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【他メーカーの録画データも引き継げる】我が家のレコーダーをRECBOXに(選定~レビュー)

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我が家で10年以上使っているレコーダーがそろそろ限界を迎えそうなので買い替えることにしました。

本記事では、DTCP-IP対応により異なるメーカーのレコーダーやテレビとの間で録画データのダビングができるネットワークHDD、I-O DATAのRECBOXの話をします。

時代はサブスクやオンデマンド、ストリーミングですが、その一方でまだしばらく手元に残しておきたい録画データをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。ニッチな話題ですが何かしら参考になれば幸いです。

前提として、デジタル放送番組の録画データのコピー制御の仕組みであるダビング10(コピーが9回、最後にムーブ(移動)が1回できる)について確認しておきたい方はこちら(一般社団法人放送サービス高度化推進協会(A-PAB))をご覧ください。

本記事の内容は、個人的な調査結果や経験、推測、感想に基づいています。
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目次

RECBOXで旧レコーダーの録画データ移行&テレビと連携

10年間以上、全録対応のレコーダー(REGZAサーバー DBR-M490)をだましだまし使ってきたのですが、そろそろ限界を迎えそうなので買い替えることに。

今回採用したのは、DTCP-IPという規格により異なるメーカーのレコーダーやテレビとの間で録画データのダビングができるネットワークHDD、I-O DATA製のRECBOXです。

今回の買い替えの概要

なので、

  • 旧レコーダーの録画データを新レコーダー(RECBOX HVL-RS4)に移行する
    DTCP-IP活用

そして今後は、

  • テレビ(REGZA 43M530X)で録画したデータを新レコーダーに溜めていく&再生もできる
    これもDTCP-IP活用

という流れです。

REGZA以外にもDTCP-IPに対応した各メーカーのテレビやレコーダーであれば基本的に同様の使い方が可能です。RECBOXの動作確認済み機器一覧やDTCP-IPについては後述します。

I-O DATAはRECBOXのことをネットワークハードディスク(HDD)と呼んでいますが、本記事では新旧を対比しやすいよう “新レコーダー” と呼ぶことにします。

重要な目的は、旧レコーダーに溜まっている録画データ(テレビ番組)をなんとか移行し、今後も視聴できるようにすることです。録画データの延命ですね。

色々と検討の結果、I-O DATA製のRECBOXがそのニーズに合致していることが分かったので、後述するその他の要件なども一通りチェックした上で HVL-RS4(4TBモデル)を購入することにしました。

旧レコーダーだけでなく、テレビで録画したデータもRECBOXにダビングできます。今後はテレビで録画をするようにして(今までは旧レコーダーがあったのでテレビの録画機能は未使用だった)、その録画データを旧レコーダーの録画データと一緒にRECBOXに溜めていく予定です。

RECBOX内の録画データの再生はテレビで可能です。その他、対応するレコーダーでの再生や、スマホ/PCのアプリ(SONY「PC TV Plus」、デジオン「DiXiM Play」等の有償アプリ)での再生も可能です。

参考までに、以下はRECBOXの公式の紹介動画です。REGZA(テレビ)の録画データのRECBOXへのダビングと、RECBOXの録画データの視聴の操作手順の実演です。

ちなみに、その他の選択肢についても検討しましたが、それぞれ不採用となりました。
・旧レコーダーと同一ブランドのREGZAからは、もう新しいレコーダーが出る気配が無い(と私は判断)
・SeeQVault(シーキューボルト)という規格もあるらしいが現行製品が無い
・旧レコーダーのブルーレイドライブが既に故障しているため、メディアに書き出して退避することも不可能

RECBOXの初期設定からダビング実行、再生まで

我が家でRECBOX HVL-RS4(4TBモデル)を購入した際の様子を簡単に載せておきます。

RECBOXの初期設定~ダビング実行、再生まで

以下の手順です。

  • 設置、ネットワーク接続
  • PC/スマホにアプリ(DR Controller)をインストール
  • レコーダーなどからRECBOXにダビング実行(下図の【1】、【2】)
  • RECBOXにダビングした録画データをテレビなどで再生(下図の【3】)

設置、ネットワーク接続

まず開封。日本製です。

到着
底面後方に排気

RECBOXを設置し、有線LANで自宅のネットワークに接続します。

設置や作業の環境に応じ、必要ならスイッチングハブを用意しておくと良いでしょう。LANケーブルは添付されていますが別途LANケーブルを購入する場合も適宜

RECBOXがインターネット接続できない環境の場合の注意点はこちら

出典:I-O DATA

PC/スマホにアプリ(DR Controller)をインストール

RECBOXを管理するためのアプリ(DR Controller)をインストールします。

特にデフォルトから変更しないといけない設定はありませんが、録画データのチェックや、RECBOX上の操作でダビングをしたい場合には、このアプリが必要です。設定画面の項目一覧はこちら

