【クレカ積立6%還元も】Olive Infiniteは日本初のVisa最上位ランク

これ見よがしにクレカ積立6%還元をチラつかせながら（個人の感想です）、Olive の最上位ランク Olive Infinite が誕生するそうです。

Olive Infinite以外の既存ランクについても特典のアップグレードが用意されているようです。

Oliveの新資産運用サービスに向け業務提携

2025年6月16日、SMBCグループ（三井住友フィナンシャルグループ、三井住友銀行、ＳＭＢＣ日興証券、三井住友カード）とSBIグループ（SBIホールディングス、SBI証券）が個人向け総合金融サービス「Olive」の新たな資産運用サービスの共同開発のため業務提携契約を締結した旨の発表がありました。

両グループは2020年の戦略的資本業務提携以降、サービスの連携を進めています。三井住友カード（Olive含む）を利用したSBI証券でのクレカ積立サービスでは月間積立額が850億円、年間1兆円に達しているようです。また、2023年3月にサービス開始したOliveは利用者数が570万人を突破と好調。

今回の業務提携は、さらに両グループが共同でOliveの新たな資産運用サービスを開発するためのものです。

スキームとして、新サービスの企画・提供を行う準備会社を設立（出資比率三井住友フィナンシャルグループ10％、SMBC日興証券30%、三井住友銀行20%、SBIHD10%、SBI証券30%）する予定とのこと。

最上位ランク Olive Infinite の新設

発表のメインとなるのが Olive Infinite です。

Visa Infinite

今回の業務提携により、Oliveの最上位ランクとしてOlive Infiniteが新たに登場します。

Olive Infiniteでは一般申込み可能なカードとしては国内初となる Visa Infinite が採用され、最大11万円相当の継続特典や、SBI証券のカード積立で最大6%還元など、特典の経済的メリットにこだわる利用者からも注目を集めそうなスペックを備えています。

クレカ積立の最大6%還元は、仮に年間120万円の積立に対して満額のポイント還元を受けられれば72,000P（通常4%と資産運用サービスの特典+2%）ということになります。

継続特典の最大11万円とは別枠でクレカ積立分のポイント還元を受けられるという表記なのかと思います（プラチナプリファードの継続特典の表記が4万円になっているので）。ちなみに、以前はプラチナプリファードのクレカ積立の1%を超える分の還元は継続特典という扱いでしたが、公式サイトからはその記載が消えているっぽいです（参考）。 ややこしいのでその方が良いと思います。

また、プレミアムサービスとしてメタルカードやコンシェルジュデスク、プライオリティパスやラウンジ利用、アートや食の会員限定イベント、サッカーやスポーツの世界大会ご招待など、多様な体験価値も盛り込まれています。異次元だそうです。

上記の特典の書き方の力加減や後述の年会費との兼ね合いから、米国のVisa Infiniteよりも個々の特典のグレードは低い気もします。

フレキシブルコンサルティングで資産運用をサポート

Olive Infiniteでは、SMBCグループのアドバイザーによる有人コンサルティングを含む「フレキシブルコンサルティング」が提供されます。

相談チャネルは有人コンサルティングによるチャット、電話、ビデオ通話、Olive LOUNGE等での対面相談など多様で、自分に合ったアドバイザーを選ぶことや2回目以降の専任化も可能に。ワンストップでお金の悩みに対応する 「あなただけの専門家チーム」 によるサポートを受けられるとのこと。AIチャットもあるそうです。

お金を預けるところにお金の相談をするなんて信用ならない…という考えが真っ先に頭をよぎりますが、あえて寛容的な見方をしてみれば、それも利用者とSMBC/SBIがWin-Winとなれる形なのかもしれませんね。知りませんが。

Olive Infinite以外の既存ランクのサービスもアップグレード

上記のOlive Infiniteだけでなく、既存の一般、ゴールド、プラチナプリファードに対しても資産運用サービスが提供されます。

利用できるサービスとして、マネーフォワード連携による資産見える化やAIおよび有人でのチャットによるコンサルティング、Oliveアプリ内でのSBI証券の取引の完結、SBI証券のカード積立、ポイント還元が挙げられています。

