期待の2倍くらい良かった 2-in-1 のPC(HP Envy x360 14-fa)
先日、ブログ用のノートPCを買い替えようと長々と悩んだ結果、HP Envy x360 14-faを購入したのですが、期待していた2倍くらい良かったという話です。
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HP Envy x360 14-fa(AMD)
使用している機器
本記事に登場する機器は以下です。
HP Envy x360 14-fa(AMD)
ブログ用の新しいノートPCとして、以下の2-in-1のPCを購入しました。
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HP Envy x360 14-fa(AMD)
スペックは調整できますが、私は以下のものを選択しました。価格は10万円台後半です。
- CPU: AMD Ryzen 7 8840HS(PassMarkスコアは24,521)
- メモリ: 32GB (LPDDR5-6400MHz)
- ストレージ: 1TB SSD
- ディスプレイ: 14.0インチ・2.8K ブライトビュー・OLEDタッチディスプレイ
- GPU: AMD Radeon 780M グラフィックス (プロセッサーに内蔵)
- OS: Windows 11 Home
- 通信: IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6E)、Bluetooth
- カメラ: 5MP IR カメラ (約500万画素) ※Windows Hello顔認証可
- 形状: コンバーチブル(2-in-1)
- バッテリ駆動時間: 最大10時間30分
- インタフェース: USB Type-C×2、USB Type-A×2、HDMI×1
- Type-Cは10Gbps、Power Delivery、DisplayPort™ 1.4、電源オフUSBチャージ機能対応
- その他
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CPUはAMD Ryzen 7 8840HS、メモリ 32GB、ストレージ 1TBと十分。
ディスプレイが豪華で14.0インチ有機ELタッチディスプレイ 2.8Kブライトビュー OLED(2880×1800 )、400nit、最大レート120Hz、加えて、別売りのMPP タッチペンでは4,096段階の筆圧検知のペン操作も可能です。
USB Type-Cポートは映像出力とPDに対応しているので私の実用上は問題ありません。別途HDMIポートやType-Aポート(2つ)もあります。
その他、Windows Hello顔認証対応、Type-Cポート2つ、質量は1.39kg(2-in-1にしては軽い)等々。
形状はコンバーチブル(2-in-1)ということで、こんな風にディスプレイをクルンと360度回転でき、様々な設置方法に対応できます。例えばデスクスペース節約や簡易プレゼンの際には、テントモード /\ が使えます。
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HP Envy x360 14-fa(AMD)
ちなみに、Intelを選ぶこともできます。USB Type-CポートがThunderbolt 4になりますが、ちょっと高いです。個人的にはAMDで十分かと。
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HP Envy x360 14-fc0016TU スタンダードモデル (メテオシルバー)
純正タッチペン(HP MPP アクティブペン)
主に手書きメモやタブレット的な操作等のため、MPP対応の別売りタッチペンも購入しました。せっかく純正があるので。4096段階の筆圧検知です。
公式サイトではPC本体とセットで購入できますが、ペンだけ別途Amazonやメルカリで買った方が安いかもしれません。ブラックは3J122AA、シルバーは3J123AAです。
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サブモニター(PD対応でPCへの給電も可)
また、このPCは既に購入してあったサブモニターを接続して使用します。
ケーブル1本でサブモニターへの映像出力と、サブモニターからの給電を行います。
以下のモニターとケーブルを使用しています(ケーブルは在庫切れだったので同等スペックのものに差し替えてあります)。
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モニターの選定については、以下の記事にまとめてあります。
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キーボード、マウス
PC本体のキーボードより、外部キーボードの方が姿勢の調整もしやすいので、私の気に入っているキーボードとマウスを使用します。安くて使いやすいですよ。現在2代目で、抗菌タイプになりました。
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使ってみた感想
購入してから2か月間ほど、ほぼ毎日ブログ用にこのPCを使用しています。感想をまとめておきます。
以下のような感じで、良かった点は期待の3倍くらいだったのですが、それと引き換えにマイナス1倍分くらいの要素もあったので、差し引きで期待の2倍の満足度です。
- 【期待通り】
- サクサク快適(特にメモリ32GB)
- 2.8K 14インチ有機ELディスプレイがキレイ
- 映像出力と給電をUSB Type-C 1本で
- 【期待より+1倍】コンバーチブルが期待以上にフィット
- 【期待より+1倍】純正タッチペンがそれなり
- 【期待より-1倍】引き換えに、キーボード部の凹みや重量
- 【備考】タブレットモードやテントモードではWindows Helloの顔認証をしづらい
以降、それぞれ説明していきます。
【期待通り】サクサク快適(特にメモリ32GB)
ブログ用としてはCPU、GPUの性能も十分ですが、特にメモリ容量を32GBにしておいて良かったです。
例えば、Webブラウザ(Chrome)では、常に開いておきたい画面や途中になったままの調べもの、後で見ようと思ったページ等のタブを計100以上、全部開きっぱなしにしておいても余裕です。
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Chromeにメモリ10GB使われても大丈夫です。
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他にも、画像や動画の処理をする際や、仮想マシンを動作させる際にも頼りになりそうです。
