【使い捨て】ダイニチ加湿器の新たな抗菌気化フィルター
そろそろ加湿器のシーズンなので、メーカーの情報を確認していたところ、なんとダイニチの加湿機向けに、使い捨て抗菌気化フィルターがリリースされていました。
加湿器の面倒な点は何と言ってもお手入れなので、しっかりとマイナーな改善を積み重ねてくれるダイニチには感謝です。
本記事では、その新パーツ、”カンタン取替えフィルター” の概要をまとめます。
使い捨ての抗菌気化フィルターがリリース
出典:汚れたら捨てるだけ!カンタン取替えフィルター | 加湿器 | 製品紹介 | ダイニチ工業株式会社 – Dainichi
※一部、黄色の商品説明がありますが、2023年度よりピンク色に変更になったらしいです。
お手入れ不要で、3カ月に1回 (※1)、交換すればOKのフィルターです。
(※1) 1日8時間運転、水道水の硬度50㎎/L(全国平均値)の場合
従来の抗菌気化フィルターは、2週に1回の水洗い+1カ月に1回のクエン酸洗浄で5シーズン (=5年) (※2) に1回の交換でした。
(※2) 1シーズンを6カ月、1日8時間運転、水道水の硬度50mg/L(全国平均値)、月に1回クエン酸洗浄した場合 (詳細)
つまり、この新しい使い捨ての抗菌気化フィルターは、使用できる寿命が短くなった分、メンテナンス性が根本的に改善した印象です。
ちなみに、従来の抗菌気化フィルターの方が安いです (比較表は後述)。
有用性や使い方についての考察は、後述します。
カンタン取替えフィルターの型番、商品ページ等
ダイニチのページに一覧が見当たらなかったので、以下にまとめておきます。
商品名は、”カンタン取替えフィルター” です。
※加湿性能の小さいものから順に記載します。
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H060522:LXタイプ向け ※ちょっとシュッとしたモデル
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H060525:PN・PCタイプ向け ※フィルター2個使用の大容量モデル
ちなみに、セットに含まれる個数は、ちょうど1シーズン (3カ月×2) の使用を想定した数量のようです。
カンタン取替えフィルターでなく、”普通の加湿フィルター” を含む各消耗品のリストは、以下にまとめてあります。
H060523:N・RX・Cタイプ(300mL/h)向け
【適用機種】HD-3009, HD-300A, HD-300B, HD-300C, HD-300CE, HD-300D, HD-300DE, HD-300E, HD-300EE, HD-300F, HD-300FE, HD-300GE, HD-300HE, HD-300IE, HD-300JE, HD-300R18, HD-300R19, HD-300R20, HD-300R21, HD-300TR, HD-300TR2, HD-300TR3, HD-300TR4, HD-3010, HD-3011, HD-3012, HD-3013, HD-3014, HD-3015, HD-3015E3, HD-3016, HD-3016E4, HD-3017, HD-3017E5, HD-3018, HD-3018E6, HD-3019, HD-3019E7, HD-3020, HD-3020E8, HD-3021, HD-3021E9, HD-3022, HD-3022E2, HD-C300G, HD-KS3017, HD-KSRX318, HD-KSRX319, HD-KSRX320, HD-N323, HD-N323E3, HD-RX309, HD-RX311, HD-RX312, HD-RX313, HD-RX314, HD-RX315, HD-RX316, HD-RX317, HD-RX318, HD-RX319, HD-RX320, HD-RX321, HD-RX322, HD-RX323
H060524:N・RX・Cタイプ(500mL/h~)、RXT・RXCタイプ向け
