チェアの肘置きを真剣に使ってみる 肩こり対策
一時期、”肘置きなんて邪魔だし要らない”と思っていたのですが、肩こり対策のためには肘置きがかなり重要だと気づいたので、まとめておきます。
本記事では、主にオカムラのシルフィーのアジャストアームを例に説明しています。
オカムラのシルフィーを購入した経緯については以下の記事にまとめてあります。
本記事の目的
- チェアの肘置きを使いこなす
肩こり対策のため肘置きについて真剣に考える
腕の重さは体重の6%
腕(上肢)の重さは、片腕だけで体重の約6%程度と言われています。
体重60kgの人の片腕の重さが3.6kgということです。
また、頭の重さが約6~7kgあります。
肩は、これら両腕と頭の合計、約15kgの重量を支え続けている訳です。
この負担により、筋肉の緊張や血行不良が生じやすくなり、肩こりにつながるケースがあります。
特に、腕をほとんど動かさないデスクワーク中の肩こり対策としては、この15kgの重量による肩の負担を少しでも減らした方が良いだろうという点は、容易に想像できます。
参考:肩こりの原因を引き起こす一因に、頭と腕の重さの負荷がある(大正製薬)
もちろん、姿勢全体の改善や、こまめなストレッチ等、他に考慮すべき点もたくさんあるのですが、本記事では腕の重さと肘置きに注目していきます。
肘置きにできること
肘置きを使えば上記のような肩の負担のうち、腕の重さによる部分を軽減できます。
出典:はたらく姿勢を考える|株式会社オカムラ
上記画像は、オカムラが提案する姿勢のうち、”基本姿勢”に関するものです。
“腕の長さや作業に合わせて「アジャストアーム」を調節”といった説明から、アジャストアーム(=オカムラのチェアにおける肘置きのこと)をうまく使えば良いということを読み取れます。
良い姿勢をキープしつつ、肘置きを活用しましょう、ということですね。
出典:はたらく姿勢を考える|株式会社オカムラ
上記では、アジャストアームにより肩の負担(筋活動)を軽減できている様子がグラフで示されています。
肘置きを調整してみる
私が使用しているシルフィーのアジャストアームは、上下、前後、回転の3つの調整が可能です(最近は、さらに左右にスライドできるアジャストアーム(4D)もあるようです)。
さっそく調整してみます。
どれくらい動かせるか
説明書によると、以下の範囲で調整できます。
- 上下 100mm
- 前後 50mm
- 回転 40度
このスペックだけを見てもよく分かりませんね…。
試してみる
実際に試してみます。
けっこう動きます。
さらに回ります。
回すと、腕の”ハの字”にピッタリ合いそうです。
PC作業中、両腕の肘~手首の形はちょうど”ハの字”になるので、それに合わせて”回転”で角度を調整できるのは便利です。
また、肘の重心を捉えて、腕を支えやすくするためには、”前後”の調整も重要です。もちろん、”上下”の調整も必須です。
これで、うまく腕の重さによる肩の負担を減らせそうです。
改めて感心
さすが高級チェアは肘置きの機能も豪華ですね。
今までまともに使いこなせていなかったのがもったいないです。
チェア自体には、座面や背もたれの細かい調整機能も備わっていますので、姿勢全体を調整しやすくなっています。
私のお気に入りの肘置きポジションは、これくらいになりました。
使いこなせている感じがします。バッチリです。
まとめ
確かに、肘置きを活用すると肩の負担が減っているように感じます。
もちろん、姿勢全体を良い状態にキープすることが重要なので、できるだけダラ~ンとしないように姿勢維持したいと思います。