Apple Pay解除しても決済できてしまう件に関するポケットカードの改定
ファミマTカードの新規入会受付が終了になる件を確認しているときにふと見かけたポケットカードのApple Pay特約の改定内容が気になったので、メモ程度に残しておきます。
前提
“Apple Payで決済できてしまう” というフレーズを聞くと、なんとなくイオンカードの件を連想してしまうのですが、本記事で扱う内容自体は、クレカの不正利用と直接的には関係ありません。
が、技術的には似たような話なのかもしれないので、本記事にはクレカ不正利用のタグをつけてあります。
ポケットカードのApple Pay特約の改定
2025年2月20日にポケットカードのApple Pay特約の改定があるようです。
気になったのは以下の箇所です。
“Apple Pay を中途解約したとしても、その後も当該加盟店に対する債務が発⽣したときは、Apple Pay により決済される場合があります” と記載されています。
さらに、その場合は、利用者はその債務に関してポケットカードに対して支払い義務がありますよ、という内容です。
Apple Pay解除しても決済できてしまう件が公式に
上記の項目が言及しているのは、Apple Payによる継続的取引に対する支払いです。
私の解釈では、たぶん、利用者が自らの意思でサブスクサービス等の申込みを行い、その料金をApple Payで支払うようなケースだと思います。それで、ポケットカードの発行するクレカをApple Payに登録してあって、そのクレカでApple Payを使って当該サブスクサービス等の料金を支払っていた場合の話なのかと。その場合に、Apple Payを中途解約した後でも決済されてしまうという件が記載されている訳です。
私は、Apple Payを中途解約(登録解除)しても決済できてしまうという説明が公式な特約の文書に載っているのを初めて見たので、すごいなと思いました。小学生並みの感想ですがご容赦ください。
利用者に支払い義務があることを明示
上記の改定箇所では、Apple Payを中途解約(登録解除)しても決済できてしまう場合に、その決済分に関して利用者による支払い義務があることが明確に示されています。
なお、この項目は、クレカの不正利用等とは関係のない話であり、自分で登録したサブスクサービス等が対象かとは思います。つまり、もともと利用するつもりだったサービス等の料金を支払うケースかと。悪意を持った第三者に不正に利用された訳ではありませんね。
ただ、Apple Payを中途解約(登録解除)したのであれば、その決済は失敗してほしいところ。このあたりが、私の気になった点です。しかし、このような改定が出てくるということは、少なくとも今は何らか解決し難いということなのかと思いました。
参考までに、改定箇所から参照されているApple Pay特約の第9条第3項も引用しておきます。第4項がクレカの解約ですが、参照されているのは第3項(Apple Payの解約)のみのようです。
まとめ
ファミマTカードの新規入会受付が終了になる件を確認しているときにふと見かけたポケットカードのApple Pay特約の改定内容が気になったので、メモ程度に残しておきます。