【適用機種】HD-500A, HD-500B, HD-500C, HD-500D, HD-500E, HD-500F, HD-5010, HD-5011, HD-5012, HD-5013, HD-5014, HD-5015, HD-5015E3, HD-5016, HD-5016E4, HD-5017, HD-5017E5, HD-5018, HD-5018E6, HD-5019, HD-5020, HD-5021, HD-5022, HD-700C, HD-700D, HD-700E, HD-700F, HD-7010, HD-7011, HD-7012, HD-7013, HD-7014, HD-7015, HD-7016, HD-7017, HD-7018, HD-7019, HD-7020, HD-7021, HD-7022, HD-900C, HD-900D, HD-900E, HD-900F, HD-9014, HD-9015, HD-9016, HD-9017, HD-9018, HD-9019, HD-9020, HD-9021, HD-9022, HD-C500G, HD-C700G, HD-C900G, HD-ERXT501, HD-KS5017, HD-KSRX518, HD-KSRX519, HD-KSRX520, HD-KSRX718, HD-KSRX719, HD-KSRX720, HD-KSRX918, HD-KSRX919, HD-KSRX920, HD-N523, HD-N723, HD-N923, HD-RX500A, HD-RX509, HD-RX511, HD-RX512, HD-RX513, HD-RX514, HD-RX515, HD-RX516, HD-RX517, HD-RX518, HD-RX519, HD-RX519E7, HD-RX520, HD-RX520E8, HD-RX700A, HD-RX709, HD-RX711, HD-RX712, HD-RX713, HD-RX714, HD-RX715, HD-RX716, HD-RX717, HD-RX718, HD-RX718E6, HD-RX719, HD-RX719E7, HD-RX720, HD-RX720E8, HD-RX900A, HD-RX911, HD-RX912, HD-RX913, HD-RX914, HD-RX915, HD-RX916, HD-RX917, HD-RX918, HD-RX918E6, HD-RX919, HD-RX919E7, HD-RX920, HD-RX920E8, HD-RXC500B, HD-RXC700B, HD-RXC900B, HD-RXT521, HD-RXT521E9, HD-RXT522, HD-RXT522E2, HD-RXT523, HD-RXT523E3, HD-RXT721, HD-RXT721E9, HD-RXT722, HD-RXT722E2, HD-RXT723, HD-RXT723E3, HD-RXT921, HD-RXT921E9, HD-RXT922, HD-RXT922E2, HD-RXT923, HD-RXT923E3
H060522:LXタイプ向け
【適用機種】HD-LX1019, HD-LX1020, HD-LX1021, HD-LX1022, HD-LX1023, HD-LX1219, HD-LX1220, HD-LX1221, HD-LX1222, HD-LX1223
H060525:PN・PCタイプ向け ※フィルター2個使用の大容量モデル
【適用機種】HD-1500F, HD-151, HD-152, HD-153, HD-154, HD-1800F, HD-181, HD-182, HD-183, HD-184, HD-2400F, HD-242, HD-243, HD-244, HD-PC1500G, HD-PC1800G, HD-PC2400G, HD-PN155, HD-PN185, HD-PN245
有用性や使い方についての考察
この “カンタン取替えフィルター”、実際に購入して試してみようとは思っていますが、とりあえず考察してみます。
従来の抗菌気化フィルターとの違いサマリ
ダイニチのページで、表形式でまとめられていますので、気になるポイントに注釈してみます。
出典:汚れたら捨てるだけ!カンタン取替えフィルター | 加湿器 | 製品紹介 | ダイニチ工業株式会社 – Dainichi ※当サイトにて赤線等で注釈
交換の期間
前述のとおり、この新しい “カンタン取替えフィルター” は、使用できる寿命が短くなった分、メンテナンス性が根本的に改善した印象です。
お手入れの負担を減らそうというダイニチの姿勢を感じます。
定期的なお手入れ
この新しい “カンタン取替えフィルター” は、お手入れ不要で、交換のみでOKです。
従来の抗菌気化フィルターのお手入れについては、別の記事でも紹介しています。
余談:本体は汚れる
さすがに何年も使うと、加湿フィルター以外に内側も汚れます。考慮しておいた方が良いと思います。
性能回復イメージ
どんなにメンテナンスが楽ちんでも、加湿性能が低下し過ぎると困ります。
