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今後5年間で起きる「○○が無くなっても○○は残る」という変化(2030年向け)

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そこそこ近い未来、これから5年くらいの間に世界でどんな変化が起きるかについて、私が思っていることを書いてみます。

願望でなく、「こうなるんじゃないかな」という予想というか、まぁ私の知識では解像度が低いので妄想程度の内容なのですが、なんとなく 2025年のうちに記事として残しておきたかったものです。

当サイトは雑記ブログなので好きなことを書けるのは便利です。こういう記事はほとんどアクセスされることがありませんが。

目次

今後5年間で起きる「○○が無くなっても○○は残る」という変化

今後5年間で起きる「○○が無くなっても○○は残る」という変化を3つ挙げます。それぞれ手段と本質のペアです。

今後5年間で起きる「○○が無くなっても○○は残る」という変化
  1. 通貨が無くなっても価値は残る
  2. 言語が無くなっても意味は残る
  3. 約束が無くなっても真意は残る

上記で挙げたものがすべて5年後に世の中から一斉に完全に無くなるという意味ではなく、先行する特定の領域で無くなり始め、その後さらに時間をかけて徐々に広がって一般的になるだろうという話です。

また、妄想なので抽象的です。実現するための具体的な技術を説明するものでもありません。

カタチが変わるだけで無くならないみたいなパターンもあるでしょう。

1. 通貨が無くなっても価値は残る

1つ目は、通貨が無くなるという変化です。

通貨(お金)の主な機能として、価値保存、交換(決済)、価値尺度が挙げられますが(参考)、それらのために通貨が必須という訳ではありません。

人々が生活をする上で、様々な日時や場所、相手と「価値」をやり取りできる手段が他にあれば通貨は不要です。

その手段として、ブロックチェーン技術が挙げられます。Web3など。

この技術の社会実装が進むことにより、人々の行動や成果、あるいは世の中で発生した出来事の事実がチェーンに記録され、通貨を用いなくても、生活をしていくための価値の保存や交換、それらを確認するための評価ができるようになります。暗号資産やステーブルコインのような通貨とは別の実装として。

価値のある行動などの実績を積んだ人は、それに見合った水準の生活を送ることが可能になります。オープンなアルゴリズムによって認められる範囲で、贅沢をすることもできれば、セーフティネットのように困ったときに守ってもらうこともできます。

共通的な単位は無く、通貨間の為替を考慮する必要性はありません。ある人の価値が他の誰かによって評価されれば取引が成立します。逆に、また別の誰かからは評価されなければ、その人との間では取引は成立しません。プライベートな評価はパーソナライズされたアルゴリズムに基づきます。

通貨はレガシーで、様式や文化として残ります。現金などは特に。

当サイトの記事で扱っている話題に関連すると、クレジットカードもレガシーになります。クレジット(信用)はチェーン上に移管され、残される要素はステータスやファッションだけかもしれません。会員証や推しアイテムなど。また、ポイ活のような企業の販促費用を目当てに経済的利益を求めるような行動についても、企業の商品やサービスに対するエンゲージメントをより正確に評価できるようになることで、純粋なフリーライドは成立しづらい仕組みになるでしょう。

上記から、「通貨が無くなっても価値は残る」という変化が起きると予想しています。まず特定の領域から。

2. 言語が無くなっても意味は残る

2つ目は、言語が無くなるという変化です。

言語は重要なコミュニケーション手段ですが、コミュニケーションを取るために言語が必須という訳ではありません。もともと簡易な意思疎通であればジェスチャーや表情だけでもコミュニケーションは成立します。

人々がコミュニケーションを取る上で、「意味」をやり取りできる手段が他にあれば言語は不要です。

その手段として、AI技術やNI(Neural Interface)技術が挙げられます。

これらの技術が発展することにより、LLMをはじめとしたAI技術がより言語非依存(language‑agnostic)での動作が可能となり、またその AI と人間の間のやり取りにおいても言語が不要となります。純粋に「意味」だけが正確にやり取りされる仕組みです。

言語に依存しないLLMでは、言語を用いずに意味だけを表すベクトル空間を扱い、抽象的ながらも正確な処理が可能となります。

ちなみに、LLM(Large Language Model)が言語に依存しなくなったら、それはもう Language Model ではありませんが、じゃあそれを Language-Less Model と称すれば同じ LLM という呼び方のままシームレスに移行できるねというジョークが生まれるかもしれません。

