eL-QRによる自動車税のクレジットカード納付
本記事では、クレジットカードによる納付方法について説明しています。2024年の自動車税と固定資産税は、私は楽天ペイで支払う予定です。
地方税の納付方法についての全般的な説明は以下の記事にまとめてあります。
eL-QR(地方税統一QRコード) を用いたクレジットカードやスマホ決済による納付が可能になったので、早速利用してみました。
今回、自分が使える決済方法の中から還元率やチャージルートの手間を考慮した結果、シンプルにクレジットカードで納付することにしました。
本記事は、私が地方税お支払サイトで自動車税をクレジットカード決済により納付した際の記録です(2023年5月時点)。
もちろん、自動車税以外にも、その税目がeL-QRに対応していれば同様に納付できます。
eL-QRについては以下の記事にまとめてあります。
クレカやスマホ決済による地方税の納付が可能に
2023年4月1日より、eL-QR(地方税統一QRコード) を用いたクレジットカードやスマホ決済による納付が可能になりました。
一部、以前からクレジットカードやスマホ決済できていた自治体もあるかと思いますが、今回のeL-QRを用いた方法により、全国の自治体(地方公共団体)の地方税の納付に対応できるようになりました。
※多くの自治体で対応していますが、対応していない自治体もあるため、詳細は該当の自治体の情報をご確認ください
できるだけ出費をクレジットカードにまとめたい私は、とりあえずこのサービスを使うことにしました。
eL-QRの例
以下のように、請求書に”eL-QR”の二次元バーコードがあれば、その納付はeL-QRに対応しています。
なお、”eL-QR”を読み取る代わりに、”eL番号”の方を入力することでも同様に納付できます。
納付の流れ
直接クレジットカードで支払う場合と、スマホ決済で支払う場合で手順が異なります。
納付方法 | 手順 |
---|---|
クレジットカード決済 | ・”地方税お支払サイト” で支払い (本記事の対象) |
スマホ決済 (対応アプリ一覧) |
・スマホ決済アプリで支払い (請求書払いの操作) |
その他、納付先の自治体の案内や、スマホ決済については使用するスマホ決済アプリのマニュアル等に沿って操作するようにしましょう(例:楽天ペイの場合)。
クレジットカードによる納付の概要
eLTAX利用者IDの登録は必須ではない
クレジットカードによる納付の場合、eLTAX利用者IDを登録する必要性はありません。
出典:地方税お支払サイト
登録しておくと、過去の支払履歴の保存や、納付時の入力項目の簡略化ができます。
一応私は登録しました。
システム利用料 vs クレジットカード還元率
“地方税お支払サイト”にてクレジットカードで支払う際には、納付額に応じて、”F-REGI 公金支払い”のシステム利用料がかかります。
F-REGI 公金支払いは、民間の株式会社エフレジが提供するサービスです。
システム利用料は以下の通りです(F-REGI 公金支払いサイトより)。
納付金額 | システム利用料(税込) |
---|---|
1円~10,000円 |
40円
|
10,001円~20,000円 |
123円
|
20,001円~30,000円 |
205円
|
30,001円~40,000円 |
288円
|
40,001円~50,000円 |
370円
|
※50,000円を超える場合、納付金額10,000円ごとに82円(税込)または83円(税込)が加算
ちょっと高いんですよね。
クレジットカード納付を選択した理由
上記のシステム利用料が発生しますが、クレジットカードの還元率が1%以上であれば、損はしません。
(後日追記) 損益分岐点については以下の記事で説明しています。
私の場合(三井住友カード プラチナプリファード)は、基本還元率1%と、継続特典(100万円利用で10000ポイント)の最大1%相当、合計で実質還元率として1~2%を確保できます。
※基本還元率(Vポイント)、継続特典、いずれも対象外になる旨の記載は見当たらなかったので、大丈夫だと判断しています(念のため後日実績を確認予定)。
よって、システム利用料を差し引いても実質還元率1%程度は確保できるので、今回はクレジットカードを使うことにしました。口座振替(無還元)に比べれば十分です。
