【イオンカード不正利用関連?】イオンウォレットでApple Pay登録停止
2024年11月7日、イオンウォレットアプリでイオンカードのApple Pay登録ができなくなっている旨のお知らせが掲載されています。
イオンウォレットでApple Pay登録停止
イオンウォレットアプリにて、イオンカードのApple Pay登録ができなくなっている旨のお知らせです。
現在iOS版イオンウォレット(バージョン5.15.0以降)にてApple Pay設定のお手続きを行うことができません。
出典:イオンカード 暮らしのマネーサイト
「Apple Payの設定」のボタンを押すと「現在メンテナンス中のためご利用いただけません。」と表示がされます。
(中略)
サービス再開については、決定次第暮らしのマネーサイトでお知らせします。
(以下略)
理由や経緯の記載はなく、ただ、”Apple Pay設定のお手続きを行うことができません” という説明です。
“サービス再開の決定” を示唆しているということは、意図しないシステム障害等によりApple Payに登録できないのではなく、意図的に登録できないようにしているものと読み取れます。
仮にシステム障害によるサービス停止であれば、”復旧(あるいは問題を解消)でき次第サービス再開”、あるいは “復旧(あるいは問題の解消)の見込みが分かり次第お知らせ” といった表現になるはずです。
イオンカード不正利用関連?
このイオンウォレットでのApple Pay登録停止については、最近話題のイオンカード不正利用の件との関連性以外にきっかけが見当たりません。
上記のお知らせでは、イオンカード不正利用の件との関連性については言及されていません。しかし、今回の不正利用に関してはApple PayでのiD決済が悪用されているという話を見聞きすることが多いため、その関連性をまず連想してしまいます。
今回、イオンカードの重要な機能の1つであるApple Payとの連携をアプリ側で停止している訳なので、相応の理由はあるはずです。直近で大きな話題になっている不正利用との関連性を否定する説明も無く、また他にきっかけも見当たりません。
また、詳細な動作は確認できていませんが、私としては、イオンウォレットアプリでのApple Pay登録時の本人確認が緩かったのでは?という点は気になっていました。その点と、今回のApple Pay登録停止は整合します。
イオンカードの不正利用の件については、以下の記事にまとめてあります。
Apple Pay登録停止の意味
今回のApple Pay登録停止がイオンカード不正利用の件と関連しているものとして、いくつか思ったことを記載しておきます。
- 新たなApple Payへの不正な登録による被害拡大に対する抑止効果はあるのだろう
- であれば、登録停止の対処が遅い (登録停止に至るまでにApple Pay登録時の本人確認等の強化等も行っていたのかもしれないが)
- 既にApple Payへの不正な登録が行われた分の被害に対する抑止効果は無い
- 状況次第で、過度な炎上や拡散が無いよう事実だけを伝えるためのお知らせの必要性は理解できる
今回のお知らせで不正利用の件に言及した場合、イオンウォレットアプリに非があったかどうかというコンテキストに触れざるを得ず(仮に非が無かったとしても)、そもそも技術的に不正登録の経路についての証拠を捉えられない以上は否定も肯定もできず(消去法で推定できたとしても)、ただただ問題解決までのパフォーマンスを悪化させるだけのアクションになるだろうという判断であれば、それはそれで理解できます。その判断だけをピンポイントで支持できる状況でもありませんが。
おそらく、それなりに調査は進んでおり、消去法で概ね不正登録の経路を絞り込むこともできているかと思いますので、そのうち何かしらの発表があると期待したいところです。報道が少ないのは気になりますが。
まとめ
2024年11月7日、イオンウォレットアプリでApple Pay登録ができなくなっている旨のお知らせが掲載されていましたので、簡単にまとめてみました。