一方、NI技術として、脳からコンピュータに伝達する BCI(Brain Computer Interface)、コンピュータから脳に伝達する CBI(Computer Brain Interface)の開発も進みます。まだ言語を代替するほどの実装は想像できませんし、それが非言語と呼べるものなのかも分かりませんが、今後発展するでしょう。

ただし、侵襲/非侵襲に関わらず、このような技術は倫理面や安全面での懸念も大きいため、それを望むかどうかに関わらず、人間ではなくまず動物で実装されることになったり。例えば、ペットの感情を言語化して飼い主の人間に伝えるようなシステムです。ドラえもんのどうぶつごヘッドホン。

派生として、人から人への非言語コミュニケーションのB2B(Brain-to-Brain)や、マルチモーダルとして前述のブロックチェーン上の情報との統合など、様々なカタチが考えられます。

そして、言語はレガシーとなり、より様式や文化の側面が強くなります。

上記から、「言語が無くなっても意味は残る」という変化が起きると予想しています。まず特定の領域から。

3. 約束が無くなっても真意は残る

3つ目は、約束が無くなるという変化です。

前述の2つとはちょっと違うパターンで、技術的な実現可能性もより低いと思いますが、他の2つに無理やり表現を合わせています。

約束は、未来の状況をより確実にするための重要な手段ですが、必須という訳ではありません。

約束の機能を抽象化すると、想定している未来の状況がどれ程度確実で信頼できるものであるかを可視化したり、その実現に向けた遂行責任を誰かに割り当てたりすることができるものだと言えます。これらの機能は、約束相手がその未来の状況を本当に実現しようとしてくれているのか、他人である自分にはその真意や意志の強さを確認する術がないことから必要となるものです。

人々が特定の未来の状況を実現しようとする上で、相手の「真意」を確認できる手段が他にあれば約束は不要です。

その手段として、前述のNI技術が挙げられます。AI技術も想定されます。

平たく言えば嘘発見器の進化版のようなイメージですが、嘘を検出するものではなく、約束の対象となる未来の状況に対するその人の「真意」を抽出します。言動は偽ることができたり、間違うこともあったりするため、「真意」を司る脳に対するセンシングが必要です。

つまり、対象者が本当に「○○をしたい/するつもり」という真意を持っているのかを可視化します。対象者は、自らの意志の真正性を証明できます。

これにより例えば、「いつもキレイごとばかり言っててうさん臭い人」の内面が詐欺師なのかヒーローなのかを見分けることができるようになります。偽りの多い時代であっても、真意を確認できることによって本物のヒーローが詐欺師扱いされないようになります。

真意を確認できない人のことは信頼しなければ良いので、詐欺被害を回避できます。もっとも、残念ながらヒーローの候補であっても能力が不足している場合には未来を実現できません。あるいは善意ではあるものの真意が論理的に破綻した信念に基づいている場合も同様です。あくまで真意を確認するものなので、その他の要素は他の手段で補うことになります。また、嘘を検出することもできるだろうという点に関しては、嘘をつく人は噓がバレるような仕組みを避けるので別の話です。

そして、「真意」が分かれば、その人の意志が信頼に足るものかどうかを判断できるので、従来はその意志の担保として利用していた複雑な法令規則あるいは資本ルールに基づいた契約といった約束が不要となります。

ただし、相手が未来を実現できなかった場合に責任を問う仕組みではないため、約束の代替としては不完全です。その他にも、これは誰かに強制されるものでなく自主的な真意の主張にのみ用いられるようにするなどプライバシーに配慮した運用が必要となる点、また外部環境が予期せず変化した場合の担保が無い点など、懸念は多いです。

この仕組みにより約束はレガシーとなり、より様式や文化の側面が強くなります。

上記から、「約束が無くなっても真意は残る」という変化が起きると予想しています。まず特定の領域から。

メモ

続きを調べるときのためのとっかかり用のメモです。

まとめ

そこそこ近い未来、これから5年くらいの間に世界でどんな変化が起きるかについて、私が思っていることを書いてみました。

人類がこれまで利用してきた形式的なツール群がより本源的な要素のやり取りに置き換わっていくイメージです。

この記事の公開に先立ち、上記の内容をLLMに見てもらったところ「記号(Symbol)から信号(Signal/Vector)への回帰」というテーマの要約を示唆してくれました。

2030年にこの記事を読み返してみて、「全然違うじゃん」などと答え合わせをしてみたいです。

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