三井住友カード プラチナプリファードについての記事へのリンクは、最後に載せてあります。
一応、各スマホ決済も色々検討しましたが、ちょうど良いチャージ用のクレジットカードを持っていない点と、純粋にそれらのルートを辿るのが面倒なので、やはりクレジットカードにしました。
クレジットカードによる納付手順
実際に、地方税お支払サイトで支払います。
用意するもの
以下のものを使います。
- インターネット接続環境 (パソコンもしくはスマートフォン)
- メールアドレス
- 税金の納付書 (eL-QR、eL番号の記載されたもの)
- 支払いに使用するクレジットカード情報
支払い手続き
納付番号の入力方法の選択
地方税お支払サイトで、”eL-QRでお支払い”、”eL番号でお支払い”のどちらかを選択します。
出典:地方税お支払サイト
eL-QRの読み取り or eL番号の入力
eL-QRの読み取り、もしくはeL番号の入力を行います。
※eL-QRが小さすぎてPCのカメラではうまく読み取れず、eL番号を手入力しました…。
出典:地方税お支払サイト
繰り返し操作できるので、例えば自動車税の納付書が複数枚ある場合は、すべて登録できます。
出典:地方税お支払サイト
支払い方法の選択
クレジットカードを選択します。
出典:地方税お支払サイト
各種ブランドを利用可能です。
- VISA
- Mastercard
- JCB
- American Express
- Diners Club
ここでメールアドレスを入力し、届いたメールに記載されている6桁のコードを入力します。
以降の操作は、別ウィンドウで表示されるF-REGIのWebページで操作します。
出典:地方税お支払サイト
画面が表示されない場合(ポップアップブロック)は、”外部サイトが開かなかった場合は…”のリンクからF-REGIの画面を開けばOKです。
F-REGIで支払い
画面の指示に従ってカード情報を入力し、”納付手順実行”を選択すれば支払い完了です。
出典:地方税共同機構 クレジットカード納付サイト(F-REGI公金支払い)
出典:地方税共同機構 クレジットカード納付サイト(F-REGI公金支払い)
支払い完了
支払い完了後の画面です。
出典:地方税共同機構 クレジットカード納付サイト(F-REGI公金支払い)
納付日時、納付額、システム利用料の確認のため、スクリーンショット等を保存するよう推奨されました。領収書は発行されないので一応保存します(システム的な余談は後述)。
また、地方税お支払サイトからのメールも届きます。
注意点
些細ですが、注意点です。
納付書が複数ある場合は、1回にまとめて決済した方が良い
システム利用料の関係上、まとめて決済した方がわずかにお得です。
異なる税目を一緒に払えたりするのかどうかは未確認です。
なお、10,000円以下の納付の場合(システム利用料40円)は、10,000円以下の金額で1回ずつ決済した方が安いです。
領収書は発行されない
オンライン支払なので仕方ないですが、領収書は発行されません。前述のようにスクリーンショットやメールを保存しておきましょう。
eLTAX利用者IDを使用する場合は、支払い手続きを開始する前にログインが必要
先日、固定資産税を納付した際には、納付履歴を残したかったのですがeLTAX利用者IDでログインしないまま支払ってしまい、履歴を残せませんでした。
今回は忘れずに、ログインしてから支払ったので、無事に履歴を残すことができました。
出典:地方税お支払サイト
(余談) 支払い完了画面のスクリーンショット保存を推奨する訳 ※IT関連の話題
前述のように、支払い完了時にスクリーンショット等を保存するよう推奨された点についての勝手な推測です。
以下の記事に書いてあります。
まとめ
本記事では、令和5年4月から開始されたeL-QRを使った地方税の納付サービスに関して、実際にクレジットカードを使って支払いをしてみた結果をまとめました。
もちろん、自動車税以外にも、その税目がeL-QRに対応していれば同様に納付できます。
参考
クレジットカードで住民税を支払うことによって、ポイントが貯められる、24時間いつでも支払いができる、支払いを一元管理できる、などといったメリットがあります。
住民税をクレジットカードで支払う方法とメリットは?|クレジットカードの三井住友VISAカード
三井住友カード プラチナプリファードに関する記事
もし興味がありましたらご覧ください。