アプリを起動すると機器の選択画面が表示される
ホーム画面
なんかフォントが小さい
自宅ネットワークに接続できていることを確認
各種設定システム設定システム情報表示
念のため自動アップデートが有効になっていることを確認
各種設定管理設定アップデート設定自動アップデート設定

アクセス権を厳しく設定しておきたい場合は、サーバーの基本設定接続許可設定デフォルト設定接続許可機器あたりの設定が必要です。

DR Controllerはあまりバージョンアップされていないようで、少なくともiOS版ではコンテンツ(録画データ)の一覧が表示できませんでした。た対策?として、http://(RECBOXのIPアドレス)/にアクセスすると録画データの一覧を表示できます(むしろアプリ不要説)。

レコーダーなどからRECBOXにダビング実行

レコーダーなどに保存された録画データをRECBOXにダビングします。

テレビの機能で録画したデータをRECBOXにダビングする場合も同じような手順です。

我が家の旧レコーダー(REGZAサーバー DBR-M490)の場合、レコーダー側での操作によりダビングが可能でした。

後述のRECBOXの動作確認済み機器一覧を参考に、レコーダーやテレビ側の操作やRECBOX側の操作のうちどれに対応しているかを確認しましょう。

対象の機器のマニュアルを確認し、ネットワーク経由のダビングやDTCP-IPといった項目を探します。

DBR-M490の場合、以下のようなページに説明があります。

出典:REGZA DBR-M490の取扱説明書(操作編)
ダウンロードはこちらから

事前準備として、ネットワーク接続とLAN(レグザリンク)連携設定、レグザリンクシェアの設定が必要です。

DBR-M490はWi-Fi接続にも対応していますが、ダビングは有線LANの方が速かったです(後述)。なお有線LANの接続速度は最大100Mbpsです。

あとは、リモコンのスタートメニューからダビングを選択し、画面に沿って進めればダビングを開始できます。

事前にRECBOXを登録しなくても、ダビング先の候補として自動的に検出されます。表示されない場合は、RECBOXが対象の機器と同じネットワークに接続できていることを確認しましょう。

ダビングが完了するまでしばらく時間がかかります。

レコーダーからRECBOXへのダビングの速度

我が家でのREGZA DBR-M490からRECBOX HVL-RS4へのダビング速度の実績は以下のとおりです。スイッチングハブ経由の有線接続です。

  • 約10分の番組 × 3本(計30分くらい): 5分間強
  • 約60分の番組 × 1本: 9分間強

ダビング速度はだいたい5~7倍で(ビデオテープみたいな表現ですが)、番組数が少ない方が速い気がします。一度に複数の番組のダビングを実行できます。旧レコーダー側の1Gbs接続ができていたらもっと速いはず。

ダビングした録画データは、アプリ(DR Controller)で確認できます。

アプリ(DR Controller)でコンテンツの管理からダビングしたデータを確認可能

ちなみに、同じ録画データを複数回ダビングするとRECBOX内に保存された録画データのコピーカウント数が1ずつ増えます(マルチカウント機能については後述)。1回ダビングすると1、2回ダビングすると2、3回ダビングすると3といった感じです。これは、ダビング10の制限においてRECBOXからコピー可能な残り回数を表しているはずです(マニュアルに説明が見当たらないけど)。

つまり、コピー可能な残り回数をRECBOXに最大限引き継いでおきたい場合は、ちょっと大変ですがその回数の分だけ繰り返しダビング操作が必要となります。なおRECBOX間のダビングでは、1回のダビング操作(転送)で指定したコピーカウント数をまとめて引き継ぐことができます(後述)。

RECBOXにダビングした録画データをテレビなどで再生

RECBOXの録画データをテレビなどで再生します。

我が家のテレビ(REGZA 43M530X)でも再生(視聴)が可能でした。

後述のRECBOXの動作確認済み機器一覧を参考に、レコーダーやテレビ側の操作やRECBOX側の操作のうちどれに対応しているかを確認しましょう。

対象の機器のマニュアルを確認し、ネットワーク経由の再生やDTCP-IPといった項目を探します。

43M530Xの場合、以下のようなページに説明があります。

出典:REGZA 43M530Xの取扱説明書(p117)
ダウンロードはこちらから
出典:REGZA 43M530Xの取扱説明書(p117)
ダウンロードはこちらから