クレカ積立のポイント還元率は、既存ランクも含めて最大+2%になるようです。さて条件は何でしょうね。

あと、この資産運用サービスのアップグレードが有料サービスなのかどうかは分かりません。

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スケジュール

上記のサービス提供はまだ先で、本記事の作成時点で以下の予定です。

• 2025年7月目途：関連当局認可を前提とした準備会社の設立
• 2026年春：Olive Infiniteの提供開始

（追記）9月には三井住友カードから先にInfiniteをリリース予定だそうです。

リリースまでの様子は以下の記事で見守ります。

感想

Visa Infiniteということで富裕層向けですね。Oliveのメタルカードとか迫力ありそうです。気になるOlive Infiniteの年会費は10万円を余裕で超えそうですが、あえて99,000円（税込）などと無意味なディスカウント予想をしてみます。いずれにせよ私にはなかなか縁がないと思いますが…。

ちなみに過去にスルガ銀行のSURUGA Visa Infiniteというカードがあり、これは年会費が税抜きで12万円だったみたいです。現在は既に発行されていないようですが。

最近のF1のニュースでは、オラクル・レッドブル・レーシングがVisa InfiniteブランドのロゴをつけてモナコGPに出場することを発表したというものがありました。Visa が Infinite 推しなのかも。

レッドブルF1 モナコGPから「Visa Infinite」ブランドをRB21に掲出https://t.co/xGUnj37JAH #F1 #f1jp #レッドブル #Visa #VisaInfinite #モナコGP #F1モナコGP pic.twitter.com/iteQ6AdzAW

— F1-Gate.com (@F1Gate) May 26, 2025

さらにOlive Infinite以外のランクにおいてもアップグレードがあるという点は、既に500万人以上の利用者を抱えるOliveにとっては重要ですね。今後発表されるであろう資産運用サービスによるクレカ積立の還元率アップの具体的な条件が気になるところ。

懸念は、資産運用サービスが有償かどうか、また有償だった場合にはその金額、また私が使用している三井住友カードのプラチナプリファードでのクレカ積立も還元率アップの対象になるかどうかといった点です。対象外だったら残念です。

現在、私は三井住友カード プラチナプリファードをメインカードとして利用していて、Oliveは年会費無料の一般ランクを 「持つだけ」 としています。条件が良ければOliveを上位ランクに切り替えても良いのですが、Oliveフレキシブルペイの場合はマイ・ペイすリボの+0.5%特典を他のランクに引き継げないんですよね。

あと関係ないですが最上位ランクであってもOliveなので予約したきっぷの発券ができないのは変わらずでしょうね。Oliveが悪い訳ではないと思いますが、きっぷを発券できない Visa Infinite というのは興味深いです。

（追記）ターゲットは年収700万円以上の共働き夫婦

こんな記事を見かけました。無料の会員登録で全文読めます。

ターゲットは年収700万円以上の共働き夫婦など「デジタル富裕層」と呼ばれる新興顧客層だ。

出典：夫婦ともに「年収700万円」超　SMBC×SBI新会社は、なぜ“新興富裕層”に目を付けたのか？：「Olive」の進化系新サービス（1/2 ページ） – ITmedia ビジネスオンライン

保有資産よりむしろ年収に言及されているけど、審査基準や年会費無料の条件はどうなるんでしょうね。

（追記）気になった発表スライド

発表時の各スライド（Xにアップしてくださっている方をお見かけしました）の中で気になったものをメモしておきます。

• インターネットコース手数料で、有人コンサルティングと共に提供
  ゼロ革命に準じたインターネット手数料ということは、お高い料金を取らない可能性も？
• ステーブルコインを中心とした様々な金融サービスの提供
  USDC、円建てSC

まとめ

Olive Infiniteの話題でした。「お、発行しようかな」と思われた方はいらっしゃいますかね。

以下の記事は続報です。

以下は関連するサービスに関する過去の記事です。