出典:汚れたら捨てるだけ!カンタン取替えフィルター | 加湿器 | 製品紹介 | ダイニチ工業株式会社 – Dainichi ※当サイトにて赤線等で注釈
ダイニチのページの図では、 “カンタン取替えフィルター” (右) の加湿量 (性能) の交換直前の最低値が、従来の抗菌気化フィルター (左) のお手入れ前の最低値を下回っています。
やはり加湿器の仕組み上、お手入れしないと加湿性能が落ちるのは当然です。
一方で、加湿量低下の傾きは、従来の抗菌気化フィルター (左) よりも緩やかです (汚れにくいヒミツがあるのか気になりますね)。
加湿性能を確保しつつ使うためのオプション (選択肢) は何かあるのでしょうか…。
ダイニチのサポートに質問
気になったので、ダイニチのサポートに質問してみました。
以下、サポートからの回答内容を、(私の理解に沿って) 要約します。
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“カンタン取替えフィルター” は、お手入れをしても問題無し
(使い捨てが商品コンセプトではあるものの) -
ただし、”カンタン取替えフィルター” は、従来の抗菌気化フィルターに比べ、材質は同じだが、強度が少し弱い
※お手入れによりフィルターが変形すると加湿量低下の原因になるので要注意 -
フィルターを上下を逆さまにして交互に使用すると、幾分か長持ちする
小ネタも含めて、丁寧に回答をいただけました。ありがたいです。
※ちなみに、”カンタン取替えフィルター” のお手入れをしたら加湿性能が回復するはずだと思うのですが、そのことについての明言はありませんでした (メーカーの都合上、回復することを示すデータや保証が無いためかと思います)
カンタン取替えフィルターのお手入れをするとしたら
個人的には、2カ月目くらいで1回、お手入れしても良い気がします。
出典:汚れたら捨てるだけ!カンタン取替えフィルター | 加湿器 | 製品紹介 | ダイニチ工業株式会社 – Dainichi ※当サイトにて赤線等で注釈
ダイニチのページの図では、 “カンタン取替えフィルター” (右) を2カ月使用したときの加湿量 (性能) が、従来の抗菌気化フィルター (左) のお手入れタイミングの加湿量と同じくらいになっています。
ということで、”カンタン取替えフィルター” のお手入れをするとしたら、加湿性能の低下を基準にすると、2カ月目くらいで1回、お手入れをしておけば、2カ月目~3カ月までの加湿量を維持しやすいのではないでしょうか。
※この加湿量の図が正確なのかどうかは未確認ですが、メーカーが公式に表現したものなので、それなりの根拠があるという前提で読み取っています。
市販のクエン酸の例
ちなみに、お手入れに使用するクエン酸は、こういう商品のことです (ドラッグストア等でも売られています)。
価格
参考までに比較用に定価(税込)も載せておきます (リンクはAmazon)。
“カンタン取替えフィルター”の定価 (型番) | (参考)従来の抗菌気化フィルターの定価 (型番) | 差額 |
---|---|---|
¥2,420 (H060523) | ¥1,760 (H060517) | ¥660 |
¥2,640 (H060524) | ¥1,870 (H060518) | ¥770 |
¥3,300 (H060522) | ¥2,640 (H060520) | ¥660 |
¥7,480 (H060525) | ¥4,400 (H060519) | ¥3080 |
コスト面では、従来の抗菌気化フィルターの方が安いですし、5シーズン使えることになっています。
ということで、価格面だけを考えると、従来の抗菌気化フィルター一択になるかと思います。
お手入れの手間が省けるというメリットに対して、どれだけのコストを許容できるかという価値観次第かと思います。
ちなみに私の場合は、従来の抗菌気化フィルターを基本的に1シーズンで買い替えていたので、”カンタン取替えフィルター” を試してみる価値はありだと思っています。
(補足) 純正品を使う
加湿フィルターは互換品も売られていますが、純正品が良いでしょう。
加湿フィルターは消耗品ですが、間違いなく加湿器のコアパーツです。
互換品自体が激安という訳でもなく、また加湿器本体が高価であることも考えると、純正品が無難だと思います。
まとめ
本記事では、ダイニチの加湿機向けの、使い捨て抗菌気化フィルターの概要をまとめてみました。
後日、実際に使ってみようと思います。
最新機種の情報をまとめ直して、以下の記事を作成してあります。よろしければご覧ください。