【オンチェーンの日経225】Hyperliquid 永久先物取引にJP225誕生
世界的に人気の分散型取引所(DEX)、Hyperliquid において、日本が誇る欠陥スリルのある指数、日経平均株価(日経225)に連動する JP225 という銘柄の永久先物取引が可能になりました。
先日は S&P 500も取引できるようになっていて、日経225も取り扱いが始まらないかなぁと思っていたところでした。このあたりは実装のスピード感が凄いです。
私の勉強も兼ねて本記事にまとめてみます。

【オンチェーンの日経225】Hyperliquid永久先物取引にJP225誕生
国民民主党 代表の玉木雄一郎氏も注目しているという Hyperliquid、通称ハイリキ。
Hyperliquid は、独自の高速ブロックチェーン上で動作する高性能な分散型取引所(DEX)、世界的に人気です。オンチェーン上のトレードシステムとして最も注目されています。
この Hyperliquid において、日本が誇る欠陥スリルのある指数、日経225に連動するJP225という銘柄の永久先物取引が可能になりました。
これで、日経225指数の24時間365日のレバレッジ取引が可能になりました。
つい先日、 S&P 500指数の取引ができるようになったところです。これはS&P500指数のブランド使用ライセンス、つまりこの指数を使って良いという正規の契約に基づいた銘柄です。たぶん今回の日経225も同様のアプローチかと思います、たぶん。
日経225指数は JP225 というティッカーで、永久先物(無期限先物、パーペチュアル、Perps などと表記)での取引が可能です。本記事の作成時点で最大レバレッジは20倍で、もちろん買いも売りも可能です(レバレッジをかけない1倍での取引も可)。現物(Spot)の取り扱いはありません。
TradeXYZ の HIP-3 市場で、JP225の取引をしてみる
Hyperliquid での JP225 の取引は、TradeXYZ というビルダーが作った HIP-3 という市場で行うことができます。
TradeXYZ の HIP-3 は、Hyperliquid メイン画面からシームレスに銘柄検索、取引ができます。
金や原油、Googleやテスラなどの株式の銘柄もあります。全部オンチェーンで取引できます、すごいですね。

HyperliquidのJP225の取引画面は以下です。
せっかくなので私も記念に取引をしてみました。
自分のウォレットを Hyperliquid に接続し、米ドルのステーブルコイン(USDC)で取引を行います。
$5くらいの証拠金(Margin)を使って 10倍レバレッジで $50 くらいのショートポジションを建ててみました。記念ショートです。
最近日経225は値動きが特に激しくて強制清算価格(Liq. Price)が不安だったので $5ほどMarginを足しちゃいましたが(計 $10の証拠金)、これをやるとレバレッジの資金効率がダウンしてしまいます(実質5倍レバレッジ)が、後からレバレッジの倍率を変更することもできます。

このポジションは証拠金は分離(Isolated)の設定にしてあるので、発生し得る最大の損失は $10 ですが、Funding による手持ちの USDC の増減もあります。Funding Rate の上下が激しくて、一時年利で308%になったりしていました(マイナスになることもあります)。この話は細かいので省略します。

補足:JP225 は quanto derivative
本来日本円建ての日経225指数がどうやってUSDCで取引できるのか、気になりますね。
これは、為替無視でUSDCで取引する quanto derivative という形態になっているそうです。へぇ~。
Japan 225 (JP225) tracks a JPY-denominated, price-weighted index of 225 leading Japanese companies and serves as a widely followed benchmark for the Japanese equity market. The oracle follows the index’s native local-currency level without FX conversion. JP225 is a quanto derivative: P&L is based on JPY index movement and is cash-settled in USDC.
出典:Japan | trade[XYZ] Docs
この資産は日本円建ての指数の価格変動に基づいて価格が決定され、取引の際にはその価格を米ドル建て(USDC)のままで為替を考慮せず売買するということらしいです。単位を円から米ドルにつけかえた日経225みたいなイメージですかね。PnL(損益)もそのように計算されます。
公式案内等
以下は、Hyperliquid Japan の X投稿です。
以下は、TradeXYZの公式ドキュメントです。
感想
私自身は激しいトレードをする訳ではないのですが、web3 も含め金融サービスの動向は把握しておきたいので、今回のように日経225指数が24時間365日のレバレッジ取引がオンチェーンで可能になったというニュースはとても面白かったりします。
うまく活用すれば、市場の閉まっている週末の⚪︎⚪︎ショックにも対応できる?のかもしれませんし、全世界のトレーダーにとっては日本円を調達しなくても日本の指数にアクセスできるようになるというメリットもあります。
日本国内においては、従来の先物取引やオプション、CFDでもレバレッジ取引は可能ですが、20倍を超えるレバレッジ率や細かい注文条件等にこだわらなければ、24×365でオンチェーン取引ができる Hyperliquid の JP225 の方が便利かつ有利な場面も多いかもしれません。
あと、デルタニュートラルっぽい投資方法として、国内の証券会社で投資信託の日経225高配当株を買って配当(分配金)に期待しつつ、同時に Hyperliquid の JP225 で同額ショートポジションを持って Funding の利回りも狙うという作戦もアリかもしれません。精算時点の為替レートによっては米ドルと日本円の損失をカバーできない可能性はありますが、逆の発想で、その時点で円安なら米ドルから日本円に(円高なら逆に)投資資金をどちらかに移動して再投資するようなシナリオを準備しておけばお得だったりするのではないでしょうか(機会があれば別途考えてみます、デルタニュートラルについては勉強中)。
オンチェーンの通貨と銀行口座の預金(法定通貨)を交換する際には、JPYCの発行や償還が便利です。

一方で、Hyperliquid の JP225 が人気になったりして日本円が使われにくくなったりすると、日本の通貨主権がじわりじわりとダメージを受けそうな気もしますが、それはそれで心配ですね。
ちょうど JPX が30億円分の投資枠を用意するニュースなどが出ていたりして、これは「ブロックチェーン(分散型台帳)技術を活用して24時間取引などを視野に入れる海外取引所に対抗する。」ということで、今回の Hyperliquid なんかもまさにライバルだったりするはずです。

JPXの戦略という文脈では、国内取引所での株式等のオンチェーン取引ができるようになるという話であれば、採用される通貨はもちろん日本円建てステーブルコインでしょうから、今のところ JPYC に期待です。他のステーブルコインかもしれませんが。

ちなみに、東証の株券等は1日平均数兆円の売買代金にもなるので、それに相当する資金フローが日本円建てのステーブルコインの発行&流通の需要になるでしょう。
みんな大好き日本円にはデジタルでも頑張って欲しい。
まとめ
という感じで私の勉強メモも兼ねて、人気の Hyperliquid の日経225の永久先物取引が可能になった件についてまとめてみました。
今回の JP225 は、現物取引はできないので、暗号資産ではないですね。オンチェーンのデリバティブ取引…というのかな?
余談
最後に余談ですが、そんなHyperliquidに、日本の上場企業 abc(8783)が戦略的に支援するトークン、 $NYAN 、 $WWB ($WOWBIT)が密かに上場済みだったりします。これはこれですごいです。
今後、HIP-3での永久先物取引や、Solana上でのマージン/オプション取引等、刺激的なトレードシステムの実装や、上場企業のガチ支援によるベーシックインカム構想、さらに他の上場企業による株主優待での $NYAN 活用など、ユニークな施策が盛りだくさんの web3 戦略が個人的には楽しみなところです。
以下のページに関連リンクをまとめてあります。







