パスキーを複数個所に保存することと、2種類のパスキーを知っておくこと
Googleのパスキー担当者の方のXでの投稿を拝見しまして、パスキーの保存方法について実用的な示唆がありましたので、メモ程度ですがまとめておきます。
Googleのパスキー担当者の方のXでの投稿
上記の投稿では、以下のコツが紹介されていました。
- パスキーがどこに保存されたかを見ておく
- 複数のパスワードマネージャーを使い、それぞれにパスキーを保存する
- デスクトップでログインできない時はQRコードが表示された時にスマホのパスキーでスキャンしてログイン、その後デスクトップにもパスキーを作る
本記事では、上記のうち「複数のパスワードマネージャーを使い、それぞれにパスキーを保存する」という点について触れます。
複数のパスワードマネージャーを使い、それぞれにパスキーを保存する
これは、パスキーの保存先(パスワードマネージャー、というかPasskey Provider)が1つだけだと、そのPasskey Providerにアクセスできなくなったときにパスキーを利用できなくなるという事態を回避するための使い方です。
その簡単な方法は、例えば iPhoneユーザであれば、
「各サイトやアプリのパスキーを Google と iCloud の両方に作成・保存する」
といった方法が考えられます。無料です。
私も結果的にこの使い方になりつつあります。
例えば、Amazon.co.jp のパスキーを Google で 作成、登録 し、さらに iCloud でも作成、保存するということです。

出典:Amazon
この場合、Google も iCloud も、どちらのパスキーも後述する同期パスキーです。
2種類のパスキー保存先(Passkey Provider)と、それらが使えなくなってしまうきっかけについて
📝2種類のパスキー保存先(Passkey Provider)と、それらがどのようなときに使えなくなってしまうかについてです。
1⃣同期パスキー – Synced passkey
同期パスキーは、プラットフォーム事業者のクラウドサービス等の中にパスキーが保存されます。それなりに安全とされる方法で。利用者の手元のデバイス(スマホやPCなど)には主たるパスキーそのものは保存されません。
⚠️同期パスキーは、パスキー保存先のプラットフォームのIDが利用できなくなるとパスキーも使えなくなります(アカウントの停止やBAN、プラットフォーム自体のサービス停止を含む)。
例:Google パスワードマネージャー(Chrome)、iCloud キーチェーン(Apple製品のパスワード アプリ)、Microsoft パスワード マネージャー(Edge)、1Password等のサードパーティ系
2⃣デバイス固定パスキー – Device-bound passkey
デバイス固定パスキーは、利用者の手元のデバイス(スマホやPCやセキュリティキーなど)にパスキーが保存されます。そのデバイスの外部にパスキーを持ち出すことはできません。
⚠️デバイス固定パスキーは、パスキーを保存したデバイスが壊れたら使えなくなります(OSが利用不可になったり機種変更する場合も含む)。
例:Windows Hello、MS Authenticator、YubiKey等のセキュリティキー
2種類のパスキーの使い分け
その利便性(やプラットフォーマーに支配されつつある現状)を考えると、ほとんどの方にとって同期パスキーを使うことが現実的な選択肢になるように思います。
手元のデバイスにトラブルがあっても、別のデバイスで Google や Apple の ID へのサインインさえできれば、パスキーは無事なのですから。
ID が急に BAN される事態なども含め、どちらかの ID が意図せず使えなくなってしまった場合に備え、 Google と iCloud のそれぞれにパスキーを保存しておくといった方法もまた現実的です。
なお、これらのプラットフォーマーが管理する領域にパスキーを保存したくない場合には、デバイス固定パスキーのように、手元のデバイスにパスキーを保存しておくと良いでしょう。
複数のパスキー保存先のうち1つはデバイス固定パスキーにしておくという選択肢もあります。
(参考)パスキーを保存するデバイスを複数用意する方法
パスキーを複数保存する場合に何が必要かという話をします。
セキュリティキーを買い足して
デバイス固定パスキーです。
まずセキュリティキーを購入するパターンから。
セキュリティキーを2つ用意する場合、メインキーとバックアップキーの運用が推奨されています(参考)。
Googleが販売するTitan セキュリティ キーもありますが、色々なものがあります。
有名なYubicoでは、以下が比較的安価なもの。
指紋認証にも対応。高いですが。
スマホ複数台で
スマホのOSに応じた同期パスキーが使えます。アプリによってはデバイス固定パスキーを保存できます。
セキュリティキーでなくスマホで完結させるパターンも挙げてみます。
複数のスマホを用意して異なるパスキーの保存先、つまりApple ID(iPhone、iCloudキーチェーン)やGoogleアカウント(Android 9.0 以降のAndroidのスマホ、Googleパスワードマネージャー)でそれぞれパスキーを作成、保存しておくといった運用もあるでしょう。
iPhone 2つ、Androidスマホ2つでもOKですが、AppleとGoogle(異なるpasskey provider)でパスキー(synced passkey)を管理しておくのも良いかなぁと個人的に思いました。どちらかのプラットフォーム側で不具合や事故等があった場合に、他方が無事かもしれないので。
以下はポイ活用の記事ですが、スマホを購入する方法について。




まとめ
パスキーを複数保存することと、2種類のパスキーを知っておくことについてのメモでした。






