シルバーアクセサリー等をアルミホイルと重曹でクリーニング
ふと思い立って、ずっと使っていないシルバーアクセサリー等をキレイにしてみました。

シルバーアクセサリーをアルミホイルと重曹でクリーニング
くすんだシルバーアクセサリー(硫化銀)を、自宅にあるものを使った化学反応でキレイにすることができます。
- 重曹
- アルミホイル
- お湯
容器にアルミホイルを敷いて対象のシルバーアクセサリー等を載せ、

重曹をかけてお湯を入れると化学反応でキレイになります。シュワシュワ硫黄臭いです。15分くらいそのまま、という解説もありますが、数分以内にシュワシュワの反応は終わると思うので、それくらいでも十分かと思います。

キレイになったら、フォークや割り箸などで取り出して(素手の場合はお肌に注意)、水洗いと拭き取り後、クリーニング用のクロス等で仕上げをすれば完成です。
シルバーの量が多いとコツが要る
シルバーの量がそれなりで、コツをつかんでいなかったということもあり、計5回くらい試行錯誤しました。もっと上手にやっていれば1,2回で済んだと思います。
まず1回目。ほとんどキレイになっていません。硫化銀の還元があまりできていません。

1回使ったアルミホイルは、そのまま再利用しても反応しづらいです。もみほぐして表面の絶縁層の膜を破って金属面を再度露出されると多少復活するらしいですが、それは後で知ったので試していません。
2回目はアルミホイルをそのまま使い回したので、ほとんど反応しませんでした。

このあたりで気付き始めたことは、アルミホイルをもみほぐし、もっとしわくちゃにして容器に押し込んで、お湯に触れるアルミホイルの表面積を増やした方が効率が良いという点です。さらにアルミホイル片を載せる、混ぜるなどすると反応しやすいです。
こんな感じです。たぶん重曹はこんなにたくさん入れる必要性は無いです。お湯に触れるアルミホイルの表面積を大きくすることが重要だと思いました。
3回目はかなり進歩しました。アルミホイル片を足して載せています。

キレイになってます。


ネックレスはくすみがひどいので、4,5回目まで繰り返しました。


キレイになりました。まだ細部がくすんでますが。



シルバーの輝きを取り戻しました。
本記事の画像はここまでですが、この後、クロスでキレイにしたいと思います。
保存の際には、チャック付きポリ袋等に密封しておいた方が硫化を防ぐことができて良さそうですね。
ビフォーアフター
ということで、ビフォーアフターを載せておきます。

これはかなり気持ち良いです。
ネックレスは、確かタイのカレン族のシルバーです。楽天とかでも売ってますが、これは昔のものです。今見ると大粒です。
丸いやつ(ペンダントトップ)は、何だったか忘れましたが今回の重曹クリーニングでキレイになったのでシルバーのはず。
人型のやつは、よく分かりません。同じくキレイになったのでシルバーなのでしょう、きっと。可愛いです。
分かりやすい解説動画
最初から重曹クリーニングの手順はこれを観ておけば良かったという解説動画がこちら。2分くらいです。
私が3回目くらいで気付いたコツもきちんとまとめられています。
ChatGPTによる解説(化学式など)
あと、ChatGPTにシルバーの重曹クリーニングの化学反応などを含めた解説をしてもらいました。
0️⃣ 出発点:黒ずみの正体
銀のくすみは主に 硫化銀(Ag₂S) です。
空気中の微量な硫化水素(H₂S)と反応して:
2Ag + H₂S → Ag₂S + H₂
銀(Ag⁰)が電子を失い、Ag⁺(酸化数+1)になって硫黄(S²⁻)と結合します。
1️⃣ 重曹+アルミ法の本質
これは
電気化学反応(ガルバニック反応)
小さな電池ができています。
必要な3要素:
- 硫化銀(Ag₂S)
- アルミホイル(Al)
- 電解質(水+重曹)
2️⃣ アルミが酸化する(電子を放出)
アルミは電子を出しやすい金属。
Al → Al³⁺ + 3e⁻
- Al³⁺ = 電子を3つ失ったアルミイオン
- e⁻ = 電子
アルミが“犠牲電極”になります。
3️⃣ 硫化銀が還元される
硫化銀の銀は+1状態。
電子を受け取ると:
Ag₂S + 2e⁻ → 2Ag + S²⁻
つまり:
- 銀が金属状態(Ag⁰)に戻る
- 硫黄は S²⁻ として残る
4️⃣ 全体の理想化反応式
簡略すると:
3Ag₂S + 2Al → 6Ag + Al₂S₃
ただし実際は水溶液中なので、さらに反応が進みます。
5️⃣ 水中で起きる副反応
■ Al³⁺ の加水分解
Al³⁺ + 3OH⁻ → Al(OH)₃
→ 白い沈殿(アルミホイルが白くなる原因)
■ 硫黄臭の正体
生成した S²⁻ は水と反応:
S²⁻ + H₂O ⇄ HS⁻ + OH⁻
HS⁻ + H₂O ⇄ H₂S + OH⁻
この H₂S(硫化水素) が
👉 腐った卵のにおい
温度が高いほど揮発しやすく、臭いが強くなります。
6️⃣ 重曹(NaHCO₃)の役割
重曹は:
- 電解質として電流を流れやすくする
- 弱アルカリ環境を作る
- pHを緩衝
※ 還元の主役はアルミ。
7️⃣ なぜ接触が重要か
銀とアルミが直接触れると:
- 電子移動距離が短い
- 局所電池が形成される
- 反応が速くなる
接触していない部分は反応が遅い。
8️⃣ なぜアルミは再利用しにくいか
アルミ表面は反応中に:
- 酸化皮膜(Al₂O₃)
- Al(OH)₃
- 硫化物付着
で覆われ、電子が流れにくくなります。
→ 反応効率が低下。
9️⃣ なぜしわしわにすると効果が上がるか
- 表面積増加
- 接触点増加
- 酸化皮膜が割れて新しい金属面が露出
→ 電子供給能力アップ。
🔟 熱湯の役割
- 反応速度上昇
- イオン移動促進
- 酸化皮膜の破壊促進
- H₂S揮発増加(臭いが出やすい)
1️⃣1️⃣ 反応全体の整理
主反応(還元)
- Al → Al³⁺ + 3e⁻
- Ag₂S → Ag
副反応
- Al³⁺ → Al(OH)₃(白濁)
- S²⁻ → H₂S(硫黄臭)
1️⃣2️⃣ 銀は減るのか?
この方法は:
✔ 銀を溶かさない
✔ 硫化銀を銀に戻す
つまり
溶解ではなく還元
銀の量は基本的に減りません。
1️⃣3️⃣ 他の方法(参考)
■ 酸性シルバークリーナー
- チオ尿素が硫化銀を溶解
- 銀も微量溶ける可能性あり
■ 電解洗浄装置(プロ用)
- 重曹法を制御化
- 電圧管理で均一処理
■ 超音波洗浄
- 物理洗浄(硫化銀自体は戻らない)
■ バフ研磨
- 表面を物理的に削る
- 鏡面再形成
■ ロジウムメッキ
- 変色防止コーティング
🎯 結論
重曹法では
- アルミが電子を放出(Al → Al³⁺)
- 硫化銀が還元され銀に戻る
- 硫化物が水中でH₂Sとなり臭う
- アルミは水酸化物として残る
つまり
小さな電池が動き、銀が“復活”している
というのが全体像です。
まとめ
ずっと使っていないシルバーアクセサリー等をキレイにしてみた話でした。
シルバーの変化は面白いです。







