舌下免疫療法の薬を作っている鳥居薬品の株価
先日、舌下免疫療法に関する以下の記事を書く際、その治療用の薬を作っている鳥居薬品株式会社についても調べていました。
そのとき、ちょうど鳥居薬品の決算発表で株価が上がった直後で、なんとなく見逃した感じがしてモヤモヤしたので (かと言って個別株を買う勇気があるかと言われるとそれは無い)、勉強も兼ねて、決算内容とそのやり場のない気持ちを本記事にまとめておきます。
2023年度の売上構成
製商品別だと、皮膚疾患領域とアレルゲン領域が前年比で二桁伸びています。
舌下免疫療法の薬は、アレルゲン領域です。スギ花粉症向けのシダキュアと、ダニアレルギー向けのミティキュアがあります。これらと同等の薬を作っている会社は他に無いようです。
2024年度業績予想
2023年度と同様、皮膚疾患領域とアレルゲン領域の伸びにより増収増益を見込んでいます。
また、イネ科花粉の舌下免疫療法に用いられる薬 (GRAZAX) も販売予定とのこと。2023年に、今後デンマークの ALK-Abelló A/S 社とライセンス契約が締結されています (参考)。鳥居薬品は、ALK-Abelló A/S社と 2011 年以降、前述のミティキュアやシダキュア等の製品においても協業しているそうです。
今後も、アレルゲン領域で強そうです。
2023年は増配 & 2024年も維持
2023年配当金が100円から120円に増配、2024年配当金も120円になりました。
と、このような決算発表でした。
株価上昇
2/9 (金) 大引け後 (16:00) に決算内容が発表された後、3連休明けの 2/13 (火) に株価が上昇しています。
その後、4,000円台に入っています。
過去最高値ですかね。過去10年間では最も高いです。
備考
上記の決算発表と同じタイミングで、中長期事業ビジョン、”VISION2030″ において目標数値の見直しがあり、今後 800億円超の売上を目指しています (参考)。
なお、鳥居薬品の事業は、国内売上のみで、海外展開はしていないように見えます。決算説明会の資料にもあるように、仕入れ単価や円安の影響は受けやすいようです。
見逃した感からのモヤモヤと勉強
以下の記事を書くために調べていて思ったのは、決算前の時点でシダキュアの需要拡大やそれに合わせた生産体制の強化等が行われていたことを知る方法があったという点です。ちなみに2023年8月の第2四半期決算説明会資料でも増収について言及あり、この時点では増益無しとしていました(参考)。
特に、舌下免疫療法は数年間は続ける治療なので、その間ずっと鳥居薬品にはお世話になる訳です。ちょっとくらい応援もしたくなります。もうちょっと早く、つまり決算発表前に上記のような事業の状況を自分で調べて、ほんの少しでも株を (単元未満株で少額にでも) 買ってみるといった判断をしてみたかった…というのがモヤモヤの正体です。
いくら儲かったはず…とかそんな本格的な話ではなく、あくまで経験として、”自分で調べて、自分で判断する” ということをタイムリーにやってみたいというだけです。
このように、興味のある分野に関連する企業や、応援したい企業のことを調べて、今後の株価を予測するのは面白いのかもしれません。ただ、なかなか個別株を買う勇気までは無いので、自身の勉強という意味合いが強いですが。
まとめ
本記事では、舌下免疫療法について調べた際、ちょうどその薬を作っている鳥居薬品の決算発表で株価が上がった直後で、なんとなく見逃した感じがしてモヤモヤしたので、勉強も兼ねて、そのやり場のない気持ちを本記事にまとめてみました。
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