みるコレのメニューからメディアプレーヤー 動画を選び、画面に沿ってRECBOXを選択して再生したい録画データを選択すれば再生できます。

事前にRECBOXを登録しなくても自動的に検出されます。表示されない場合は、RECBOXが対象の機器と同じネットワークに接続できていることを確認しましょう。

基本的な使い方はこれくらいかと思います。

RECBOXのラインナップ

続いて、RECBOXのラインナップを確認しておきます。

本記事の作成時点で、HVL-RSシリーズが現行モデルです。HVL-LSシリーズは在庫限りの販売です。

LSシリーズの方が定価が安いので、スマホ視聴やリモートダビングの機能が不要であればLSシリーズを購入するという選択肢もあります。ただしサポート終了時期はLSシリーズの方が早いかもしれません。

出典:I-O DATA

容量は2TB~16TBから選べます。容量別の保存可能時間の目安は以下です。RECBOXに外付けストレージを追加して録画できる容量を増やすことも可能です。

出典:I-O DATA

ちなみに私は楽天市場で買いました。

以下はRSシリーズ。

以下はLSシリーズ。

RECBOXと連携できる機器の確認方法や関連規格

テレビやレコーダーの種類はたくさんあるので、RECBOXと連携できる機器の確認方法や関連規格についても触れておきます。

RECBOXの動作確認済み機器一覧

I-O DATAが公開する動作確認済み機器一覧のページは以下です。製品のシリーズごとに一覧ページが用意されていますが、現行モデルであるRECBOX RSシリーズのページはこちらです。

TVS REGZA、シャープ アクオス、パナソニック ビエラ/ディーガ、ソニー ブラビア等、各社のテレビやレコーダー、チューナー等の動作確認状況が確認できます。

我が家で10年間以上利用していた旧レコーダー(REGZA DBR-M490)は、現行機種のRECBOX RSシリーズの動作確認済み機器一覧に記載されていませんが、古い機種のRECBOX DRシリーズでは “レコーダーからRECBOXへのダビング(レコーダー側での手動操作)” が ○(対応)になっています。

出典:RECBOX DR対応表 | RECBOX、LAN DISK A対応表一覧 | アイ・オー・データ機器 I-O DATA

我が家で試した限り、RECBOX RSシリーズでも上記のDRシリーズの動作確認結果と同様に旧レコーダー(REGZA DBR-M490)について “レコーダーからRECBOXへのダビング(レコーダー側での手動操作)” が可能でした。無事動作して良かったです。

このように、動作確認結果を確認できない機器の組合せについては “たぶん動作するだろう” という程度の判断のもと、自己責任で購入することになります。

ただ一応、RECBOX RSシリーズとRECBOX DRシリーズのDTCP-IPに関する仕様に差異が無いことをもって判断の目安にはしました。どちらの機種も、ネットワーク経由のダビングに関連する仕様としてDTCP-IP1.4(と参考までにDLNA1.5)の記載があるので、対応するDTCP-IPのバージョンが同じであることを確認できます。ここから、RECBOX DRシリーズで動作していた機器(我が家の旧レコーダー)はRECBOX RSシリーズでも “たぶん動作するだろう” と判断するための材料の1つにはしました。保証はありませんが。

出典:HVL-RSシリーズ 仕様 | 録画用HDD/SSD | アイ・オー・データ機器 I-O DATA
出典:HVL-DRシリーズ 仕様 | 録画用HDD/SSD | アイ・オー・データ機器 I-O DATA

(参考)DTCP-IP

DTCP-IPはDigital Transmission Content Protection over Internet Protocolの略で、著作権で保護されたコンテンツ(テレビ番組の録画データなど)を、ネットワーク上にある他の機器に配信したり、他の機器で視聴したりするための方式です。DRM(Digital Rights Management)に関する技術です。

DTCP-IPは日本国内でのみ利用されているガラパゴス規格の1つだそうです(Wikipedia)。ChatGPTなどにも聞いてみましたが、欧米をはじめ海外には家庭内でレコーダーを利用する文化が無かったり、近年では特にストリーミングの利用が主流であったりと、DTCP-IPのような規格が通用する(していた)のは日本国内だけでしょう。録画データを保存できるのも便利だと思うんですけどね。

そもそもテレビ(チューナー)自体が国ごとの放送方式に準じたエコシステムなので、レコーダーやDRMの実装はさらにそのエコシステムの裾野の部分なんだなぁと思いました。

ということで、日本国内でもDTCP-IPがいつまで使えるのか分かりません。国内の需要とメーカーのやる気次第…かな。こういった機器を利用して今後も録画データを残しておきたい方は、早めに機器を購入しつつ、販売を続けている家電メーカーの推し活(謎)をすると良いのかもしれませんね。