以下はIntel CPUモデルの動画ですが、搭載したNPUを活用した動画編集ソフト Adobe Premiere Pro での「文字起こし」の様子です。
【期待通り】2.8K 14インチ有機ELディスプレイがキレイ
この機種はディスプレイが豪華で、キレイだと思います。
14.0インチ有機ELタッチディスプレイ、2.8Kブライトビュー OLED(2880×1800 )、400nit、最大レート120Hzというスペックです。色域のスペックがすぐに見つからなくて、たぶんこのDCI-P3 100%だと思います。
コスパの良いDellのPCのディスプレイ(45% NTSC)でも全く問題はないのですが、やはり今回購入したHP Envy x360 14-fa(AMD)の方がキレイで見やすく感じます。
2021年頃のDell Inspironのディスプレイと比較してみます。同じ画像を100%倍率で表示させたディスプレイをスマホで撮影していますが、適当なのであまり参考になる内容ではないと思いますが。
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出典:D850 – 撮影サンプル | 一眼レフカメラ | ニコンイメージング
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HP Envy x360 14-fa(AMD)の方が、色がクッキリと確認できると思うのですが、どうでしょう。
【期待通り】映像出力と給電をUSB Type-C 1本で
もともとUSB Type-C 1本で映像入力と給電(PD)、ハブ機能を利用できるモニターを選んでおいたので、以下の使い方ができます。ケーブル1本で3つの役割をまとめられるのでスッキリします。コンセントにつなぐのはモニターの電源ケーブル1本です。
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ちなみに、前述のワイヤレスのキーボードとマウスのレシーバー(ドングル)はPCに直接接続せず、モニターのUSBポートに差し、USBハブ機能経由で接続しています。PCにレシーバー分の突起が生じません。
モニターについては以下の記事にまとめてあります。
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【期待より+1倍】丈夫でコンバーチブルも便利
クルッとボディを回転させて以下のように4種類の形態で利用できるコンバーチブルスタイルが期待以上に便利でした。
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特にタブレットモードやテントモードです。
タブレットモードは、その名の通りタブレット形態で使用できます。この形態ではキーボード入力は無効になります。タッチパネルを指で操作しても良いですし、前述の純正タッチペンでも快適に操作できます。
テントモードは、”奥行きが狭いスペースでも使える” という説明の通りで、前述のキーボードとマウスを使用する際に、ノートPCのキーボード部分が設置スペースを消費しないため、非常に効率良く配置できます。なお、テントモードの位置まで回転させると、ディスプレイ表示が自動的に上下反転します。
特にこのテントモードは、私のように、惰性から色々あってダイニングでPC作業をされているような方(いないか)にもピッタリです。9割方、テントモードで使用しています。購入前は、こんな形状で使う訳が無いと思っていましたが、逆の結果になりました。
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もちろん、普通のノートPCのようにノートブックモードでも使えます。
【期待より+1倍】純正タッチペンがそれなり
せっかく純正があるので買ってみたタッチペンはオマケ程度に考えていたのですが、感度や筆圧検知もそれなりにイイ感じです。
私には液タブと比較するほどの知見は無いのですが、手書きでラフな絵を描きたいときや、ちょっとリラックスしてタブレット的に操作をしたいくらいの用途であれば、十分かと思います。
取得した画面キャプチャに注釈をする際にも、このタッチペンを使用しています。
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【期待より-1倍】引き換えに、キーボード部の凹みや重量
上記のスペックを実現するためには仕方の無い要素ですが、キーボード部の凹み形状と、通常のノートPCと比較した際の重量はちょっと気になります。
キーボード部の凹みというのは、別に不良品でなく、意図的にそのような作りになっているものです。タブレットモードで使用したときに、キーボード部を下にして台(デスク等)の上に置いてもキーが台に触れないよう凹んでいます。その分、ちょっと段差が生じてタイピングしづらい感じはあります。慣れてくれば問題ないと思いますが。
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出典:日本HP
※当サイトにて注釈(純正タッチペンで)
重さについては、質量1.39kgということで、2-in-1にしては十分に軽いのですが、私が従来は軽量モデル(748g)のFMVを使用していたので(現行では世界最軽量の富士通 FMV Zeroは639gですごい)、どうしても重たく感じてしまいます。まぁ持ち運びはあまりしないので問題ないのですが。
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LIFEBOOK WU5/J3
2024年10月モデル (FMV Zero 世界最軽量)
カスタムメイドモデル
【備考】タブレットモードやテントモードではWindows Helloの顔認証をしづらい
コンバーチブルな構造上、仕方ないので、特に減点要素だとは考えていないのですが、このPCの場合、前述のタブレットモードやテントモードで使用した際に、カメラから顔認証できる位置に顔をちょっと移動しないといけないため、やや面倒です。テントモードにした場合に、顔を上下さかさまにする必要性はありませんのでご安心を。
これが嫌な場合は、外付けのIRカメラや指紋リーダーを用意したり、極端な例ではWindows Helloを無効にしたりすることになりますが、それはそれでもっと嫌かもしれません。Windows Helloの顔認証と指紋認証の使いやすさは、どちらも一長一短だと思います。
まとめ
先日、ブログ用のノートPCを買い替えようと長々と悩んだ結果、HP Envy x360 14-faを購入したのですが、期待していた2倍くらい良かったという話でした。
紹介したようなニーズをお持ちの方にはオススメできます。
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HP Envy x360 14-fa(AMD)