【解消済み?】三井住友カードから送られる認証コードのメール到着が遅い件
2024年3月中旬より順次、三井住友カードのネットショッピング利用時に認証コードが電子メールで送信されるようになりました。
しかし、そのメールが届くのが遅いです (2024年4月25日時点)。
4/25に顕著だったようで、その後、4/26時点では認証コードが記載されたメールの遅延は無いようです。JALモールのキャンペーンの影響?
…が、その後、4/30、5/1にも到着まで2時間以上かかったという話を伺いました (情報共有ありがとうございました)。なお、4/25の事象と技術的に同一のものかどうかは不明です。
さらに、その後の関連トラブルについて別記事にまとめてあります。
本記事では、この認証コードが記載されたメールが届くのが遅い件について、分かる範囲でおおまかな状況と、根本解決策ではありませんが回避策をまとめておきます。
かなり困るので早々に改善されることを期待しています。
経緯
2024年3月中旬より順次、三井住友カードのネットショッピング利用時に認証コードが電子メールで送信されるようになりました。
以前はSMSでしたが、電子メールに変わっています。電子メールの送信ドメイン認証関連の話にも興味がありましたら、別記事をご覧ください。
対象の利用者は、2024年1月くらいに以下の案内メールを受け取っているかと思います (件名:ネットショッピング認証サービス変更のお知らせ)。
詳細は以下の、ネットショッピング認証サービス(EMV 3-Dセキュア)の説明ページをご覧ください。
ちなみに、三井住友カードのVisaブランドでは “Visa Secure”、Mastercardブランドでは “Mastercard ID Check” というサービス名称です。
現象
上記サービスにより送付される認証コードが記載されたメールが届くのが遅いという現象です。
具体的には、ネットショッピングでクレカ決済しようとした際、以下の画面が表示され、”認証コードを E-mail xxxx@xxx.xxx に送付しました” と書いてあるのですが、そのメールの到着が遅いです。
メールアプリを開いてみても、認証コードが記載されたメールは届きません。
何度か受信し直しても、同様です。
2,3分経っても届かないので、”認証コードを再送” を押したくなります (後述しますが、遅延するだけなら押さずに待った方が良いでしょう)。
私の場合、2024年4月25日時点の夕方~19時頃に、上記画面が表示されてから認証コードが記載されたメールを受信できるまでに 5分くらいかかりました。
認証コードが “届かない” と “遅れて届く” は別
本記事では、認証コードが “届かない” という現象ではなく、”遅れて届く” という現象についてまとめていますが、届くのがそれなりに遅ければ、利用者の体験としては “届かない” という現象と似たようなものになります。また、仮に数時間後に届いたとしても、届くまでは “届かない” という体験になります。
影響
ネットショッピングでの決済がうまくいかない可能性がありますし、何よりストレスが溜まります。
共通的な仕様の説明ページは見つかりませんでしたが、認証コードの有効期限は10分のようです。
“認証コード来ないなぁ、ちょっと待とう…” と思ってちょっと別のことをしてから、メールが届いたので認証コードを入力したら既に10分経過していたために認証失敗し、もう一度 “認証コードを再送” からやり直し…の繰り返しパターンに陥ると最悪です。そうこうしているうちに、ショッピングサイト側で時間切れや売り切れになってしまうかもしれません。
以下のページでは、”認証コードを受領後、10分” と書かれていますが、実際には認証コードを受領した時刻でなく、”システム側で認証コードを生成後、10分” が有効期限かと思います。
あと、試していたところ、1回の決済につき “認証コードを再送” を実行できるのは3回までのようです。以降は “再送可能回数の上限に達しました” というエラーメッセージが表示されます。
原因
認証コードの送信要求が多いために、メールの送信が遅延している気がします。
技術的な話については後述します。
回避策、緩和策
たぶん早々に改善してくれると信じたいのですが、一応ワークアラウンドをいくつか挙げます。
むやみに “認証コードを再送” をしない
メールが遅れて届くのであれば、”認証コードを再送” をすればするほど有効な認証コードの到着は遅れます。
つまり、待った方が得です。
遅れて届くのではなく、10分以上待っても全く届かない、あるいは一度も認証コードが記載された電子メール (SMSでなく) を受け取れたことが無いという場合には、別の原因が考えられます。
