プラチナプリファード入会時の審査基準について考察
クレジットカードの発行時には審査が必要です。
三井住友カード プラチナプリファードは、一般カードやゴールドカードより上位ランクに位置するクレジットカードなので、申込みを検討する際には、その審査基準がどの程度のものか気になるところ。
本記事では、プラチナプリファード入会時の審査基準について、確認できる範囲の公式情報、またネット上の情報をもとに、個人的な考察をまとめます。
三井住友カードの公式情報から分かること
まずは、プラチナプリファードの審査基準について、三井住友カードの公式サイトで確認できる情報です。
カード基本情報から
プラチナプリファードの申込み対象は、”原則として、満20歳以上で、ご本人に安定継続収入のある方” です。
この “安定継続収入” というと、まず定職に就いて所得がある状況を思い浮かべてしまいますが、上記のページには、どのような職業や年収なら審査を通過できるのかといった情報はありません。
ちなみに、三井住友カードのNLシリーズおよびプラチナの、 “お申込み対象” の文言は以下のとおりです。
クレジットカードの種類 | “お申込み対象” の文言 |
---|---|
一般カード ※普通のNL | 満18歳以上の方(高校生は除く) |
ゴールド (NL) | 原則として、満20歳以上で、ご本人に安定継続収入のある方 |
プラチナプリファード | 原則として、満20歳以上で、ご本人に安定継続収入のある方 |
プラチナ | 原則として、満30歳以上で、ご本人に安定継続収入のある方 |
プラチナプリファードはゴールド (NL) と同じ文言ですが、内部的な審査基準はゴールド (NL) よりも高いはずです。
また、プラチナとは年齢条件が異なり、プラチナプリファードでは30歳未満の方も “お申込み対象” に含まれます。
公式ブログ風記事から
上記のカード基本情報の他、以下のように三井住友カード公式のブログ風記事もあります。
プラチナカードの審査基準についての記事
上記はプラチナプリファードでなくプラチナ (別の種類のクレジットカード) についての記事ですが、審査基準についてふわっと色々書いてあります。
ただし、結論は “具体的な審査基準は非公開” ということです。
一般的な話ではありますが、以下のようなポイントが参考になります。
- 年収は重要な判断基準のひとつであり、安定した収入があればプラチナカードを持てる可能性がある
- 年収以外に、クレジットヒストリー、勤務先と勤続年数、家族構成、住居の状況も考慮される
- プラチナカードの審査を通過したいなら、クレジットカード料金やカードローンの返済、携帯電話・スマートフォンの割賦販売契約の支払の延滞は絶対にしないように
なお、プラチナプリファードでなくプラチナ (別の種類のクレジットカード) についての記事です。
クレジットカードの入会審査全般についての記事
前述の記事とは異なり、プラチナカード以外のランクも含めた審査全般についての話ですが、やはり三井住友カードの審査基準について明言するものではなく、一般的な情報のみであるという点は同じです。
ただ、クレジットカード入会の基本的な流れが丁寧に解説されているという意味では、良い記事だと思います。
クレカの限度額と年収についての記事
上記は、クレジットカードの限度額と年収の関係についての解説記事です。
審査基準そのものではありませんが、クレジットカードのメイン機能とも言えるショッピング枠の決定に関する目安を知ることができます。
上記の表によると、年収400万円以下のレンジで、限度額 (目安) が最大150万円です。
これは、プラチナプリファードの利用可能枠の最小額である150万円にちょうど一致します。
もちろん、これがそのまま審査基準になる訳ではありませんが、三井住友カードが公式に掲載している情報なので、1つの目安にはなるでしょう。
- プラチナプリファードの最小の利用枠150万円は、目安として年収400万円に対応する金額
なお、前述の年収別の利用限度額の目安については、セゾンカードやJALカードのWebサイトにも全く同じ内容の情報が掲載されていますが、共通の出典があるのかどうかは不明です。また利用限度額についての補足事項は後述します。
つまり、年収400万円を含め、信用+属性で判断
三井住友カードの公式情報から確認できる情報は、これくらいです。
ここまでの内容をいったんまとめると、プラチナプリファードの審査基準としては、年収400万円以上を目安として、一般的な信用情報、属性情報も含めて総合的に判断されることになると思います。
ネット上の情報
さらに、ネット上の情報も拾っていきます。
年収400~500万円以上という目安
ネットで “プラチナプリファード 年収” あたりのキーワードを使って検索すると、だいたい年収400~500万円以上を目安とする説明が多いです。
X上でも検索するとさらに幅広い情報があり、年収300万円台 (400万円未満) で審査通過というポストも見かけました。
おそらく実経験者であろう方々の口コミということで、ある程度は参考になる数値かと思います。
プラチナプリファード作りたいんですが、
— 貧困にあえぐ絶対的底辺Eちゃん(浪費期) (@around30sonoma1) November 2, 2023
持っている方の年収はいくらですか??
