【注意】楽天証券の各アプリがID/パスワードのみでログインできる件
楽天証券の各アプリがID/パスワードのみでログインできる件についてです。Webサイトのログインについては別記事にて。
ログイン時に 必要な認証 | iSPEED アプリ | MS / MS2 / iGrow アプリ | Webサイト ブラウザ |
---|---|---|---|
ID/ パスワード | 必須 | 必須 | 必須 |
ログイン 追加認証 | 未対応 →6/1必須化 | 未対応 →6/1必須化 | 必須 |
リスクベース 認証 | 5/2~必須 | 必須でない →6/1必須化 | 必須 |
私の感想 | →6/1 | ID/パスワードのみで ログイン可 →6/1 |
※MS:マーケットスピードのこと
※6/1は予定(5/2時点)
現状の楽天証券のセキュリティに関するリスクを許容できない場合、あるいは判断が難しい場合には、証券口座へのログインや取引、出金等をロックしておきましょう(ロック内容に応じ、解除するまでログインや取引、出金はできなくなります)。

出典:楽天証券
用語
本記事では、楽天証券の各アプリについて、ログイン追加認証とリスクベース認証の対応状況を説明します。
- ログイン追加認証
-
ログイン時にメールで届く画像との照合が必要になり、IDとパスワードだけでは楽天証券にログインできなくなる機能です。
あわせて読みたい【要設定】楽天証券から『【緊急・重要】フィッシング詐欺にご注意』 楽天証券においてフィッシング詐欺による不正取引が多発しているそうで、ログイン追加認証サービスの設定を促すメールがありました。 ログイン追加認証は画像を選択 SBI… - リスクベース認証
-
普段と異なる場所や環境からのアクセスなど、ユーザの利用状況や利用環境などのデータに基づいて本人からのアクセスかどうかを自動で判定し、第三者の可能性がある場合に追加の認証(SMS、メール)が必要となる機能です。追加の認証が必要となった場合にはIDとパスワードだけでは楽天証券にログインできませんが、そうでない場合にはIDとパスワードだけでログインできます。
楽天証券リスクベース認証 | 楽天証券 リスクベース認証とは、お客様のご利用状況やご利用環境などのデータを元にご本人様からのアクセスか自動で判定を行い、第三者の可能性がある場合に追加の認証を求めること…
楽天証券の各アプリがログイン追加認証なしでログインできる件
2025年5月1日現在、楽天証券の各アプリはIDとパスワードだけでログインできる状況です。
ログインできてしまうと、さらに取引暗証番号が分かっていれば証券の売買等の注文もできてしまいます。
- iSPEED
- マーケットスピード(MS)
- マーケットスピードⅡ(MS2)
- iGrow
ログイン時に 必要な認証 | iSPEED アプリ | MS / MS2 / iGrow アプリ | Webサイト ブラウザ |
---|---|---|---|
ID/ パスワード | 必須 | 必須 | 必須 |
ログイン 追加認証 | 未対応 →6/1必須化 | 未対応 →6/1必須化 | 必須 |
リスクベース 認証 | 5/2~必須 | 必須でない →6/1必須化 | 必須 |
私の感想 | →6/1 | ID/パスワードのみで ログイン可 →6/1 |
※MS:マーケットスピードのこと
※6/1は予定(5/2時点)
2025年5月1日現在、楽天証券の各アプリはログイン追加認証に対応していません。最新バージョンではリスクベース認証の方には対応しているのですが、リスクベース認証に対応していない古いバージョンのアプリでログインすることも可能な状況です。5/2から、iSPEEDのみリスクベース認証が必須になります。
iSPEED
iSPEEDアプリは、5/2からリスクベース認証に対応したバージョンでのみログインできるようになります(5/1までは旧バージョンでログイン可能でしたが、5/2以降はログイン不可に)。後述の他のアプリよりは対応が早いです。

MS、MS2、iGrow
MS、MS2、iGrowについては、以下の状況です。前述のiSPEEDほど対応が進んでいません。
- 2025年5月1日現在、IDとパスワードのみでログイン可能であり、仮に第三者が不正にIDとパスワードを取得した場合、それだけでMS、MS2、iGrowを利用(利用申込みや初期設定も含む)できてしまう可能性あり(とサポートからは回答あり)
- 近日中に、各アプリを最新バージョン(リスクベース認証対応)にしないとログインできなくなる予定(今は最新バージョンでなくてもログイン可)
- MS、MS2、iGrowは、ログイン追加認証の早急な導入を目指している
対策
上記の楽天証券のセキュリティに関するリスクを許容できない場合、あるいは判断が難しい場合には、証券口座へのログインや取引、出金等をロックしておきましょう(ロック内容に応じ、解除するまでログインや取引、出金はできなくなります)。
ロック状態のままにしておくべき期間は、少なくとも各アプリを最新バージョン(リスクベース認証対応)にしないとログインできなくなる対処が適用されるまでは必要と考えられます。
前述のサポートとのやり取りの中で、対策の選択肢として以下の点を確認しました。
- 楽天証券では、証券口座へのログインや取引、出金を制御するロックの設定が可能(後述の不正アクセス対策ダイヤルにて)
- パスワードをわざと間違えてもロック可能(手っ取り早くロック、解除はこちら)

出典:楽天証券
(追記)6/1から全チャネルでログイン追加認証が必須に
2025年6月1日(日)より、前述のアプリ等も含めてすべての利用方法(チャネル)において、ログイン追加認証(多要素認証)が必須化される予定です。リスクベース認証も有効になるようです。

※この表の×や○の意味はよく分からない(対応?必須?)

例によって6月1日付で約款の免責事項は増えています。

まとめ
楽天証券の各アプリが追加認証なしでログインできる件についてでした。
ついでにお得情報ですが、証券口座等のセキュリティ関連の臨時窓口等とのやり取りをする際、待ち時間もあって通話料金が気になる方は楽天モバイルの無料通話(楽天Link)を利用すると良いかと思います。eSIMにするなら、契約後それなりにすぐ使えます。サブ回線用にも。ポイントをたくさん獲得できます。

SBI証券も。

(追記)不正取引による損失が補償される方向で調整されているようです。