以下の公式サイトの説明を確認しましょう。
別のクレカを使う
三井住友カード以外のクレカを使ってネットショッピングをすれば、この現象を回避できます。
Olive フレキシブルペイ
Olive フレキシブルペイの本会員なら、本記事の作成時点では従来のSMSによる認証コード送信が行われているようです (ただし家族カードは電子メール)。電子メールかSMS、どちらが安全という言及は控えますが現状そのようになっています。
Oliveに興味がありましたらご覧ください。
プリカ
三井住友カードからチャージすることでクレジットカードとして利用できるプリペイドカードという選択肢もあります。もちろん予めチャージしておく必要性はあります。
通常のネットショッピングであれば、Kyashやバンドルカードを利用することもできますし、高還元ルートを経由してJAL PayやANA Payを使っても良いでしょう。
興味がありましたらご覧ください。
他社クレカ
三井住友カード以外のクレカを使っても回避できます。
以下は、三井住友カード以外のクレカ発行に関する記事へのリンクです。
待つ
イライラせずに待てる方は、認証コードが届くまで再送せずに待てばOKです。
5分くらいで届くなら、何か別のことをしながらタイマーをセットして待ってみましょう。
10分以内に認証コードを入力できればOKのはずです。
時間帯をずらして決済する
試した訳ではありませんが、メール遅延はおそらく決済の多い日中帯で発生するかと思います。
時間帯をずらして決済できるものであれば、夜中~早朝くらいに試すと良いかもしれません。
また、時間をおくことで既に現象が収まっている可能性もあります。
お店に行く
気分転換に、たまにはネットショッピングでなく実店舗にお出かけしても良いかもしれません。
お店でのクレカ決済は認証コードの入力が不要なので、待たされません。
こんな機会でもなければ出会えないお店にめぐり合えるかもしれないと、無理やりポジティブにとらえることもできます。
原因をもう少し詳しく考察
認証コードの送信要求が多いために、メールの送信が遅延している気がします。
現象の把握
メールの送信元システムの負荷、あるいは意図的に設定された遅延 (送信側のスロットリング調整や、API連携部分の時間あたりの処理数の上限等) 等が考えられます。同じ時間帯に何回か “認証コードを再送” をしてみたのですが、不規則な遅延でなく概ね5分くらいの遅延だったので感覚的には後者寄り。
以下は、私が実際に経験した、”認証コードが記載されたメールを受信できるまでに 5分くらいかかった” 際のメールのヘッダ情報です。
私のメールアドレスにメールが届いた日時 (私のメールボックスをホストするシステムがメールを受信した日時) と、メールの送信元ホスト (かその関連システム) がメール作成した (DKIM署名作成したエポック秒表記の) 日時に大きなズレはないので、送信したらすぐ配送されたことを読み取れます (ヘッダ情報が正しいものであるとして)。
なので、送信しようとしたメールが受信側で拒否される等の理由で配送が遅延した様子は無さそうです、たぶん。
ちなみに、上記のホスト情報から、この認証コードが記載されたメールの送信元はSparkPostというサービスのようです。APIの仕様詳細についてはドキュメントのどこかに書いてあるかもしれません。また、”認証コードを E-mail xxxx@xxx.xxx に送付しました” の画面 (決済サービス) は、ソニーペイメントサービスのe-SCOTTのようです。
原因の余談
ちなみに、懸念として、”認証コードを再送” をインターバルなく何回も連続して押すことができてしまう動作は気になります。
決済要求の多い時間帯に現象が発生し始めた際、”認証コード来ないなぁ、ちょっと待とう…” とは思えなかった大勢の利用者が、”認証コード来ないなぁ、よし…再送しまくろう” と思って再送をたくさん要求すると、さらに状況を悪くすることは容易に想像できます。利用者に悪意が無くてもDoS攻撃を受けてしまうようなものなので対策済みだと思うのですが…どうなんでしょう。
ちなみに、”認証コードを再送” すると、最新の認証コード (一番最後に届くかもしれない認証コード) のみが有効になり、以前の認証コードは使えなくなります。もうちょっと待っていれば認証コードが届いていたかもしれません。
まとめ
2024年3月中旬より順次、三井住友カードのネットショッピング利用時に認証コードが電子メールで送信されるようになったのですが、そのメールが届くのが遅い件についてまとめてみました (2024年4月2X日時点)。
かなり困るので早々に改善されることを期待しています。