- プラチナプリファードの審査を通過できる年収の目安は400~500万円以上というネット情報がある
- 一部、年収400万円未満でも審査通過したというネット情報もある
資産35億円でも無職だと審査に通らない?
X上でも盛り上がっていた?話題です。
超富裕層だろうが、無職だとカード審査落ちるよ。実際に資産35億円ニートのわいは三井住友VISAカードの審査落ちたから‥😂 pic.twitter.com/GC7dbD6YOH
— マサニー@資産35億円ニート (@alljon12) August 12, 2023
この方は資産が35億円もあり、プラチナプリファードの利用可能枠の上限 (500万円) に照らしても、十分すぎる支払い能力 (資産が利用可能枠の上限の700倍) をお持ちのように見えます。
ところが、プラチナプリファードの入会を申し込んだところ、審査を通過できなかったそうです。
一般人とは前提条件が違い過ぎるので、あまり参考になる情報ではないかもしれませんが、そんな中、私が気になった点は以下です。
- 職業欄 (勤務先名あたり) に “投資家” 等でなく “無職” と記載していたとしたら、さすがに不利かも
- 資産保有額と関係なく (何かしらの就業、事業による) “安定継続収入” は必須条件なのかも
- 信用情報がスーパーホワイトかそれに近いと不利かも (VISAカードの実績あり!とあるが時期不明)
- 本質的な審査落ちというより、富豪すぎてターゲットに合わないからもっと上位ランクのクレジットカードに申し込んで欲しいという意図だったのかも (参考)
(参考) クレジットカード申込時の職業欄
三井住友カードでは、投資家の場合には、職業欄で “自営業・自由業” を選択すると良いようです。
その他にも、農業、漁業や芸術関係、作家、フリーの報道関係、芸能関係の方も同様です。
以下の公式ブログ風記事で説明されています。
実際の入会申込みの画面は以下です。
やはり、年収400万円は意識
少し話が逸れましたが、ネット上の情報においても、やはり年収400万円以上という目安が登場しました。
一方で、年収300万円台 (400万円未満) で審査通過という実績もあるようです。
【総括】プラチナプリファードの審査基準はたぶんこう
プラチナプリファード入会時の審査基準について、確認できる範囲の公式情報や、ネット上の情報をまとめると、以下です。
- 年収の目安は400万円以上 (400万円未満でも可能性あり)
- 一般的な信用情報、属性情報も含めて総合的に判断
- 職業欄に “無職” 以外を書ける職は必要
また、私の勝手な想像としては、プラチナプリファードはポイント特化型という庶民的?なコンセプトのクレジットカードなので、普通のプラチナカードに比べると基準は緩い気がします。できるだけ幅広い層からの入会申込みを募っているはずだと思います。
(補足) 限度額は3種類
クレジットカードの限度額には、大きく分けると3つの種類があります。
前述の年収ごとの限度額の目安 (年収400万円で利用枠150万円、等) は、総利用枠のことを指していると思います。
詳細は、以下の記事にまとめてあります。
まとめ
本記事では、プラチナプリファード入会時の審査基準について、確認できる範囲の公式情報、またネット上の情報をもとに、個人的な考察をまとめてみました。