ちなみに各メーカーのテレビやレコーダーでのDTCP-IPの実装は、独自の名称となっています。例えばREGZA の場合は、”レグザリンク・ダビング” です。

出典:レグザリンク・ダビング|レグザリンク総合ナビ|テレビ|REGZA:東芝

DTCP-IPの仕様の範囲内の話ではない気もしますが、同じネットワーク内の機器は認証せずにやり取りできそうなプロトコルなので、信頼できるネットワーク内でのみ利用しましょう。RECBOXでは他の機器からのデフォルトのアクセスを拒否するよう設定したり、特定の機器の接続拒否設定をしたりすることが可能です。

RECBOXのその他の要件、注意点などの補足

RECBOXでできること、できないことを含む注意点など、補足事項をまとめておきます。

詳細は公式ページ等をご確認ください(詳細ガイドFAQ)。

バックアップや次の移行のこと

RECBOXが壊れたときのバックアップや、RECBOXから次のレコーダー(録画データを保存する機器)に買い替えるときの録画データの移行のことを考えておきます。

他のDTCP-IP対応のレコーダーへのダビング(RECBOXをもう1台買っておいてRECBOX間でのダビングでも可)や、ブルーレイレコーダー等へのダビング後にブルーレイ等のメディアへの書き出しをすることにより、RECBOX内の録画データのバックアップ相当を実現できます。

DTCP-IP対応機器が手に入るうちは、この方法で録画データの延命が可能です。大切な録画データを家宝のように代々受け継ぎたい場合にも使えます(DTCP-IP対応機器が手に入…以下略)。

ダビング10の対象となる録画データの場合、ダビングやメディア書き出しを行う度にコピー可能な回数を1回消費します。最後の1回はダビングでなく移動になるので、回数を消費しきっても移動を繰り返して延命できます。映像データ自体の劣化はありませんが、コピー可能な残りの回数が減ってしまうという意味で、ダビングというものは完全な複製(バックアップ)とは異なります。

いくつか注意点の把握

RECBOXはDTCP-IP対応のネットワークHDDということで、把握しておいた方が良い注意点をいくつか。

RECBOXにはHDMIポートや無線LAN接続機能が無く(Wi-Fi非対応)、有線LANでのみテレビやレコーダーとの接続が可能です。設置に際し、LANケーブル配線のことを考えておく必要性があります。あとリモコンもありません。RECBOX自体の管理や設定については、PCやスマホのアプリ(DR Controller)で可能です。

出典:I-O DATA

また、テレビやレコーダーの録画データの直接の保存先としてRECBOXを指定することはできません。あくまで録画したデータのダビング先としてRECBOXを利用できるものです(条件に合うコンテンツの自動ダウンロードを設定しておくことは可能)。ただし、I-O DATA製のREC-ON(チューナー)があればRECBOXへの直接録画が可能です。

あと、4K番組の録画データをRECBOXにダビングすることはできません。4K対応のBS放送の録画データの扱いに注意です。テレビやレコーダー側で録画データの4Kから2Kへの変換(ダウンコンバート)に対応していれば、変換後の録画データはRECBOXにダビングできるらしいです(そういうデータをDTCPで扱えるんですね、よく分かりませんが)。

4K8K放送に対応できるDTCP2版のDTCP-IPを利用できる機器が出てくるのかどうかは分かりませんが、地デジも4Kにそのうち対応するのかと思います(総務省)。

同じ番組を複数回コピーすると回数だけ増える(マルチカウント)

同じ録画データ(番組)をRECBOXに複数回ダビングした場合に、消費容量は1つ分のまま、コピー可能な回数のみを増やせるマルチカウントという機能があります。従来は、コピーカウント1 の録画データを複数保存する仕様だったようです。

出典:I-O DATA

RECBOX間でのダビング(転送)の際には、1回の転送で引き継ぐコピーカウント数を指定できます。バックアップデータの管理としても便利そうです。

出典:RECBOX RS/LS 詳細ガイド | アイ・オー・データ機器

編集したデータのダビングについての注意点

テレビやレコーダーで編集を行った番組コンテンツのダビングは、動作保証外となるそうです。

また、データ圧縮やタイトル変更・チャプターカットなどの編集が加わった場合、前述のマルチカウントの対象とならないようです。

その他の機能

RECBOXにはその他の機能もあります。

外出先でスマホやPCでの録画データの視聴、遠隔地(単身赴任先など)へのリモートダウンロード(ダビング)、nasne、スカパー! プレミアムサービスLink(録画・ダビング・とるダビ)との連携なども可能です。

詳細は公式サイトにてご確認ください。

まとめ

我が家で10年以上使っているレコーダーがそろそろ限界を迎えそうなので買い替えた際の話でした。

旧レコーダー(REGZAサーバー DBR-M490)のタイムシフトマシン(全録)は快適でしたが、これでお別れです。

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