楽天証券 “かぶミニ” が指値注文に対応、ネット証券随一の利便性
2024年8月26日から、楽天証券の単元未満株取引 “かぶミニ” がリアルタイム取引における指値注文に対応しました。
少ない資金で株取引の練習をしたい方や、株を安値で少しずつ買い増したい方にとって、単元未満株取引はとても便利な仕組みです。
本記事に概要をまとめておきます。
楽天証券 “かぶミニ” が指値注文に対応
2024年8月26日から、楽天証券の単元未満株取引 “かぶミニ” がリアルタイム取引における指値注文に対応しました。
NISA口座でも特定口座でも対応可能です。
2024年8月19日にお知らせが公開されています。
ネット証券随一の単元未満株取引の利便性
前述のお知らせには、”業界初“と記載されています。
確かに、ネット証券の中でも、単元未満株の指値注文に対応しているのは楽天証券だけです。もともとリアルタイム取引ができるのも楽天証券だけでした。群を抜いた充実っぷりと言えます。
上記の表の内容は、楽天だからといって特に”盛られている”という訳でなく、楽天証券の単元未満株取引のサービス内容が実際に優れていることを示していると思います。
スプレッドが0.22%かかるものの、単元未満株を指値注文でリアルタイム取引できることのメリットが勝る場面もあるでしょう。その日の値動きに合わせて “この価格で買いたい or 売りたい” という判断に基づき注文できるので、少ない資金で株取引の練習をしたい方や、株を安値で少しずつ買い増したい方にとって、とても相性が良いと思います。
ちなみに、成行注文では、当日のストップ制限値幅の上限値で算出した金額に、手数料と税金を加算した金額が預り金として必要となります(参考)。指値注文の場合は、そのような資金拘束は発生しません。
すべての取引ツールで指値注文に対応
2024年8月26日から、すべての取引ツール(PCやスマホのWeb、およびiSPEED)において、単元未満株のリアルタイム取引での指値注文が可能になりました。
リアルタイム取引の注文受付時間は、前場、後場のみ(市場で取引が行われている平日日中帯)である点には要注意です。
注文の有効期限は、前場中の注文は前場のみ、後場中に注文した場合は後場のみです。複数日に渡って指値注文できるとさらに便利なのですが。
売買金額と実質スプレッド
リアルタイム取引では、約定単価にスプレッド0.22%が含まれます。約定単価の決定時、1円未満は買い注文では切り上げ、売り注文では切り捨ての扱いとなります。
注意点として、売買金額が小さい取引においては実質スプレッドの率が高くなってしまうことが挙げられます。例えば、株価100円の銘柄を1株購入すると、スプレッド0.22%を含む約定単価は101円(100.22円の1円未満を切り上げ)となり、このときの実質スプレッドは1%になってしまいます。対して、1度に10株購入すれば約定単価は1,003円となり、実質スプレッドは0.3%まで下がります。
スプレッドをできるだけ小さくしたい場合には、売買金額が数千円以上になるようにしましょう。だいたい1回の売買金額が5,000円以上(約定金額5,011円以上)であれば、実質スプレッドは0.22%になります。
取引が成立しないケース
かぶミニは、楽天証券が相手方となり市場外で売買を成立させる “相対取引” なので、市場の状況等により、取引が成立しないケースがあります。
株券の調達が困難な場合や、対象銘柄の主市場での取引が行われていない、または極端に少ない場合です。
注意点等をご覧ください。
他社証券会社への移管
楽天証券のかぶミニで購入した単元未満株を、他社証券会社に移管(出庫、入庫)することも可能です。
例えば、メインでSBI証券を使用している方でも、単元未満株を指値注文やリアルタイム取引で購入したい場合には、楽天証券でいったん購入した単元未満株を、SBI証券に移管しても良い訳です。
興味がありましたら、お使いの証券会社への株式の移管(入庫)について確認すると良いでしょう。
楽天証券からの単元未満株の出庫については以下に説明があります。
まとめ
2024年8月26日から、楽天証券の単元未満株取引 “かぶミニ” がリアルタイム取引における指値注文に対応しました。
SBI証券は特に対策してこないですね。早く同等の取引に対応して欲しいところです。
もし楽天証券に興味がありましたら、お得に始めてみましょう。
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