au PAYは、他社クレカからのチャージに対応しているので便利かと思います。
また、毎月5・8・15・25日の支払いであれば、たぬきの抽選会の対象となり、1P~3,000Pを獲得できます。
あとは、Pontaポイントをau PAY残高にチャージすれば請求書払いに利用できるので、ポイント消化にも使えます(ただ、Pontaは現金化かポイント投資に利用して、別途ポイント還元を受けられるクレカでau PAYにチャージして支払った方がお得ではありますが)。
d払いの請求書払い
d払いの請求書払いは、特にメリットはありません。
事前にチャージしたd払い残高でのみ請求書払いが可能ですが、お得なチャージ方法がありませんし、支払い時にお得になる特典もありません。
ただ、最近はdカードPLATINUMのリリースで関連サービスが強化されているので、請求書払い関連の特典新設にも期待はしたいところです。
ファミペイの請求書払い
ファミペイの請求書払いは、残高をチャージする際にポイント還元を受ける方法や、条件によってポイント還元を受けられるのでちょっとお得です。
ファミペイ残高での支払いについては、ファミペイへのチャージでポイント還元を受けられるクレカを利用すると良いでしょう。ファミペイは、他社クレカからのチャージに対応しているので便利かと思います。
あるいは、ファミペイ翌月払いでは、ステップボーナスにより最大で4.5%還元となります(ファミペイローン契約による+4%還元含む)。ローン契約が無くても0.5%~0.7%+10Pのポイント還元を受けられるようなので、簡単でお得かと思います。
なお、ファミペイ請求書支払いの支払い上限額は5万円なので、この金額を超える場合にはファミリーマート店舗でファミペイを使って支払うことになります。この店頭支払いでは、領収証書を受け取ることができます。店頭支払いについては以下の記事にまとめてあります。
ちなみに、本記事の作成時点で、はじめてファミペイ翌月払いに登録するともれなく2,000円相当のファミマポイントを獲得できるキャンペーンが開催中です(解説記事はこちら)。たまに開催してるのかなと思います。
あとは、2025年春のリアルカードのリリースに合わせて開催されるであろうキャンペーンが、2025年の請求書払い向けにもお得かもしれないという期待もあります。
VポイントPayの請求書払い(は不可)
VポイントPayには、請求書払いの機能がありません。
本記事には不要だったのですが、○○ペイを比較した別記事と揃えるために記載しました。
結論:お得さにこだわるなら準備が必要
いくつかの○○ペイでは請求書払いをお得に利用できるのですが、残高をチャージできるようにするためには事前の準備が必要です。
これからその準備を始める場合、自動車税や固定資産税のシーズンに間に合わせたい方は、スケジュールに余裕をもって進めると良いでしょう。
請求書の説明はしっかり確認を
請求書(払込票、納付書等)ごとに対応している支払い方法は異なるので、請求書の説明をしっかり確認しておきましょう。
せっかく○○ペイにチャージしたけど、実はその請求書の支払いには対応していませんでした…といったパターンは悲しいです。
自動車税や固定資産税等の地方税の納付方法については、以下の記事で解説しています。
(参考) LINE Payのチャージ&ペイ終了
LINE Payがサービス終了予定のため、チャージ&ペイも当然使えなくなります。請求書払いでLINE Payを活用していた方にとってはなかなか残念です。
請求書払い関連の記事一覧
請求書払い関連の記事です。
まとめ
公共料金や税金等を○○ペイ等のスマホ決済アプリで支払うための条件がややこしいので、整理してみました。
請求書払いもお得に済ませたいですね。